沖縄から本州をひと舐めした台風17号は、北海道の太平洋沿岸を通過して温帯低気圧に変わる模様。
夕方4時、台風一過の秋空を見上げ、確信をもってウオーキングに出たが、天気の急変でびしょ濡れ。
こんな時には、ほんわか温泉に想いを馳せる。温泉シリーズNO.4,NO.11。
NO.04平成14年1月13日(土)~14日(日)
NO.11平成15年2月15日(土)~15日(日)
聖観湯(岩内)
泉 質 含食塩重曹泉
泉 温 50℃
宿泊料金 ¥18,000(夕・朝食とも部屋食)
温泉場には、言葉がある。味がある。香りがある。静寂がある。設備がある。接客がある。夢がある。…そして料金がある。
聖観湯には、そのすべてがある
料金は、利用者それぞれの価値観で判断すればよい。
この宿を例に、ひとつ考えてみよう。
料金を¥1,000下げた。食膳に反映させた。お客は料理が落ちたと批判する。
お湯を味わうだけなら、野天の無人無施設で充分だ。
割安感を求めるなら、国民宿舎や公営の温泉施設を利用すればいい。
この宿を選んだのには、それなりの理由がある。
一生懸命働いて、その分楽しむ…。それには、ここがいい。
玄関を開けると、ここはもう、一度はやってみたい贅沢を極めた宿だ。
素足のまま上がる建物全体には、スリッパがない。それだけ木にこだわっている。
総けやき張りの廊下や階段は、掃除も行き届き、ちりひとつ無い。
冬期間は、すべて床暖房を通してある。
この宿の夕食は、贅を尽くした割烹料理。とくにホタテの釜飯は値千金だ!!
部屋ごとに挨拶する女将の薦めに促され、夕食後に浴場へと向かう。
「窓ガラスは湯気で曇らない設計になっています。せっかくのロケーションですから…」
風呂もまたこだわりの空間だ。総ヒノキ造りの浴槽は、ほのかに木の香りがする。
今夜も、食え且つ飲めることと健康に感謝し、人生の満足感を噛みしめながら楽しい夢をゆっくりと見よう。
「お・や・す・み・な・さ・い」
翌朝は今どきめずらしい、朝食も部屋食だ。
帰る際、女将が車まで送ってくれる。「二度、三度とご利用くださるお客さまには、特にサービス面で気を使います。またのお越しをお待ちしております」
心底「また来ます」…といいたい言葉を抑えつつ、「ありがとう、お世話になりました」。
つぎは、二回目に同行した孝平がお利口になったとき、廊下を走り廻らない頃に…。
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