Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

季節のらせん階段

2006-04-21 14:54:51 | Weblog
今日から、2年目の通級指導が始まりました。

6人の新しいグループで、特徴や課題もそれぞれですが
どこか共通するところを持ったお子さんがいたり

子ども同士の関わりによって、お互いの課題がよく見えてきたりします。

おかげさまで、1年間の指導でいろいろな子どもの成長も見られましたが
また、子どもの持っている課題が、ほんとうによくわかってきました。

これから、在籍校の先生も加わって、通級の先生のご指導と
保護者の対応と、その3つが上手く連携をとりながら

子どもの育ちを、支えていきたいと考えています。



朝は、少し待たせましたが集団登校で学校に行き
ランドセルなどを教室に置いてから、下駄箱で私と待ち合わせて
電車とバスに乗って、通級指導教室まで行きます。

kirikou が自分で、今年も週一回の通級に通うと決めましたので
当たり前のように、また指導に臨めました。


そういえば、今日のkirikou は、声もしっかりしてトーンも少し高くなりました。

以前は、慣れなかったりすると
いかにも元気のなさそうな低い声で、ぼそぼそとしゃべっていましたが
なんだか、少し自信がついてきたのかもしれませんね。

お友だちにインタヴューしてする「他己紹介」をしていました。

体育のときも、楽しそうに身体を動かして、着替えなども遅れずにできました。

最後には、ゲームをしましたが
ルールについて、自分から発言したりしている様子が見られました。


困っていることの発信や感情などの表現ができにくいところがありますが
2年の終わり頃から、嫌なことをとりあえず「いやだ」と言ったり
困ったときなどに、先生に言いに行くようになりました。

30人の生徒がいる教室では、その発信が見逃されやすいタイプですが
少しずつ、自分から発言したり周りの状況に意識を向けられるように
なるといいですね。

以前は、感情などフラットな表出しかしなかったので
何か聞いても「フツー」とか「わからない」ばかりでしたが
いやなこと、落ち込んだことなど少しずつ話したりできるようになりました。

通級の先生のお話で、感情の波(?)が出てきたことも
大切なことだそうです。

他の人から見れば、ほんとうに些細なことで
落ち込んだりすごく気にしたりするところがあるので、そんなとき
いらいらしたり固まって何もできなくなったりしてしまうので

親としてできるのは、話を聞いたり気分転換の方法を一緒に考えたり
そんなことぐらいでしょうか?


今日は、新しく今年から通級に入ったお母さんのお話も伺えました。

こんな風に、母親同士で困っていることを話し合ったり
家庭での対応について、聞いたりできるので
いろいろな情報も得られて、親のストレスの軽減にもつながると
改めて感じました。

親の課題もいくつもありますが特に『ほめること』
『当たり前にできていることも、ほめること』は
私には、わかっていてもなかなかできないことの一つです。

子どものできていないことには、目がいきやすいのですが
子どもの当たり前にできていることもほめていくことで
自己肯定感を持って、それが自信につながって安定して
意欲を持って何かに取り組むことができるようになるそうです。


ひとつ、親として、まだ迷っているのは
通級に行っていること、子どもの持つ特性について
他の保護者の方や子ども達に、どんな風に伝えていくかということです。


今のところ、子どもとはコミュニケーションの練習や
お友だちと仲良く付き合う練習に行こう!話しています。

2年のときも、子ども達には先生からお話していただいて
朝、クラスのお友だちに「通級に行ってきます!」と言って出かけています。

ただ、まだ保護者の方に直接お話はしていません。

コーディネーターの先生のお話では、
「子ども同士のほうが、よくわかってくるものだし
あえてお母さんからお話しなくても
ゆっくり様子を見ていけばいいのでは・・・」とのことでした。

