
これまでに、何度もお話したように想いますけれど・・・
私が「須賀敦子」さんのお名前を知ったのは
雑誌「考える人」の2006年冬号のなかの坪内祐三氏の文章でした。
いまだに、そのなにが気にかかったのか?
ある特定の言葉や文章だったのか?
須賀敦子さんの写真から受けた印象だったのか?
はっきりとは想いだせないのですけれど。
すこしずつ、文庫本を買ったり
その後、足しげく通うようになったF女子大学の
図書館で、全集を借りたりして、
ボチボチ読みながらかれこれ10年弱になりますね。
昨年は、神奈川近代文学館での企画展もあり
いくつかの雑誌などに、寄稿文が寄せられたり
新たに見つかった書簡もあり、それらを読みなおしながら
須賀敦子さんのことや、なさりたかったであろうことを想像しています。
読み進むうちに・・・
やはり、須賀さんの思索の根底には
私には馴染みのないキリスト教との関係があることも感じられ
それにしても、ほんのわずかなことしか読みとれていないにもかかわらず
不思議な親近感や
視線の向け方に懐かしさのようなものを感じるのはなぜなのか?
ますます、気になって仕方がありません。

