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★ New!Kimmy's Diary ★

地域づくりから英語教育まで
さまざまな現場で
さまざまな人と関わることについて
書きます

みんなで楽しんだ卒園式

2012年03月23日 | 教育あれこれ
今日はキッズインターナショナルスクールの卒園式でした。スクールの卒園式は二部構成になっています。

第一部はスクールの子どもたちによるクラス別のステージです。その学期にそれぞれのクラスが取り組んだテーマに基づいたプレイ(劇)を作り、それを演じます。その中には歌あり、ダンスあり、楽器演奏ありで、一人ひとりの成長がしっかりと見られるように工夫されています。第二部は卒園生のための卒業証書授与式と思い出のスライドショーです。

私は音楽担当として、第一部では劇中の歌の伴奏をしたり、子どもの動きに合わせて効果音をつけたりして応援しました。子どもたちが少しでも音楽の助けによって、よりリアリティのある気分に近づくことができるように考えてみました。さまざまな動物に扮装した子どもたちの歩みはそのときどきによって違いますが、一足一足を見つめることでその時の気分がよくわかります。舞台の上で緊張して重い足取りになる子、いつもの練習のように歩ける子、見られていることで元気になってルンルンしながらスキップ気分の子…。さまざまな心情が足取りからもわかって愉快でした。

6歳児の今年の劇は、おじいちゃんの誕生日にハグを贈りたい、というとってもかわいい男の子のお話でした。郵便屋さんにバースデーカードを渡し、これをハグと一緒に届けて欲しい、と、男の子は郵便屋さんをハグします。それを受け取った郵便屋さんは、隣の地区の郵便屋さんに事情を話してカードを渡し、そしてハグをします。ハグの郵便です。子どもたちが舞台で役になりきってハグするのがとっても可愛くて暖かい気持ちになりました。最後におじいちゃんが住んでいる地域の郵便屋さんがおじいちゃんにカードを渡して、おじいちゃんをハグします。なんて素敵なお話なんでしょう!みんなとても暖かい気持ちになりました。

第二部では卒業証書授与式の厳かな雰囲気を演出するために、ショパンやモーツアルトの小品集の中から選曲しました。小学校の卒業式さながらに、ひとりひとりがしっかりと演台の前に立ち、まず片手を添え、両手で賞状を受け取り、深々と客席に向かって一礼をするシーンは感動的です。特に外国人の方々には日本文化の伝統として目新しいものに違いありません。幾度かの練習で「お辞儀」は意味深いものだということを、彼らはしっかりと学んでくれたことでしょう。

今日の式で一番嬉しかったのは、子どもたちが子どもたちを一生懸命応援していたことです。舞台の上でダンスが始まれば、観客の子どもたちの中から自然発生的に手拍子が始まり、みんなに広がっていきました。音楽を体で感じ、楽しみ、そして表現することが自然にできてきているのです。一緒に楽しみ、一緒に応援し、一緒に最後の時をシェアすることが出来たことは私にとって大きな喜びでした。私がキッズインターナショナルスクールで音楽を教えるひとつの目的が達成できたような気がしました。

子どもたちの耳に届く音楽が、未来の音楽との出会いを築く…。そんなふうに考えながら、4月からもいろいろな音楽を彼らと一緒に楽しんでいきたいと思います。




東大発 構造改革?

2012年01月24日 | 教育あれこれ
東京大学の懇親会が中間報告で「春入学を全面的に廃止し秋入学に移行する」ことを提言したというニュースは、日本の国際化を推し進める上で、かなり画期的な日本社会全体の構造改革につながっていくだろうと感じています。私は大賛成です。

私の卒業したアメリカの大学は、秋学期:9月-12月、春学期:2月ー5月の二期制(セメスター制)でした。その間は自分でテーマを決めて学ぶインディペンデントスタディと呼ばれる期間でした。1月の1ヶ月間と、6月-8月の3ヶ月間の夏休みに、自分で自分の学びのデザインをし、指導教官のアドバイスや指導の元でそれぞれ自由に学ぶことが出来ました。それが単位として認められます。1月は2単位、夏休みは最高8単位まで取得することができます。私もそのシステムを生かして博物館の研修生になったり、大学のコンサートクワイアとして、アメリカ中西部のコンサートツアーに参加したり、さまざまな体験をすることができました。今から振り返ってもとても貴重な経験でした。

