家庭菜園

さくらの開花間近の4月末、なにも植えていない土色の畑を耕起し、5月初旬、真っ新な地面に多種目の果菜類、根菜類、葉菜類の苗を植え、種をまき、球根を植え、支柱を立て、施肥、水やり、追肥、土寄せを繰り返し、畑の色が全面緑に変わるころ、作物の防虫、害虫の駆除、手間を重ねて育てた野菜類。猛暑、多湿、豪雨など、ことしの異常な天候に一喜一憂しながらの耕作期間だった。その手間の見返りとして、たくさんの果実をもたらしてくれた。やがて畑の色も徐々に緑から元の土色に帰っていく。アスパラ、ニンニク、スイートコーン、枝豆、なす、インゲン豆、夏大根、なんばん、そして、トマト、ピーマン、ししとうもきょうで終わった。残るは、秋ダイコン、聖護院大根、長ネギ、ニンジンの収穫をもって今年度の菜園は終了する。10月末を目処にすべての作物の残片を整理し、土の天地返えしを行い、次の春を待って長い冬眠に入る。一抹のさびしさと、たくさんの贈り物に感謝をしながら初秋9月も明日で終わる。