息子からの電話

2006年07月28日 00時07分33秒 | 愛しき人々

鹿児島紀行はまだまだ延々と続くので
たまにはべただけど旬な話題を（笑）

仕事を終えてひと段落してるところに

プルルル～～～

”はい、未来です。”

”あの、ぼく・・・今、病院”

”どうしたん事故でも起こしたん”

”いや・・・違う・・・”

”どうしたんどこか悪いん”

”いや・・・いつもの病院”

ここで、ちょっと説明をば・・・
２年ほど前、まだ息子が高校３年生の冬、
受験勉強もたけなわの頃の話。
晩ご飯に冷凍のほっけを焼いて息子に食べさせたことがあるんよ。
いつもお腹をすかせてたので家族の中で一番先に夕食を。
北海道のほっけだから美味しいよね～。
いっぱい食べたんよね。
そしてその後私が、食べたら・・・

あら・・・生焼けだわ。

私はレンジで”チン”して食べたんだけど・・・
息子のことはすっかり忘れてて・・・

次の日のこと・・・息子がえらくもぞもぞしてるんよね。

”どうしたん”

”かゆいんよ”

”ふ～ん、かいたらいかんよ～”

と言った後でハタとほっけのことを思い出した。

”それ・・・蕁麻疹やわ、昨日の・・・。
（口を濁す）
病院にいく”

”いや・・・我慢できる”

それから、すっかり忘れてて・・・

３月も終わろうとする頃。

”病院に母さんも呼ばれとる”

”なんで”

”ええけん、いつか一緒に行ってや”

広島に発つ２～３日前に息子がかかっていた皮膚科に
同行したんよね。

診察室に呼ばれて、息子の背中を見たとき・・・

え～～～～～、きたねぇ～～～～～

要するに、蕁麻疹が出たときに痒くて背中を柱にでもこすり付けて
掻いてそれがかさぶたになって、後が紫色のあざのようになって・・・

”どうしてこんなになるまでほっといたんよ～”

”・・・”（息子は無言）

病院の先生が

”まあ、まあ”

と・・・・（笑）

それがまだ治らないで皮膚科に通ってるわけなんね、息子は。

結局、保険証が１年更新で春に切れたままになってるってことが
言いたかった訳よ。
息子も言葉が足りないから（母は言葉が多すぎる）
何が言いたいのかなかなか伝わらなくて・・・
すごい飛躍した想像力を駆り立ててとんでもない悪いことばかりを
思い巡らしてしまったわ～。
息子がたった３こと言う間に母の発した言葉は１０こと以上。

病院の電話だから無駄話もできずで、

”いつ帰るんまたメールするんよ”

”おぅ”

でも・・・事故じゃなくてよかった。
こんなおっとりした息子でも事故を起こす可能性はあるし、
巻き込まれることだってある。
また・・・もしものことでもあったら
私は生きていけない。

あほでもいい・・・不細工でもいい・・・

あ・・・・（決して息子のことじゃ・・・）

元気でいてくれることが一番の望み。

最後まで息子は自分が生焼けのほっけを食べさされたことを知らない・・・

すまんのぉ・・・息子よ、こんな母親で。