いろいろ、まだ迷ったりできないことがあるのは、親もおんなじなので

できれば、ゆっくり育ちを見守りながら
ひとつずつやっていきたいと思っています。


先が見えないことの不安がないといったら嘘になります。

けれど、今できることを探して
今できることを、少しずつでも積み重ねていくことで
少しだけ先のことを、「なんとかなるさ」と少しでも明るく受け止めて

わからないこと困っていることは、誰か知っている人に教えていただきながら
それでもどうにもできないことは、お手伝いしてくださる方を見つけて
やっていくしかありませんよね。

そんな生き方を、とりあえず子どもにも見せながら、
ひとつずつ話して、大切なことはきちんと話し合っていこうと思います。


今日は、空の青さも際立って

風に流れる雲の白さが、まぶしいくらいに光って見えます。


また一段、また一段と、季節のらせん階段を登っていくような気がします・・・

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4 コメント

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こんにちは (羽月美弥)
2006-04-22 16:03:46
ともははさんのお子さんはもう通級指導が始まったのですね。

ウチの子供たちの通う通級では、まだグループ編成も発表になっていないんですよ。

来週早々発表予定で、どのお子さんと一緒になれるか、子供より親の方がヤキモキしています・・・親同士での話がはずんでるもので。

ただ、昨年度のグループでの指導は1回ありました。

小5の息子の方はやっぱり「通級に行ってくる」と言うだけで友達に通じますが、

小1の娘の方は「どうして遅かったの?」と聞かれて説明するのにちょっと困ってしまいました。

来週担任とクラスのお友達にどう説明するか話し合うつもりです。



「ほめる」っていうのは確かに難しいですよね。

きっと中3の長女の時には褒めたりしなかったであろう事柄を、

長男の時は褒める・・・始めのうちは違和感がありましたが、

求めている基準が違うのだからと、親の方も受け入れられるようになりました。



ウチの子供たちは感情をむき出しにするタイプです。

今後の2人の課題は失敗を受け入れられる心の広さを持つこと。

失敗するとバクハツしてしまうので、それを少しでも軽減してあげたい。

失敗してもいいんだよ・・・と働きかけますが、それを受け入れるには、まだまだ時間がかかりそうです。

来月から2人とも通常指導が始まります。

親子とも楽しみでもあり、正直なところタイヘンでもあります。

でも、少しでも2人が学校生活を円滑に過ごせるようになればいいなと思っています。
返信する
内弁慶というのか・・・ (風待人)
2006-04-22 18:31:16
羽月美弥 さま



彼らは、とても真面目なところがありますよね。



目標が高くて、辛くなるタイプなんでしょうね?



うちの子は、外ではある程度我慢をしますが



家では、特に私に対しては、気を許しているところはいいのですが

やはりいろいろな感情(それも上手く表現できないもの?)やイライラをぶつけてきますよ。



私自身も、受け止め切れているか・・・?

こちらがいっぱいいっぱいのときもあるので

まだ、大変なこともあります。



思春期に向けて、

お互いに、上手に距離を保てるようになりたいです。

返信する
書き込みありがとうございました。 (ほめ屋)
2006-04-23 17:16:22
書き込み、ありがとうございました。



自己肯定感を高めるというのは、

私も追求しているテーマで、いろいろ考えてきましたし、

実践もしてきました。



子ども大人に限らず、

具体的なところをほめてあげると、

反応よく喜んでもらえるようになります。

長所と短所は表裏一体で、

誰しも肯定できるところは山のようにありますので、

毎日、いろいろ創意工夫されるとおもしろいと思います。



それでは、また訪れます。

返信する
なるほど! (風待人)
2006-04-23 18:47:55
ほめ屋 さま



いらしてくださって、ありがとうございます!



具体的なこと・・・ですね。



長所と短所は表裏一体というお話について

思い当たることがあります。



テンポがゆっくりなことは、じっくり考えたり集中力があることですし



こだわりがあるということは、自分の好きなことに正直になれるのかもしれませんね。



それをゆっくり見ていけると、いいのでしょうが

ついついこちらの思うとおりの行動を基準にしがちなのかもしれません・・・



また、お話伺いたいです!よろしくお願いします!

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