兄媛 

昔、呉の国から四人のはた織りめが渡来し、
裁縫、染めの技術も伝えたといわれています。

帝王色。

2010年10月15日 | 日記

紫草の花

今日は竹田(たけた)市へ行っていました。

豊後竹田はサフランと紫草が栽培されている、
日本の中でも大変、貴重な土地です。

紫草の花はもう終わりですが、
まだ少し咲いていました。

先日の日記で書きましたが、正倉院宝物の染めに使われた紫根は
ここで栽培されたものです。

サフランの花は今月の下旬頃から咲き始めます。
サフランは全国生産高の約90パーセント占め、
主に医療用として出荷されています。

ご存じの事と思いますが、
どちらも染料とお薬になり、高価なものです。

竹田は「荒城の月」で有名な岡城もあり、美しく自然豊かなところです。

優しい顔の“姫だるま”も作られています。


郷土人形 “姫だるま”(写真左)


“姫だるま”の由来ではありませんが、
秋の夜長に素敵なラブストーリーを・・・。

昔、岡城のお姫様が家老と恋に落ちて、日田へ駆け落ちされたそうな、
それを案じた母君がお殿様に内緒で使者を送り、
二人を助けて、お姫様は幸せに暮らしたそうな。
目出度し、目出度し。

このお話はお姫様の末裔の方から聴きました。
今でも日田に“新竹田”という地名が残っています。




今日はテレビの日。

2010年10月10日 | 日記

まだ芙蓉が咲いていました



午前中は散歩に出かけ、4月に見逃してしまった「大仏開眼」があっていたので
昨日と今日と夕方からテレビを観ました。



衣装の色がとてもきれいでした。



実際、あの時代に染めに使用された草木は、刈安(かりやす)、日本茜、紫根、黄はだ、藍などだそうです。



媒染液は椿の生木を燃やした灰などが使われていたようです。



久しぶりにゆっくりとテレビを観ました。




椿の実  8/22 中富記念くすり博物館にて撮影 



「大仏開眼」エンディングの映像の裂より



聖武天皇の遺愛の品「紫地鳳形錦御軾(むらさきじほうおうがたにしきのおんしょく)」“肘掛”
唐草風の円形の模様の中に紫、緑、茜、白の糸で鳳が織られています。



今月の23日(土)から11月11日(木)まで奈良国立博物館にて第62回正倉院展が開催されます。http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2010toku/shosoin/shosoin_index.html#




長崎は雨でした。

2010年10月04日 | 日記

JR九州 かもめ号

3日、4日で長崎くんちの行事のひとつ、「庭見せ」に行ってきました。




傘鉾の上の部分 飾(だし)
八坂町 ビードロ製の松に紅葉をあしらい白木の鳥居に玉垣を配す
三宝に酒 米 塩を供え鈴(りん) 一文銭の束
うこんの肩あてと心棒を飾る



3日の朝は雨で「庭見せ」の飾りつけも遅れていましたが、
夕方には綺麗に仕上がりお披露目です。

「庭見せ」は簡単にお話しますと、踊りや出しものを奉納する町の人が
庭先に衣装や小道具などを飾り、お披露目する行事です。

とても綺麗に飾りつけられますが、一晩だけです。



感動しました。




唐子風の衣装 長崎刺繍 「船頭衣装」



今、長崎歴史文化博物館(美術展示室)にて
9月2日(木)~10月18日(月)まで
「くんち 三七六年展」が開催されています。
NHK大河ドラマ「龍馬伝」で余 貴美子さん演じる
“大浦 慶”が奉納した傘鉾の垂れなども展示されています。

長崎歴史文化博物館蔵 長崎刺繍「刺繍入獅子舞唐子衣装(ししゅういりししまいからこいしょう)


とんご柿




柘榴


桃饅頭



傘鉾 飾
東濱(ひがしはま)町 蜃気楼汐吹き蛤
垂れ 金通し塩瀬羽二重(しおぜはぶたえ)赤地に金色青海波
塩瀬羽二重海底模様   輪   黒ビロード




傘鉾 飾
銅座(どうざ)町 老松の下 銅製献上燈籠を置き秋の紅葉を配す
垂れ 金銀糸波涛図に三社紋を刺繍輪  〆縄飾


東濱町
今年から新体操も 乙姫の衣装