・補酵素Coenzyme ほこうそ
酵素の活性化するのに必要な非たん白質性の物質で単独では、活動すること、働くことが出来ない。酵素のたんぱく質(アポ酵素)とゆるく結合し、通常の段階では解離しているが、その酵素を作用させるための低分子の有機化合物でもある。
補酵素とアポ酵素が結合した酵素(ホロ酵素)となって始めて酵素としての正常な働きをする。co-(補う)、enzyme(酵素)の意味でその結合は弱い。酵素から遊離しうる補因子を補欠分子族と区別して、補酵素と呼ぶ。
コエンザイム、ドイツ語でコエンチーム、助酵素などとも呼ばれる。代表的なものにビタミンB群があり糖質、たんぱく質などの代謝に関与している。ビタミンQ(CoQ10:コエンザイムキューテン)が活性酸素を除去、抗酸化作用を有すると、よく知られる。補酵素には、アポ酵素(タンパク質部分)との結合が弱く分離しやすいものや、鉄ポルフィリン(例:鶏卵で褐色卵の色素・金属ポリフィリン化合物)のように結合の強い複合たんぱく質の補欠分子族(非たんぱく質部分・共有結合した色素)型の物質も存在する。補欠群をとくに補酵素、助酵素などといっている。
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