日本の学校制度の中には、そういった余裕の時間があまり無いように感じます。大学自体が実用性を求められ、総合的な教養より実社会の有用性を重視する傾向にあるのではないでしょうか。確かに細分化された専門色の強い学科も素晴らしいとは思いますが、いわゆる一般教養を身につける時間もない時代です。ましてや就職難の現実を目の前にして、目先のことにとらわれないわけにはいかないでしょう。それに対抗するかのような今回の英断には、今の日本の社会の閉塞的な雰囲気を何とかしようという気概が感じられます。

元々4月に新学年が始まる日本のシステムは世界の中でも一割にも満たない少数派です。世界の約半数以上の国が9月始まりですから、日本の若者たちにもっと海外留学を経験させるためには、この構造改革が必要条件だったことは間違いありません。今まででも春学期と秋学期の両方を入学時期として選択できたのですが、ほとんど秋学期での入学希望者はいなかったとのこと。日本では、少数派になるのは勇気がいるのでしょうね。

地方の国立大学では慎重論者が多く、今のところこのあたりでは追随するところはなさそうです。地元企業に就職する学生が多いのがその理由の一番にあげられるのではないかと推測されます。私の関係する大学の教育学部を例に取ると、教員採用試験の日程が夏以外にも設定されない限り難しそうです。

東京大学が画期的なのは、秋入学のみにすることですが、社会構造の年度がほとんど4月ー3月という枠組みの中で、どうなっていくのか今後を見守りたいと思います。

考える時間の価値

2011年10月05日 | 教育あれこれ
現代社会のIT化は、ここ20年余りの間に超特急で発展を遂げ、「ネット社会を制するものが世界を制する」と言っても過言ではないほどの情報過多時代に突入しています。生活すべてがアナログ・マニュアル時代だった頃を知っている私たちの世代は街を闊歩している人口の半分にも満たないという現実と、雑多な情報の洪水の中で溺れ、もはや自分の価値基準で取捨選択さえさせてくれない超スピード時代に生きながら、のんびりとゲームという麻薬に麻痺している若者たちや、価値のないニセの情報にすがって生きていることに気づかない社会に対して悲しく残念に思うのは、私の単なるセンチメンタリズムでしょうか。

携帯電話が普及し始めた頃「猫の鈴は御免被りたい」と天邪鬼を決め込んでいたのに、そんな時期は一瞬で過ぎ去り、今ではパソコンまで携帯化しつつある私自身の生活様式の変貌ぶりを振り返ってみても、時代の波とはいえ、電子機器依存社会とこれからどうつきあっていくのか、子どもたちの世代が心配になります。

先日、同世代の友人と話していた時のことです。若い世代の人たちの携帯中毒に話が及び、彼女が自分たちの若かった頃のことを思い出してこう言いました。

通学で電車やバスを待っている間、今日学校であったさまざまなことを振り返って、いろいろと思いをめぐらせ、あの友人に対して、私はあれでよかったのだろうか、もしかしたらこう言ったほうがよかったのだろうか、傷つけただろうか、明日謝ったほうがいいだろうか、などとじっくり自分の頭の中で考えたものだった。空を見上げながら異性のこと、将来のこと、家族のこと、さまざまなことを考える時間がたっぷりあった。青春時代と呼ぶにふさわしい悩みや葛藤、不安、焦燥感、虚無感、絶望感、そしてやっと得られる自信や自己肯定感、友情、愛情に気づくことができた。でも、今の人たちは電車に座った瞬間から、ひどい人は列に並んだ瞬間から、すぐに携帯電話を「パカッ」と開けてキーを打ち始める。ゲーム、メール、ネットなど、自分の脳みそを使って何かものをじっくりと考える、という時間が彼らの生活の中に果たして何分あるだろうか。きっと、ほとんどないと言っていいのではないか。

彼女のこの意見は「考える力」や「人とかかわる力」が減少傾向にあると感じていた私の考えと同類のものでした。短絡的にすべてが一瞬で決まる各種ゲームを繰り返していれば、情報処理能力や瞬間的な反射能力は鍛えられるかもしれません。ビジュアルのコンテンツを一瞬で捉え、それを自分たちのものにし、わかりやすさや見やすさを駆使して、さらにオリジナリティあふれるものに短時間で創り上げる能力にも彼らは長けています。でも、です。青春時代にじっくりと考えたり、悩んだり、心底友人とつきあい、傷つけあったり、議論したり、さまざまな経験をして、いろいろな考えを持つ人間や社会と出会う、という原体験をたっぷりしないで過ごすことは、一人ひとりの「自立」の脆弱化を引き起こすのではないでしょうか。メールでなら思いは伝えられても、面と向かってしまうと思ったことが伝えられない人は確実に増えています。男性が生身の女性に対峙できない、という現象もこの一部ではないかと思いました。ついつい深夜までネットを利用し、朝起きられず社会生活に支障をきたす人も増えています。

