兄媛 

昔、呉の国から四人のはた織りめが渡来し、
裁縫、染めの技術も伝えたといわれています。

やっと京都へ

2021年12月10日 | 日記
何年ぶりの京都でしょう、まだまだ油断は出来ませんが
行ける時にと、京都に行ってきました。

織物関係の方々の環境がすっかり変わっていて
あまりのショックで夜は眠れませんでした。

大切なものがどんどん失われて行く、
やるせない気持ちでいっぱいになりましたが
伝統を守り
続けていらっしゃる方々に
敬意を表して
ブログに残しておきたいと思います。


昔ながらの奥に長い町家です 工房 下司(京都市上京区)

今回、私が訪ねたお店の一つ、日本刺繍の糸を販売されてある
工房 下司さんです。



綺麗に300色以上の糸をディスプレイされてあります。
こちらの糸は細くて、昔ながらの京縫いの糸です。
お蚕様がはく糸を3本集めたものを1本とし、それを10本合わせて
1本の糸として使う、10本どりと言っています。

今は少しだけ太い12本どりが主流です。
糸が細いと何度も縫わないといけませんし、
撚って使っても細いとなかなかボリュウム感が出ませんので
沢山の糸が必要になってきます。
舞台衣装やお相撲さんのまわしなどは太い糸で縫われていますが
この細い糸は着物などの繊細な刺繍にはとても向いています。

これからも残っていってほしいと切に願っています。