庭の芝刈り、インゲン豆(モロッコ)のさやとり、9,300歩余りのウオーキング以外特記すべきこともない。
昨日に続き、温泉めぐりを投稿します。
平成13年11月24日(土)~25日(日)
銀婚湯(八雲町)
泉 質 弱食塩泉
泉 温 49.8℃
宿泊料金 ¥13,000
国道5号線を八雲町にむかって走る。
銀婚湯の看板を右折し、落部川沿いに進むと目的の温泉旅館がある。
温泉ファンには、とくに知られる宿だ。11月下旬ともなれば、道端の木々も、すっかり葉を落とし、その樹間から
望める落部川のせせらぎは、渓流釣り垂涎の清流だ。
早速、フロントでチェックイン。手馴れた接待である。
新館、旧館からなる建物で旧館2階の部屋に案内される。
純和風の落ち着いた造りで、ふすま、格子戸、床の間、トイレ、洗面所…すべてがレトロ調でゆったりとくつろげ
る空間だ。
浴場へと通じる廊下の壁面に、木彫りの分厚い板が掲げられている。
紙婚からダイヤモンド婚まで年次順に彫り刻んでいる。
この湯宿であたらしい泉脈を掘り当てたのが、大正天皇の銀婚式の年だったとか…
これが「銀婚湯」の宿名の由来だ。
全国から、銀婚式の記念に、また結婚間もない夫婦は25年後の銀婚式をめざしてやってくる。
先ずは、いつものようにひとっ風呂。お湯はやや熱めだが、まろやかで体にやさしい。
火照った体に川風を当てようと露天風呂へ…。落部川を背後にかかえ、これぞ自前の大型自然扇風機だ。
五千坪という広大な庭園の清々しい空気は、一品の料理に匹敵する。料理といえば、夕食の海鮮の美味し
さ。食器にもこだわりを感ずる。ひと部屋ごとに女将さんがあいさつ回り。お湯のこと、料理のこと、丁寧に説
明してくれる。
心憎いほどの気配りである。きっと、今夜は好い夢を見るに違いない。
翌朝、飲み過ぎにもかかわらず、すっきりした心地で朝食をいただく。
ご主人が浜辺で採ったという「ほとけの耳」の味噌汁は旨かったナー。
帰路につこうと身支度しているとき、突然のあられのスコール。
そうだ、もう師走も近いのだ。
この、静かで落ち着いた佇まいの仙郷の宿湯は、ひとびとの口に乗って伝えられていくのだろう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます