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Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

「住みなれた街のこと」…

2009-03-11 10:03:10 | 地域の暮し
今朝は、窓ガラスが曇るほど、また冷え込んでいるのでしょうか?

お日さまのポカポカとした温もりが、皆様のもとにも届きますように!


早出の夫を見送ったあと、kirikouが静かな寝息を立てて眠っています。

私のお出かけのない朝は…要注意なんですけれど

そのささやかな時間に、どんなお話をいたしましょう…


まずは朝のニュースで「横浜開港150周年」を記念した
ゆずの「みらい」という歌の話題がありました。

老若男女にわたる一般の方々が、コーラスとして参加なさったとの事。

人口も多く、広くて多様な地域を抱えている横浜ですけれど
華やかなイベントとしての盛り上がりだけでなく

そこに住んでいる人々が、お互いを知って
さらにつながっていく良いきっかけになりますように!心より願っています。


思い返して観ると…東京で生まれて、約5年間を過ごしてから

静岡県に引っ越して、3年ほどは「野生児」のようにノビノビと暮らして

縁あって、鎌倉に引っ越して小中高の10年間を過ごし

岐阜にある大学を(途中でお休みを入れながら)約6年で卒業して

家に帰って3年後には、結婚して横浜の住民になりましたから…

やっぱり横浜での暮らしが一番長くなっていましたね。

夫も九州から引っ越して以来、数えると43年近く横浜に住んでいるんです。

私たちから見えているこの景色は、横浜のほんの一部分に過ぎなくて
他にも良いところや、まだまだなこともあるのでしょうけれど…

まさに「住めば都」の言葉通り

私は「こんなにいろいろなものが混ざり合っていて、気取らないで良いところ」
が、とっても気に入っています。

そうそう、横浜関連のオモシロい本のことを、教えていただく機会があって
ついつい買ってしまいましたので、ご紹介しておきましょう。

一冊目は、先日お話を伺った山崎洋子さんが製作に関わったという

「横浜タイムトリップガイド」です。(以下、山崎洋子氏の言葉を引用します。)

『ドラマの始まる街

 1853年、ペリー提督率いる米国艦隊が浦賀沖に姿を現し、幕府に開港を迫った。日本はこれを巡って大揺れに揺れた。(中略)
 戦争をしても勝ち目はない。とにかく話し合いを、というわけで、応接所が急増されることになった。その場所として、米側は江戸を主張した。しかし日本側としては首都に踏み込まれるのが怖い。そこで選ばれたのが横浜村である。砂浜があるだけで戸数百足らずの寒村だ。何が起きても被害は少ない。米側もここならと納得した。…こうして翌1854年、日米和親条約が横浜において結ばれた。(中略)
 開港以来の歴史がテーマなので、西区、南区の一部が出てくるほかは、ほとんど中区である。中区の歴史は2009年でようやく150年。大都市の中心地であることを思えばじつに短い。しかし波乱万丈である。…
 歴史を知ることで、もっと横浜に親しみ、興味を持ち、愛していただけたらと、スタッフ一同、願ってやまない。』

また、前開港記念館・横浜歳発展記念館調査研究員の斎藤多喜夫氏の

『この本で試みたこと「『横浜市史稿』受け売り並びに孫引き禁止法」の制定を』

という巻頭のお話の「苦味の利いた良薬の趣」が、とても興味深く感じました。

『 いきなり失礼な言い方ですが、歴史について素人の方の理解していないことが二つあります。一つは資料と文献の別、もう一つは史料批判の必要性です。
 史料とは理想型で言えば同時代史料、つまり出来事の最中かあまり時間を経ることなく作成された記録のこと、文献とは後世に編纂、記述された記録のことです。(中略)
 文献の記述は、史料による裏づけが取れないかぎり信用しない、というのはプロの常識です。史料といえども、その信憑性の吟味、すなわち史料批判を経ることなくしては信用できない、というのも同様です。再び失礼な言い方ですが、素人の方は史料であれ文献であれその文面い拘泥してしまいます。文面の間に矛盾があると「いろいろな説がある」でとまってしまいます。…
 百科全書的な内容をもつ『市史稿』が便利なためか、その受け売りや孫引きが未だに横行しています。『市史稿』の研究史上の功績は重々認めますが、その受け売りや孫引きの弊害を強調しなければ、横浜の歴史に関する知識のレベルは向上しないと考えます。』(引用ここまで)


私自身が、歴史については、元々苦手分野であるだけでなく

コチラのブログで書いていることも
基本的に「素人の目線で想ったこと感じたこと」ばかりですから

どんなに、ささやかなことでも、できるだけ裏づけが取れてから…とは
想っておりますが、当然不十分なことも多々あると想います。

そんな中でも、言葉を残したり、何かを伝えようとすることには
ほんとうに大きな責任のようなものが伴うということを、
教えてくださる文章に出会ったように感じました。

サテ…そんなことを、心しておりましたところ

一転、とても主観的なムードと批判的な視線が漂っている…

雑誌(?)のことを、ある方から教えていただきました。

題して「これでいいのか横浜市」という、表紙の雰囲気を観ただけでも
ちょっと買うのは、止めておきたいなぁ…という感じでしたけれど

中身を観ると、案外「いい所を突いているかも!」とミーハーモードで
購入してしまいました。


いろいろな方々と、お知り合いになって
いろいろな場面で、ご一緒に生きていくためには

「己を知ること」さらに「他者を知ること」が、大切なことに想います。

自分の見えている世界から一歩踏み出して…

いろいろな世界に飛び出してみることから

きっと、「新しいつながりや展開が見えてくる」ような気がしています。

少しずつ、一歩ずつですけれど…

そんな私から観えてきた、身近でささやかな世界のことを
これからも、皆様にゆっくりとお話していこうと想っています!


お時間に余裕のある時に、お耳を傾けていただけましたら何よりの幸いです。



ようやく、雲間から薄水色の空が見えてきました!



皆様も、お心も晴れやかな、お健やかな佳き一日をお過しくださいね!!


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