Little Tree

日々のいとなみのなかで感じた子どものこと、季節の移ろいやこころに映る風景

紅いまんさく・・・

2008-04-12 06:10:44 | 子育て
今朝は…グレーの空。

空気はしっとりとして、車の上に小さな雨粒が綺麗に並んでいます。

夜のうちに雨が、降ったのでしょうか~?


新学期の一週間を、まずは順調にスタートしたkirikouです。

昨日は、帰ってからスグに「委員会は、どうだった~?」と聞いてみると

「クラスから3人ずつなんだけど、保健の○○先生と
それから前3年○組だった(お腹が大きくなった先生の後に来た…と、ひとしきり説明が続いた後)
○○先生が男で、ボクと二人だけが男で…あとは、女ばっかりだった…」とのこと。

話している様子では、「チョッと驚いたなぁ」が5~6割で
残りの2割くらいが「参ったなぁ…」で、残りは「まぁ、いいか~。」という感じでしょうか?

主に、トイレットペーパーや石鹸の補充などが、お仕事のようです。

学校でのkirikouは、(4年生の担任の先生のお話では)どちらかというと

「自分のことをするのも忘れて…先生のお手伝いをしたがる」という

面白い…まぁ言ってみれば「人が良い」というか「お調子者」で
少々「お節介な」ところが発揮されているらしく(家とは大違い~?)

一緒の女の子たちと、うまくコミュニケーションをとりながら
お仕事をすることができるといいですね~!!


というところで、私の小学校の頃にワープしてみますと…

やっぱり、どちらかというと「おてんば」で「男の子なんか…ナニヨ~!!」みたいな
「女の子」ということをほとんど意識していないような
「男の子みたいな女の子」だったことを思い出しました。

とっても、のびのびとした雰囲気の学校だったことも影響していたのでしょうか?

本来、持って生まれたものだったのでしょうか?

今となっては、「知るよしもなし…」ですけれど。

さて、昨日のお話をしてから
これって、きっとずいぶん「個別的な」ことだったかもしれないなぁ…とツラツラ思いながら
F大学の図書館へ出かけていきました。

校門横にある、おそらく八重咲きの桜が、ちょうど散り掛かっておりました。

まだ、春休みなのでしょうか?歩いている学生さんも、わずかです。

図書館までゆっくり歩いていくと、
ホールの横の鉢植えの紅色の花がひときわ目立っておりました。

そういえば…春休み中に来た時も咲いていましたっけ。

「マンサク」という名前の立て札がありました。

黄色の花は知っていましたが…こんな色もあったんですね~!



さて…

司書の方に伺うと、入学式は終わっていますが
新学期は、まだこれから始まるとのこと。

もう一時すると、若いお嬢さん方の賑やかな声がこだまするんですね~。


ところで、今年度の読書運動プロジェクト「フェリスの一冊の本」2008のテーマは

「謎の世界に飛び込めば…」 課題図書:安部公房『壁』 とのこと。

「安部公房」といっても…大昔に、なんだか読んだ気がする程度。

ただ、ポスターのなっているエッシャーの絵が
なんとなくその得体の知れないような、足元がぐらつくような…
その人の描く世界の雰囲気を、醸し出していますね。

そういえば…大学の時、剣道部で一緒だった友人が…

小説を書いているとかいないとか、
「安部公房が好きだ」と言っていたような記憶がよみがえります。

(私も途中で2年ほど休学していた時期もありましたし

入った当時は、まだ大学が二期校とか言っている頃だったので
周りには何浪もしている方も多く、意に染まない(?)と言って転校していく方もいましたので

いつの間にか、その友人の消息は、解らないままになってしまいました。)

図書館に入ってすぐのところに、安部公房作品をセレクトした書棚がありますので

そこから、どれにしようか迷いつつ…

まずは「終りし道の標べに<真善美社版>」を手にとってみます。

「幻の処女作。」とのこと。

とりあえず…私も、ここから1年をかけてゆっくりと
「安部公房の世界へ」旅をしてみようかと思っています。

もう一冊は、安部公房/ドナルド・キーン著「反劇的人間」です。

コチラは対談形式ですので…話しことばから、作家の姿を探してみようと思います。

さて、志向は飛んで…もう一冊は、フェリスブックスの

諸橋泰樹著「ジェンダーというメガネ やさしい女性学」デス。

一昨年の宮沢賢治の読書会の際に、2度ほどお話を伺ったことのある先生です。

ご本のほうは、「すでに本題に入っているまえがき」にもあるように(以下引用)

『歓迎!この本を手にとった人たち

あなたは高校生だろうか。それとも大学生?もしかしたら社会人かもしれない。
いずれにしてもこんなタイトルの本を手にとった男の人、あなたはどこかみどころがあるぞ。今はそうじゃなくても、きっとモテるようになる。一方あなたが女の人だったら、きっと目からウロコが落ちて元気が出るようになるはずだ。』(引用ここまで)


この、軽妙で親しみやすい語り口の中に

時に、刺激的なスパイスが振りかけられていて…
ひょっとしたら、もっと過激な時限爆弾(?)が仕掛けられているのでは…

と思わないでもないほど、時に深刻にけれどタイヘンに面白く
(昨日、一気に)読ませていただきました。

私のこんなご紹介だけでは、どうも伝わりきらない気もいたしますので
本文の最後の部分を引用しておきます。

『…クサいせりふだけど、自分の人生、自分の身体だ。そりゃぁ、家族が平和で、女と男が仲よく過ごせるに越したことはない。しかし、互いに自我というものがある。しかも困ったことに人は人に対して自分のためにいうことをきかせようと権力的であろうとする。また残念ながら愛情も含めて普遍的・不変的なものはない。この本でいいたかったのは、そういう事実を見据えながら、相手の自我や権利を尊重しつつ自分の自我もだいじにするための「自立の勧め」とそれを拒む社会の構造や思い込みについての批判的視点の提供だ。
 そうした自立した二十一世紀人こそが、平和な家族やカップルやシングル、そして平和な社会をつくっていくのだと思う。あなた方にもその列に加わってほしい。』(引用ここまで)


そうでしたね…先日「一人でお花見…」を書いた際にも、
『男と女のコミュニケーションについて』
アレコレと想ったところでしたが

「男と女のグラデーション」も様々ながら

それぞれの組み合わせの中で、何とか平和に楽しく暮らせますように…

ただただ、祈るばかりの私です。



さてさて、まだまだ読みかけの本のお話もいろいろとありますが…

外も明るい水色の空が広がってきましたし

kirikouも起き出してきて、お気に入りのアニメ番組をみています。


新学期に入って、最初の週末です…

皆様も、できますことならノンビリと…ゆっくりと過ごせますように~!!


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