Haste not, Rest not

二度と返ってこない今の自分の気持ちを積み重ねる部屋。

木下黄太ブログ 転載

2013-09-09 07:28:50 | 放射能
 2020年東京五輪。汚染実態を徹底して隠ぺいすることが、さらに加速すると言う事です。特に東京で。ものすごい地獄が待ち構えています。しかも、本質的に逃げるべき場所など、おそらく僕らにはないということも、認識させられています。ある意味、日本政府がまともでないと同じく、世界もまともではありませんから。

 今回の結果は、衆議院選挙結果以上に、ある意味で日本と日本人の意識に大きな影響を与えることになると思います。偶然も作用して、大多数の日本人に対して、オリンピックというお墨付きを得たことが、とても大きいからです。流れで、この錦の御旗を得たことによって、他のことは些かも関係なく、東京が大丈夫という意識が確定します。放射能汚染の健康被害は出ないという宣言が、現実に達成されるかどうかではなく、達成されているという振る舞いを、今まで以上に強要される時間も、最低、7年間は続くと言う事です。東京では特に顕著になります。

  ここにはオリンピック景気という名の下に、全てがひれ伏す構図になることは、容易に想像ができます。それがどこまで実体化するのかとは、関係なく、そういうストーリーを欲している人々なのですから。お金というものの作用に抗える人間は、文明社会に本質的には1人もいないですから。

 勿論、IOCの委員たちが、放射能安全性を決める知見がある訳でもなく、オリンピックが東京に決まったから、東京が大丈夫というような理論は、論理的な整合性は、ほぼありません。しかし、この世界というのは、そうした論理的な整合性で動いているよりも、圧倒的に気分で動いているものです。その気分は、物凄く強い流れで、東京を肯定し、東京の安全を疑うなど微塵も存在しないという流れが、さらにさらに、加速する状況になります。無自覚に。これに対して、抗う術は、僕らには、ほぼないと思います。多分、レジスタンス的な発想をしていたら、今度は、完全に死滅させられる方向になりかねません。

 しかも、世界が僕らにまともに反応してくれるなどと考えたら、大間違いです。外の世界は、自分たちの都合で考えて対応するだけで、今回の東京五輪決定のプロセスを見ていても良くわかるように、本当に頼る縁が、ある状態ではありません。その時、その時の都合で、適当に対応する状態です。

 日本は、この流れがはっきりしたことで、旧ソ連の防御徹底し内に閉じこもるという選択とは、全く逆のロードを直走ることを決めたにすぎません。自覚的決定の部分もありますが、オリンピックという甘い毒薬が手に入ったため、その流れが自然と出来上がったと言う事です。そして、偶然もはたらき、自然と出来上がった時代の流れというものに、抗える人間など、まずいません。良くも悪くも歴史のうねりの中に放り込まれています。その自覚を持たないとなりません。そのことを意識していない我々が殺されることが、現実化する時代になるだろうと僕は思います。無自覚な流れほど怖いものはありません。

 非常に困難が多くなったと僕は感じています。更に非国民と烙印を押され続ける状態となるでしょうし、どこまで発言できるのかを見極めていかないと、難しい時代がはっきりと始まったと思っています。その中で、突破方法がなにかあるのか、今の段階で、僕には答えがありません。ただし、言えることは、7年もの月日は、今の時間の流れの中では、実質は相当な長期間になりますから、この流れが同じような流れとは限らないということです。流れが変わるだけの現実が、堰を切って出てくることがあれば、状況は混とんとしてきます。そして、そういうことは、実は時間経過とともに発生してくる可能性も高いのです。これは、人間がコントロールする話ではありません。

 隠蔽に抗えば勝てないですし、最後は殺されますが、否応なく噴き出すものは、人知を超えるものですから。そうした流れが出てきたときに、機を逃さないことがとても大切になります。そして、それまでは、自分や家族、大切な人と生き延びることしか、この話の本質はありません。

 僕らに頼るべきものはありませんし、「約束の地」もありません。己が出来る範囲内で、どうしたら生き延びられるのかを考えるしかありません。

 

貴女は、どうしますか。貴女は生き延びたいのでしょうか。



追記

僕はヒットラーのベルリンオリンピックを思い出しています。

木下黄太ブログ 転載

2013-09-04 07:13:33 | 放射能
仙台で心疾患などを伴って生まれてきた新生児が、この夏亡くなった報告です。このお母さんは食べて応援していたそうですが。。。他にも東京周辺から聞こえてくる話も報告されています。

