兄媛 

昔、呉の国から四人のはた織りめが渡来し、
裁縫、染めの技術も伝えたといわれています。

音楽の力

2018年12月06日 | アート・文化
約二年ぶりのブログです。
今年も猛暑、台風、地震と前年に増して大災害の年で
気持ちはずっとブログから遠のいていました。



友人に誘ってもらったコンサートのチラシに
ふと気になる文字を見つけました。

「伊東マンショ」という名前です。
あら、この伊東は大分の方の姓では?(正確には昔の日向)。
下には天正遣欧少年使節のリーダーと書いてあります。
襞襟のついた衣装を着ている肖像画も載せてありました。
天正!?もしかして、大友宗麟の・・・。

私はこの伊東マンショという人を知りませんでした。
調べてみると九州のキリシタン大名・大友宗麟、大村純忠、有馬晴信の
使者として伊東マンショをリーダーとした
4人の少年がローマへ派遣されたと。

チラシにはコンサートのプログラムに「伊東マンショ」を題材に作曲した
交響詩曲が演目に入っており
それは想像を超えたとても素晴らしい曲でした。
作曲、演奏は熊本県にある平成音楽大学。
平成音楽大学は九州で唯一の音楽大学で熊本地震の時は
甚大な被害を受けました。

演奏から2日が経ちましたが
ブログを書いてみたいという気持ちになり、
ブログのタイトルは「音楽の力」がよいと即座に思いつきました。
よく見ると演奏会で頂いたパンフレットにも
「音楽のチカラ」と書いてあります、
本当にその通りだなと思います。



今、福岡では柳川市を中心として立花家の所縁の地で
大河ドラマの招致運動が起こっています。
立花家は大友宗麟の第一の家臣・戸次鑑連(べっきあきつら)
のちの立花道雪を藩祖し、娘婿の立花宗茂と続き今日に至っていますが
大河ドラマの主人公候補は立花宗茂とその妻、誾千代です。

歴史にご興味のある方はご存じの事ばかりと存じますが、
立花宗茂は関ケ原の戦いで西軍についた為、長い浪人時代を送ります。
その時に手を差し伸べたのが熊本の加藤清正で
妻の誾千代も熊本で亡くなっています。

作家の山本兼一先生、葉室麟先生まで亡くなられガックリしていましたが
演奏中はえにしを感じずにはいられませんでした。


伊東マンショ

熊本地震 復旧・復興~がんばろう!! 音楽のチカラ パンフレットより


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