湯めぐりシリーズNo.91
平成20年12月20日(土)~21日(日)
カルルス温泉 鈴木旅館 登別市カルルス町1 0143-84-2855
泉 質 芒硝性単純泉(低張性中性高温泉)無色澄明無味無臭
泉 温 44.4℃ 源泉数4本 1,200L/毎分 動力揚湯 飲用可
p H 値 7.0 成分総量0.676g/Kg
適 応 症 胃腸病、神経痛、筋肉痛、五十肩、うちみ、くじき、疲労回復
宿泊料金 ¥10,650 夕食 部屋食
出発日は朝から天候が怪しく、中山峠では降雪のうえ濃霧が行く手をさえぎる異常な空模様だ。
途中、喜茂別に立ち寄り、壮渓殊で小休止。奥さんも大分元気を取り戻したようだ。
冬季間はコーヒーのみの営業だが、いつものようにご主人が焼いたレーズンパンやクッキーなどを
サービスで供してくれる。
だんだんと食が細くなってくると、昼食としてはこれで充分だ。
オロフレ峠の頂きあたりから更に天候が悪化し、濃い霧と横なぐりの吹雪で視界がすこぶる悪い。
案の定、轍を外し道路の左側に切り込んだタイヤ痕があちこちに見える。
それでも、安全運転に心がけ、どうにか無事に当温泉旅館に到着した。
翌朝、カルルススキー場や新登別温泉郷、登別市街に至る木々の幹や小枝には、示し合わせた様に
樹木の西側にのみに雪がこびり付いている。一晩中、強烈な西風が吹いたことを物語っている。
当館は、明治19年(1886)開湯、北海道で初の国民保養温泉に指定された歴史ある湯治温泉だ。
最近の不況の嵐で、伝統の「かめやカルルス館」も宿を閉じ、その後「イアン登別館」に、更に
「湯のあうれ」へと衣替え・・・、そして閉館に追い込まれた。
今日の宿は旧式の旅館だが、かえってそれが落ち着ける。
建物の全体がきれいに磨かれており、内装はすべてが和造りだ。
有生の湯…と称し「玉の湯・泉の湯・福の湯・気泡の湯・かぶり湯・洗い湯」などの湯槽や、打たせ湯、
ジャグジーなど、潤沢なお湯を掛け流している。
また、当館の特色である木枕に頭をあずけ、湯船の周りの木床に身を横たえる。
素肌にタオルを掛け、桶で浴槽からお湯をすくい身体に掛け湯をする。
すると、サウナ効果と温泉のマイナスイオンを吸収できる。
日帰り客も多くはなく、温泉浴を独り占めできるのだ。
帰路、オロフレ峠の悪路を避け、白老廻りで苫小牧東病院の爺ちゃんを見舞い帰宅。
走行距離270キロ
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