--------------------------------------------------------------------------------



先日電話でお伝えした仙台で今年生まれた赤ちゃんの詳細です。
心臓欠陥・腎不全でこの夏に亡くなりました。




私も彼女と同じく子どもが生後2カ月までNICUでお世話になった経験があります。


今は生きて大きくなっていますが、その時は生死をさまよい、今後はどうなるのか、本当に毎日が辛い日々でした。


被曝していてもしょうがない、こどもに障害が出てもしかたない、と


こどもの健康を軽く母親たちが本当に多いことを憂いています。





自分が産んだこどもが死ぬということ、こどもが入院生活を送り母親は何もしてあげることができないということが


どれほど悲しいことなのか、被ばくに対する認識を持つことで、それを少しでも防げるならと考えています。





今年産まれた赤ちゃん。仙台市。37週なので一応正産期。2000g以上あった。


翌日、血液の濃度が酸性で、専門病院へ緊急搬送。


先天性心疾患と判明。「いつ死んでもおかしくない状態」と言われる。

先天性心疾患(1万人に1人という割合の非常にめずらしい病気で手術も難しいそうです)


肺(肺動脈)


腎臓(腎不全)





腎臓は先天性にどの程度疾患があったかは不明。ショックの時に強い薬を使った影響も考えられるそうです


この夏に死亡。死因


肺に水がたまり、肝臓が欝血。


生きている間に、心臓の手術1回、肺動脈の手術 1回。



生きていれば3歳までに、心臓の手術や臓器移植が必要と話していたそうです。





彼女は福島の梨を応援で食べていました。


震災後栃木にいちご狩りに行きました。食材の添加物には気を非常に気を配っています。


彼女に今「被ばくうんぬん」を伝えると、彼女が自分を責めてしまうかもしれないので


今後ころ合いを見計らって、そういう話をすると思います。





その他、東京東部で耳の奇形の赤ちゃん(今年誕生 )


眼鏡をかける幼児の増加、手足口病(大人の罹患なんて!)、気になっていることはたくさんあります。


東京は始まっています。



今度、都内の〇〇区の守る会に出席してこようと思っています。


みなさん、ここに住みながら被ばく対策をすることに熱心です、それもいいことだと思っています


モンスター扱いされようがおかまいなしに活動する彼女たちのおかげで、


区の給食や、野外活動先が変更され、少しでも危険が軽くなっていると思います。


まったく気にしてない子供の家庭のお子様でも少しは被ばくが軽減できているはずです。


木下さんは本質的には・・と思うかもしれませ んが、一概に否定できないと私は考えています。


今彼女たちが何を考えているか、話を聞いてこようと思っています。
======================================



 この他にも、東葛地域で、2012年の初めころ、流山で産まれた赤ちゃんが生後2カ月で喘息になった話や、泥まみれで遊び、収穫されたものを食べている国立の幼稚園で鼻血をだす園児が多い話なども、この方は伝えてこられています。
 こうした情報を集積し、対応することが最も大切です。断片情報であっても、将来こうした話が、何か大きなことに連なることはよくあります。報告をして下さい。

木下黄太ブログ 転載

2013-09-03 07:18:03 | 放射能
(読者の投稿より)

私は、どうして皆がここまで鈍感なのかさっぱり理解できません。
狂牛病や中国の冷凍餃子事件などの時は、ギャーギャーとヒステリックに
騒ぐくせに、その線引きがどこなのかまるで分かりません。

私はチェルノブイリのプルームが日本に来た日をよく覚えているんです。
ゴールデンウィークの最後のほうの日だったはずです。
たまたま野外ライブの日で、しかも雨だったんですね(苦笑)
アン・ルイスが「みんなだけ放射能を浴びさせないよ!」と屋根から出て歌っていたのが印象的でした。
チェルノブイリのときは、ヨーロッパの食物を1年か2年か輸入禁止にしましたよね。それもよく覚えています。
あ、政府も結構まともな対応をするんだな、と思ったので(笑)

私と主人は、2011年6月くらいに新宿で開催された木下さんの講演を聞いています。
名古屋への移住の大きなきっかけだったことは間違いありません。

私も木下さんほどではなくとも、放射能の話を折に触れするようにはしているのですが、
ともかくあまりにも皆の理解がないのでめげてしまうのです。ずいぶん傷つきました。
だから、どうしても口をつぐむ方向になってしまいます。

