(読者の投稿より)
私は、どうして皆がここまで鈍感なのかさっぱり理解できません。
狂牛病や中国の冷凍餃子事件などの時は、ギャーギャーとヒステリックに
騒ぐくせに、その線引きがどこなのかまるで分かりません。
私はチェルノブイリのプルームが日本に来た日をよく覚えているんです。
ゴールデンウィークの最後のほうの日だったはずです。
たまたま野外ライブの日で、しかも雨だったんですね(苦笑)
アン・ルイスが「みんなだけ放射能を浴びさせないよ!」と屋根から出て歌っていたのが印象的でした。
チェルノブイリのときは、ヨーロッパの食物を1年か2年か輸入禁止にしましたよね。それもよく覚えています。
あ、政府も結構まともな対応をするんだな、と思ったので(笑)
私と主人は、2011年6月くらいに新宿で開催された木下さんの講演を聞いています。
名古屋への移住の大きなきっかけだったことは間違いありません。
私も木下さんほどではなくとも、放射能の話を折に触れするようにはしているのですが、
ともかくあまりにも皆の理解がないのでめげてしまうのです。ずいぶん傷つきました。
だから、どうしても口をつぐむ方向になってしまいます。
今日、名古屋の会場であんなにたくさんの避難者の人を見たのは本当に嬉しかったですが、
逆に木下さんの講演に集まる人が、だんだん「もう避難した人」ばかりになっていくのではないか、という
危機感もちょっと持ちました。
===============================================
ただ、名古屋講演でこんなに避難した人が多くなったのかというのも、本当に意義深いと考えます。
実は、講演会&懇親会の後に、名古屋のあるカフェレストランで、スタッフと打ち合わせをしました。軽く食べながら話をしたので、食材の産地確認を少ししました。
「関東や東日本の産地は避けているので。」僕がこう言うと、
「いや、それを避けると難しくないですか。なかなか大変になりますよ。」と若い店員は答えます。
「そうだけど、避けないとだめですよ。」と強くいうと、
「いや、わかるんですけど、それは相当汚染が酷いですからね。僕も最初は相当気にしていたんですけど、もうきりがないから、そこまでは考えなくなっていて。」と彼は答えます。
「ダメですよ。わかっているなら、きちんと考えないと」、僕がこう言うと、
「いやー。まあ、あれですよね。要は東京が壊滅しているから、この話がきちんとならない訳だし」とこう話してきました。
その後も、いろいろ話したのですが、この店員さんは、フランスに良く行くらしく、フランス的な感覚でいうと、事故がおきた時に「東日本は本当に壊滅かな」と思ったそうです。
それで、さらにその後、フランスに行くと、フランスでの反応はもっと凄まじい状態だったそうです。日本に向けられている眼は残酷なまでにシビアな感じです。
「彼らは、チェルノブイリを経験しているから、全然甘くかんがえてないんです。」こう彼は話します。
「福島だけなら、ここまでならないと思うんですが、本当は放射能汚染で東京が壊滅しているから、それを言えないから、日本はこんなにおかしくなっているんでしょう。危ない食べ物も流通して。自分も最初はとことんまで調べたけど、これを続けていく精神的気力が持たないですね。だから割り切って、自分は、西のモノが選択肢にないときは、甲信越や関東のモノを食べることもあります。ただ友達の子どもとかには食べさせていません。それは気を付けているけれども。」
勿論、名古屋という非汚染地だから、この対応で回避できるという話ですが、普通に仕事をしている店員さんの口から、「東京は本当は壊滅」という単語が、野呂さんとのトークや懇親会後に名古屋のカフェで聞こえてくる偶然というのは、とても面白く感じました。僕も少しフランス関連はわかるのですが、おそらく特に専門的な知見は無くても、ヨーロッパとのつながりが何かある人は多かれ少なかれ、こういう話は向こうからは聞いていると思います。
そうしたことも踏まえて、冷静に観察すると、
「東京が壊滅的な汚染だから、この話は言い出せないし、おかしな方向になっている。」ということは、実は当たり前の話だと言う事です。
野呂さんがトークで散々話していた、「被災者支援法なのに、『残る権利』を明記することは異常」という中身も、ここに通じることだと僕は思います。
このカフェの方たちは、僕がそこで話していたことも面白がっていたみたいで、今後、フライヤーがあればおいてくれそうでした。一緒に打ち合わせしたスタッフが僕に話したのですが、「きょうはこれが一番面白かったかも。でも、あそこまで分っている人は、分っているから、逆に私たちのような運動の中に、なかなか来ないですよね。分っていて、ダメだと思って、だから黙っている人たち。でもこういう人達が入ってこないと、本当に活性化しない」と。
僕もそう思います。こういう人達は首都圏にも多くいて、こういう人達にスイッチを入れられるのかどうかが、実は、闘いのポイントと理解しています。
