父とネコと畑

高校時代の剣道部のＯＢ会のため、久しぶりに実家に帰った。
相変わらず、父と母と猫２匹でLOHASな生活をおくっている。
母は書道、大正琴、フラダンスの教室を開いてしっかり儲けている。
父は定年退職後に借りた畑で野菜作りに一生懸命だ。

毎日採れる野菜は近所に配られ、お礼に加工された野菜のおすそ分けが届けられる。
約４０年前に新興住宅地だった実家近辺は両親を含め近所の人も皆２０代の夫婦だった。
皆同じように年を取り、いまでは子供も巣立ってみんなで仲良く助け合いながらこの場所に留まっている。
高齢化社会の一つの模範的コミュニティがここにある。

私が畑を見に行くと、もう９歳になるネコが迎えに来て「ニョゴニョゴ」言いながらら（たぶん説明している）私の１メートル先を歩き畑まで案内するのだ。
父が畑仕事をしているときは近くで寝転がったり、蝶を追いかけたり、邪魔をしたりして、付き添っているエライ猫なのだ。(=^・^=)

戦後に食べた思い出のある「鳥の餌のような固いモロコシ」が食べたいという母の要望に応えるべく、奥のほうにはそういう特殊なモロコシが実ろうとしている。