今日、名古屋の会場であんなにたくさんの避難者の人を見たのは本当に嬉しかったですが、
逆に木下さんの講演に集まる人が、だんだん「もう避難した人」ばかりになっていくのではないか、という
危機感もちょっと持ちました。

===============================================
 ただ、名古屋講演でこんなに避難した人が多くなったのかというのも、本当に意義深いと考えます。

 実は、講演会&懇親会の後に、名古屋のあるカフェレストランで、スタッフと打ち合わせをしました。軽く食べながら話をしたので、食材の産地確認を少ししました。
「関東や東日本の産地は避けているので。」僕がこう言うと、
「いや、それを避けると難しくないですか。なかなか大変になりますよ。」と若い店員は答えます。
「そうだけど、避けないとだめですよ。」と強くいうと、
「いや、わかるんですけど、それは相当汚染が酷いですからね。僕も最初は相当気にしていたんですけど、もうきりがないから、そこまでは考えなくなっていて。」と彼は答えます。
「ダメですよ。わかっているなら、きちんと考えないと」、僕がこう言うと、
「いやー。まあ、あれですよね。要は東京が壊滅しているから、この話がきちんとならない訳だし」とこう話してきました。
その後も、いろいろ話したのですが、この店員さんは、フランスに良く行くらしく、フランス的な感覚でいうと、事故がおきた時に「東日本は本当に壊滅かな」と思ったそうです。
それで、さらにその後、フランスに行くと、フランスでの反応はもっと凄まじい状態だったそうです。日本に向けられている眼は残酷なまでにシビアな感じです。
「彼らは、チェルノブイリを経験しているから、全然甘くかんがえてないんです。」こう彼は話します。
「福島だけなら、ここまでならないと思うんですが、本当は放射能汚染で東京が壊滅しているから、それを言えないから、日本はこんなにおかしくなっているんでしょう。危ない食べ物も流通して。自分も最初はとことんまで調べたけど、これを続けていく精神的気力が持たないですね。だから割り切って、自分は、西のモノが選択肢にないときは、甲信越や関東のモノを食べることもあります。ただ友達の子どもとかには食べさせていません。それは気を付けているけれども。」

 勿論、名古屋という非汚染地だから、この対応で回避できるという話ですが、普通に仕事をしている店員さんの口から、「東京は本当は壊滅」という単語が、野呂さんとのトークや懇親会後に名古屋のカフェで聞こえてくる偶然というのは、とても面白く感じました。僕も少しフランス関連はわかるのですが、おそらく特に専門的な知見は無くても、ヨーロッパとのつながりが何かある人は多かれ少なかれ、こういう話は向こうからは聞いていると思います。
そうしたことも踏まえて、冷静に観察すると、
「東京が壊滅的な汚染だから、この話は言い出せないし、おかしな方向になっている。」ということは、実は当たり前の話だと言う事です。

 野呂さんがトークで散々話していた、「被災者支援法なのに、『残る権利』を明記することは異常」という中身も、ここに通じることだと僕は思います。

 このカフェの方たちは、僕がそこで話していたことも面白がっていたみたいで、今後、フライヤーがあればおいてくれそうでした。一緒に打ち合わせしたスタッフが僕に話したのですが、「きょうはこれが一番面白かったかも。でも、あそこまで分っている人は、分っているから、逆に私たちのような運動の中に、なかなか来ないですよね。分っていて、ダメだと思って、だから黙っている人たち。でもこういう人達が入ってこないと、本当に活性化しない」と。

僕もそう思います。こういう人達は首都圏にも多くいて、こういう人達にスイッチを入れられるのかどうかが、実は、闘いのポイントと理解しています。

木下黄太ブログ 転載

2013-08-30 17:39:49 | 放射能
福島第一原発の近いエリアの方と電話でお話しました。

「町の名前を出さないでほしいんです。福島県の原発に近い町とだけ書いてください。
ここの病院には、原発事故が起こった時に、福島県立医大の鈴木教授がきて「原発は大丈夫」といわれました。だから対応しろと。しかしその時に、こちらにはヨウ素剤を渡されなかったですよ。福島県立医大は内部や家族には、ヨウ素剤は渡していたんですよね。それでもこういわれました。
『地域の人に怖がられたら困る。』
しがらみで身動きが取れない人。もう考えたくない、忘れたい人。心の中で何とかしたいけど言ったらどうなるのかわからないので言えない人。身の回りにはこういう人ばかりです。

