今年の中国の状況を想像してみると・・・。まず、中国の政治や経済状況を指導する「指導部」がやや分裂気味になってきている気がする。習近平一色だった「指導部」に変化が起こりつつあるのではないだろうか? 習近平の方針を批判する「習近平批判一派」ができつつあるらしい。一番の対立は、習近平主席と李強首相の経済方針の違いに表れている。習近平は「塾禁止令」なるものを出して、塾産業関係の仕事を奪った。この禁止令で仕事を奪われた人は莫大な数になった。2000万人とも言われている。
*参考=以下、ある情報のコピーです。
【 「まるで雪崩だよ。塾産業に関わっていた2千万人がゼロから仕事を探すことになったんだから」
そう話すのは、北京市内の大手学習塾「巨人教育」で5年間、講師をつとめていたという男性(31)だ。 】
この方針に批判的になり、塾産業関係への取り締まりを緩和して、「雇用」を作り出したのは、李強首相らしい。(詳しいことは調べていないが・・・) 仕事ができるようになった莫大な数の人々は、李強首相に感謝していることであろう。
経済の方針にしても、習近平主席の出す方針は、うまくいかないことだらけらしい。経済面のリーダーは(習近平以前までは)「首相」のはずだったが、習近平の時代になってから、経済面での方針も「習近平独裁者」ゆえに自分の方針を「周りに配置している指導部」の意見を聞こうともしないで決めていく。(習近平に批判的でない人物ばかり集めたはずだが・・・、批判的な人間が出始めているのが、現在。)
こういう体質の「独裁者」は、自分以外の「指導層(首相ほか人民解放軍指導者など)」を信用しようとはしない。独裁者に批判的な人物が国民から支持されてくると、失脚させようとあれこれと動くようだ。現在の習近平は「李強首相を無視する動き」が活発になってきている。人民解放軍の指導層についても、(習近平にとって)気に食わない動きをするので、人事面などでなんだかんだとやっているらしい。(さて、今後はどうなるか? 人事に着目したい。中国では突然、解任されるケースが多々あるから。)
中国の指導部の動き(習近平批判の動き)については、表立ってニュースにならないので、本やネットなどの情報を頼りに推定するしか、方法がない。
石平氏発行の書物『今ここにある日本の国難』に記述されている内容の一部を紹介すると・・・。
【 2024年7月27日付の解放軍機関紙「解放軍報」は、「いま個別なところでは党内政治生活が正常さを失い、個人は党組織の上に凌駕(りょうが)し、家長制的なやり方で、鶴の一声で物事を決めるようなことが起きている」と、独裁者の習近平主席を暗に批判する論説を掲載した。
続いて8月10日付の解放軍報はまたも、「民主的な意思決定はすなわち党組織の集団的意思決定であって、個人的な独断による意思決定があってはならない」とする論評を掲載し、露骨に習近平独裁を批判した。 】
中国の軍隊の機関紙に、習近平批判記事が続けて掲載されたことは事実である。軍部の指導者たちと習近平との関係が対立していることがよくわかる内容である。
さて、習近平主席は、この状況をどうしていくか・・・? (今年の)軍部指導者たちの人事に注目していきたい。
台湾を力を利用してでも統一したい習近平。さて、軍部は習近平の指示通りに動くのだろうか?
軍部の指導者たちが、習近平の独裁に批判的である限り、習近平の思うように力で台湾を統一しにくいであろう。台湾に中国軍が攻めていくようなことがあれば、アメリカは黙っていないことであろう。アメリカはすでに(2024年9月9日に)「台湾紛争抑止法」を全会一致で可決した。その法案はどういう内容かと言えば・・・「中国共産党政権が台湾侵攻に踏み切った場合、中国共産党幹部とその親族たちの米国での隠し資産が白日の元にさらされるだけでなく、その資産が制裁の対象となって凍結・没収される可能性もある。」という法案なのである。中国共産党幹部には、当然軍部の指導者たちも入っている。この法が共産党幹部たちと親族を震え上がらせたらしい。習近平の独断で台湾侵攻が実施されるかどうかは・・・??? であろう。軍部の指導層が習近平を批判的になってきているのは、この法案が可決されたことと関係が深いに違いない。(と、私は考えている。)
今日(2025年4月9日)現在、関税問題で中国(習近平)は一見強気だが・・・、習近平独裁ゆえの「面子」からの強気のように思われる。さて、その強気を他の人たちはどう思っているのだろうか?
中国経済で一番の問題は、若者たちの失業状態にちがいない。面子よりも、「仕事を増やすこと」が第一なのに! と私は思わずにいられない。
以上、まとまっていませんが、今回の内容は終了です。
以下、追記です。
2025年4月10日のネットのニュースです。ニュースの最後部分をコピーして、追記とします。 【 】内がコピーです。
【 建国以前から党に属する「党軍」として、共産党権力の支配力の源泉である解放軍から、党総書記であり国家主席である習近平氏の勢力が完全一掃されるということになると、水面下で、中国の政治は十数年以来の重大な転換点を迎えたこととなるのである。 】
*習近平と軍部との対立が起きていることがわかります。中国の政治が変化していくように思われます。習近平の「主席4期目」は実現しないことでしょう。現在3期目ですが、この期で退くことでしょう。