・バレリアン酸Valeric acid ばれりあんさん
西洋カノコ草Valerianから発見し、吉草酸(きっそうさん)、バレリン酸、ペンタン酸Pentanoic acid ともいわれる靴下や足のムレたような、油の腐ったような臭いで、同時にチーズの香りでもあるという風に言われる。
融点-34.5℃ 、沸点186~187 ℃ の無色の液体で、炭素数5の飽和脂肪族モノカルボン酸、弱酸の有機酸。水への溶解度は 2.4g/100mL であり、極性溶媒よりも無極性溶媒によく溶ける。
吉草酸には直鎖のノルマル吉草酸(n-吉草酸)と、枝分かれしたイソ吉草酸(3-メチルブタン酸:3-methyl butane acid)があり、単に吉草酸と言った場合にはノルマル吉草酸を指す。
イソ吉草酸は魚・貝・牛乳などの香気成分で食品添加物としても香料に用いられ、直接嗅ぐとよい香りとはいいがたい。
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