運動会でこういうことがありました。父母の中で、屋外で昼食を地面に座って食べるのは危険だから屋内で食べさせてほしいと学校に要求して、結局希望者には場所が用意されて、食べられることに。しかし、実際には、その場所に食べに来たのは、学校中で2,3組みの親子しかいないんです。
要求した父母だけでも、もっと多くいたんですが、『ごめんなさい。そこに行くと、私だけでなくて、私の家族、一族が、生きていくことが本当に難しくなる。ここの地域で生きていけなくなる。』こんなふうに詫びてこられました。

反対者の方がいけない存在というような感覚。
まわりからの同調行為の要請が極めて強い感覚。
そして除染により、少しは安心している感覚。

計画的避難エリアともなっている、この自治体のある地区(1000人程度の人口)では、
原発事故後、50人程度の方が亡くなっていると聞いています。高齢者のみならず、白血病とか心筋梗塞などで40代から亡くなっている人もいます。
去年は3日も、4日もお葬式が続く状態だったと言います。
ここにも、目に見えない力が大きいんです。

震災のストレスとか、今年は暑いからとかで、お互いに流される。放射能を口に出せないんです。
とにかく何も根本的なことは見ないようにしているんです。」

こういう心理的なトラップから逃げられない人が本当に多数います。ここまで強固なトラップは、ある種の洗脳であると僕は本当に思います。

実は切り捨てているのです。圧倒的多数の人々を。

しかし、こうした危険は、福島の話だ、いやせいぜい柏や我孫子の話だと、枕をたかくして寝ている世田谷や横浜の人達も多くいると思います。「どこどこはねー、ひどい汚染だもんね」と、他人事と捉えて、自分のところは大丈夫だと思いたい、そんな心境の人ばかりのような気がします。

でも、これは時間差攻撃に他なりません。汚染度の差によって、時間差が生じているだけです。汚染地でのシビアな現実は変りません。認識が遅れると追いつめられるだけです。

木下黄太ブログ 転載

2013-08-27 19:22:48 | 放射能
 政治の中心を掴むことに天才的な人物の小泉純一郎元総理という人物は、何が勝ち目なのかをよく知っていると僕は思います。流れや潮目というものをどのように考えるのかという観点でも、良くも悪くも。民主党の菅直人元総理とは、「悪人」としての出来が天と地ほど違います。

 今回、毎日新聞のコラム記事で、小泉氏が「原発ゼロ」の意志を示したかのように伝えられています。ここでのやりとりが、ほぼ事実であることを前提に考えたいと思います。まず当該記事をお読みください。引用は一部のみ、必ずリンク先で内容は確認下さい。

===============================================

http://mainichi.jp/opinion/news/20130826ddm003070155000c.html

風知草:小泉純一郎の「原発ゼロ」=山田孝男

毎日新聞 2013年08月26日 東京朝刊

脱原発、行って納得、見て確信--。今月中旬、脱原発のドイツと原発推進のフィンランドを視察した小泉純一郎元首相(71)の感想はそれに尽きる。

 三菱重工業、東芝、日立製作所の原発担当幹部とゼネコン幹部、計5人が同行した。道中、ある社の幹部が小泉にささやいた。「あなたは影響力がある。考えを変えて我々の味方になってくれませんか」

 小泉が答えた。

 「オレの今までの人生経験から言うとね、重要な問題ってのは、10人いて3人が賛成すれば、2人は反対で、後の5人は『どっちでもいい』というようなケースが多いんだよ」

 「いま、オレが現役に戻って、態度未定の国会議員を説得するとしてね、『原発は必要』という線でまとめる自信はない。今回いろいろ見て、『原発ゼロ』という方向なら説得できると思ったな。ますますその自信が深まったよ」

 3・11以来、折に触れて脱原発を発信してきた自民党の元首相と、原発護持を求める産業界主流の、さりげなく見えて真剣な探り合いの一幕だった。 〈後略〉

===============================================

 非常に面白いのは、小泉氏に原発必要を最も言わせたかった中核企業というのは、やはり電力会社でなく、原発メーカー各社しかないのだなあと言う事です。つまり、三菱重工と東芝と日立が、自社の為に原発を維持したいと強く思うことにしか、原発を維持したい本質は、多分日本国内にはないのだろうというのも、この小泉元総理との珍道中が、彼らと行われていることで、よくよく確認ができます。