私は、どうして皆がここまで鈍感なのかさっぱり理解できません。
狂牛病や中国の冷凍餃子事件などの時は、ギャーギャーとヒステリックに
騒ぐくせに、その線引きがどこなのかまるで分かりません。
私はチェルノブイリのプルームが日本に来た日をよく覚えているんです。
ゴールデンウィークの最後のほうの日だったはずです。
たまたま野外ライブの日で、しかも雨だったんですね(苦笑)
アン・ルイスが「みんなだけ放射能を浴びさせないよ!」と屋根から出て歌っていたのが印象的でした。
チェルノブイリのときは、ヨーロッパの食物を1年か2年か輸入禁止にしましたよね。それもよく覚えています。
あ、政府も結構まともな対応をするんだな、と思ったので(笑)
私と主人は、2011年6月くらいに新宿で開催された木下さんの講演を聞いています。
名古屋への移住の大きなきっかけだったことは間違いありません。
私も木下さんほどではなくとも、放射能の話を折に触れするようにはしているのですが、
ともかくあまりにも皆の理解がないのでめげてしまうのです。ずいぶん傷つきました。
だから、どうしても口をつぐむ方向になってしまいます。
今日、名古屋の会場であんなにたくさんの避難者の人を見たのは本当に嬉しかったですが、
逆に木下さんの講演に集まる人が、だんだん「もう避難した人」ばかりになっていくのではないか、という
危機感もちょっと持ちました。
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ただ、名古屋講演でこんなに避難した人が多くなったのかというのも、本当に意義深いと考えます。
実は、講演会&懇親会の後に、名古屋のあるカフェレストランで、スタッフと打ち合わせをしました。軽く食べながら話をしたので、食材の産地確認を少ししました。
「関東や東日本の産地は避けているので。」僕がこう言うと、
「いや、それを避けると難しくないですか。なかなか大変になりますよ。」と若い店員は答えます。
「そうだけど、避けないとだめですよ。」と強くいうと、
「いや、わかるんですけど、それは相当汚染が酷いですからね。僕も最初は相当気にしていたんですけど、もうきりがないから、そこまでは考えなくなっていて。」と彼は答えます。
「ダメですよ。わかっているなら、きちんと考えないと」、僕がこう言うと、
「いやー。まあ、あれですよね。要は東京が壊滅しているから、この話がきちんとならない訳だし」とこう話してきました。
その後も、いろいろ話したのですが、この店員さんは、フランスに良く行くらしく、フランス的な感覚でいうと、事故がおきた時に「東日本は本当に壊滅かな」と思ったそうです。
それで、さらにその後、フランスに行くと、フランスでの反応はもっと凄まじい状態だったそうです。日本に向けられている眼は残酷なまでにシビアな感じです。
「彼らは、チェルノブイリを経験しているから、全然甘くかんがえてないんです。」こう彼は話します。
「福島だけなら、ここまでならないと思うんですが、本当は放射能汚染で東京が壊滅しているから、それを言えないから、日本はこんなにおかしくなっているんでしょう。危ない食べ物も流通して。自分も最初はとことんまで調べたけど、これを続けていく精神的気力が持たないですね。だから割り切って、自分は、西のモノが選択肢にないときは、甲信越や関東のモノを食べることもあります。ただ友達の子どもとかには食べさせていません。それは気を付けているけれども。」
勿論、名古屋という非汚染地だから、この対応で回避できるという話ですが、普通に仕事をしている店員さんの口から、「東京は本当は壊滅」という単語が、野呂さんとのトークや懇親会後に名古屋のカフェで聞こえてくる偶然というのは、とても面白く感じました。僕も少しフランス関連はわかるのですが、おそらく特に専門的な知見は無くても、ヨーロッパとのつながりが何かある人は多かれ少なかれ、こういう話は向こうからは聞いていると思います。
そうしたことも踏まえて、冷静に観察すると、
「東京が壊滅的な汚染だから、この話は言い出せないし、おかしな方向になっている。」ということは、実は当たり前の話だと言う事です。
野呂さんがトークで散々話していた、「被災者支援法なのに、『残る権利』を明記することは異常」という中身も、ここに通じることだと僕は思います。
このカフェの方たちは、僕がそこで話していたことも面白がっていたみたいで、今後、フライヤーがあればおいてくれそうでした。一緒に打ち合わせしたスタッフが僕に話したのですが、「きょうはこれが一番面白かったかも。でも、あそこまで分っている人は、分っているから、逆に私たちのような運動の中に、なかなか来ないですよね。分っていて、ダメだと思って、だから黙っている人たち。でもこういう人達が入ってこないと、本当に活性化しない」と。
僕もそう思います。こういう人達は首都圏にも多くいて、こういう人達にスイッチを入れられるのかどうかが、実は、闘いのポイントと理解しています。