EFEのBLOG

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FO-29の運用

2009-08-27 22:55:04 | 衛星通信
FO-29のトラポンが停止していますが、JARLの解析によると以前同様受信機は動作しているようで少し安心しました。日陰率が大きい期間はまた辛抱の時期のようです。
本来、日陰の間は電池の電力でまかなうのですがFOは古い衛星のため、電池が日陰の期間を持ちこたえることができません。一度中継器がOFFとなっても、太陽電池に光が当たって電圧が上昇した場合、中継器は自動的にONになるのですが、FOはこの機能が不具合で動作していません。そのため、地上局からのコマンドによって中継器をONする必要があります。このONにする作業は巣鴨からしかできないこと、なにより人がONするコマンドを送らなければならないことから、中継器がONされるのは毎パスというわけには行かなくなります。以前同様 JARL管制局のWEBを注目したいと思います。

FO-29管制局からのお知らせ

なお、中継器がONとなる予定のパスでは以下の点を注意して運用しましょう。

中継器がONされ、ビーコンが聞こえてくるまでアップリンクは控えましょう。
衛星のコマンド受信機が中継器の受信機と共用のため、コマンド以外の強い信号によりマスクされ制御がうまく行かなくなる可能性があります。必ず435.795MHzプラスマイナスドップラーを受信し、ビーコンが聞こえてからアップリンクしましょう。
(ビーコンを聞くことは基本中の基本です。基本に立ち返る良い機会です!)

そして、、、
衛星は限りある資源です。使えることを感謝して大切に使いましょう。