 そして現在、自民党で、結局最も影響力のある人間は誰なのかと言う事になると、それは現職総理でも、幹事長でもなく、国民に人気が一番強い小泉元総理しかいないと言う事です。フィクサーが暗躍して、全てが決まっていたような自民党政治のシステムも、この7年近い時間経過とともに(その前からでしょうが)、ほぼ存在しなくなっています。ですから、強固な意志で何かの方向性を出そうとするタイプの政治家が他に党内にも存在しないため、引退したはずの小泉元総理に、またしても焦点があたるし、実際にそのくらいしか自民党にわかる存在がいないのが現実です。

 おそらく東京で山本太郎氏が組織バックなしに当選した状況なども、自民党中枢、特に小泉氏の秘書官だった飯島参与などが警戒している話は、ふつうに伝わってきます。そういう点からも、小泉氏が、原発の話以外に、自民党政権が揺らぐ可能性を考えるほうが難しい状態だと思います。

 そして、自民党の強みは、これまでいくら原発を推進していても、この事故がおきた時には、政権は民主党政権で、事故の発生責任と、その直後の最も大切な時期の事故対応も、民主党にしか責任がないことなのです。何をどう言おうと、この責任は自民党は被らなくてよい構図です。

 としたなら、普通の自民党幹部の発想では全くあり得ない話ですが、小泉元総理のように、国民の求心力を高めることで、権力を維持するという手法に長けている人物であれば、原発推進したいという一部のメーカーや勢力との連携よりも、他の声なき国民の声を背景にして動いた方が、遥かに勝ち目があると考えるのは妥当な見解とも思えます。

 彼は現実に放射能に懸念し、原発を止めたいという国民が語らない中にかなり多いことを知っていて(特に首都圏に)、その意向を形の上でも自民党が受け入れるスタイルをとるというか、小泉氏を中心とした政治勢力がその主張を現実に行うかたちをとることで、圧倒的多数のヘゲモニーを手中にすることが、確実にできるのではないのかと考えていると僕には思えます。これは、たぶん衆議院、参議院と選挙に2勝しても、本質的に何を行うのかもはっきりとしない張りぼての安倍政権にも自民党にも、国民の求心力は乏しく、円安誘導で一時的に潤っている日本経済が長持ちしないという推測からも、思い切って次の手を打つしかないという判断もあるのではないかと思います。

 ただこうした判断に、実は機能不全が継続している自民党(民主よりはましですが、これも実は酷いです)内部が対応できるのか、否かはわかりません。

 さらに、放射能による健康被害の露呈という流れを考えた場合、選択肢も実は限られてくるという判断もそこにある可能性も考えられます。

 しかしながら、僕は小泉氏の状況想定をリアルは確実に凌駕すると思います。放射能被害による首都圏での健康被害が露呈した場合に、小泉氏のシナリオでさえ、有効に機能するのかどうかは、僕は分からないと考えます。

 ただしそうした状況になっても、小泉氏の方向性がマイナスで作用するよりも、彼を中心とした政治勢力の権力集中にプラスに反映することは間違いありません。その点では、小泉元総理が「原発ゼロ」言い出していることは、僕にはとても怖ろしいこととして、見えています。日本という国のリアルを、もっときちんと認識するためにも、この怖ろしさを、僕はまだまだ理解しないとならないと考えます。

 そこで、違う話でもありますし、もしかすると関連する話になるかもしれませんが、きのうの夜のニュースを見て気になっていることを付記しておきます。軽井沢で絵画展をご覧になっているという映像を見ましたが、天皇陛下の顔つきがとても気になります。
 傍から見ると、衰えというか、老化という外見的な印象がすすまれている状態と思えました。比較的健康状態は回復傾向という単語ばかり、最近聞いていたのですが、僕の印象はそれとずれる感じがします。

 今は、軽井沢で保養中らしいのですが、勿論、皇居より更に被爆する可能性もあります。軽井沢の汚染も酷いものがありますから。地場のモノは危険なものも当然にあります。少なくとも、被爆回避にはなりません。那須よりは、ましなだけです。

 僕には、陛下をこういう状態に置き続ける宮内庁は鬼畜だなあと思いますし、天皇陛下の守護を強く誓うような真の右翼は、いま日本には皆無なんだろうなあと思います。

 確かに「天皇」という存在は、戦国時代以降は、ただ時の勢力者に利用される存在でした。それが今も実は脈々と続いているだけで、権力側は、本質的に誰一人として、天皇崇拝などはしていないのだろうなとも思います。日本という国の実体がないというリアルを更に見せつけられている気がしています。

=============================================