「いつでも、どこでも、誰とでも」自由にコミュニケーションが取れるというIT社会は、私たちがフェース トゥ フェースの人間関係を築く上での言語スキルや社会性を育む機会を奪い、結果的に私たちを不自由にし、地域社会のネットワークを遮断しているのではないだろうか、という危機感に襲われました。
便利な文明の利器を使いこなす力量をどう身につけさせるのか・・・。IT化社会を推進してきた私たち大人の大きな課題のひとつです。
 文部科学省の新学習指導要領が掲げる「コミュニケーション能力の育成」は、こういった高度情報社会の影の部分もしっかりと包括しながらめざすべきなのだと感じています。

研修の本当の価値

2011年08月19日 | 教育あれこれ
今年の夏休みも残すところあと三日間の来週の研修を残すのみとなりました。
例年同様、今年の夏休みも、主に小学校の先生方や日本人アシスタントの方々と、「英語ノート」を中心とした内容で、指導者の実践力アップを目標に、全員参加型のワーショップに取り組みました。

今年に入ってからの研修会は、まず新学習指導要領について共通に理解をする時間を設け、その後はティーム・ティーチングを実際の活動をしながら練習してみる、といったパターンを多くしました。先生方の覚悟(? 笑)はすでにできていらっしゃるようで2・3年前に比べると大幅に進展したことを嬉しく思います。

この夏の研修の時期の終りに近づき、振り返ってみて良かったと思うことが3つあります。
まず一つ目は、一番簡単なことですが「場を作る」ということです。児童英語教育の指導経験者としてアドバイスが聴ける、という目的で研修会を開催していただくことがほとんどですので、実践の数を皆様より多少先にこなしている私が口火を切らせていただくことになりますが、私ができることは単なるきっかけ作りです。最終的には実践者ひとりひとりが目の前にいる自分の子どもたちにどう向き合うのか、というところのヒントになれば良いと思っています。多忙な日常生活の中では何かのきっかけがなければなかなか仕切り直して考えてみることは難しいことです。

二つ目に、自分の信じてやっている実践に他人が共感してくれた時、自分の授業に確信が持てるようになり、多少自信を持って授業に取り組めるようになることです。特に外国語活動の授業は小学校の先生方にとってもアシスタントにとってもまだ歴史の浅い科目ですので、お互いが「これでいいのだろうか」と半信半疑のところがあります。もちろんお互いのペアで解決していけられればいいのですが、まだ拠り所が確信的でなかったりして不安も多い時期です。お互いに「これでいいよね」と確認できるような実践を創り上げていく場が研修の役目でもあります。

最後に、日頃忙しくて集まることが不可能な先生同士が研修でお互いに実践の悩みや不安などを分かち合うことができることです。授業実践についてはほとんどの先生もアシスタントにもフィードバックがありません。謙虚な先生ほど自分の実践はこれでいいのか、不安に感じたり疑問が湧いてきたりするものでしょう。そんな不安解消の場が研修だと思います。この研修でこの問題や疑問を解決したい、と思っていらっしゃる参加者の皆様には、その「もやもや」をぜひ払拭して「明日からがんばろう!」と思っていただけるように心がけています。

研修で一番価値のあることー「それは一堂に会する」 ということだと思います。
私が何か特別なことができるわけではありません。それぞれの先生の現場で起こっている問題を解決できるとは思いません。ただ、それを分かち合い、お話をうかがい、共感したり、認め合ったり、参考にさせていただいたり、新しい視点をいただいたり…。そんなことをしているうちに目の前の自分の不安や疑問、課題が解決するような気持ちになったり、元気をもらったりするのです。

実践研修の価値ーそれは講師から受講者へ流れていくノウハウの伝授や知識の伝達の類のみではなく、受講者ひとりひとりが主体的に関わることで受講者自身がパワーアップすることです。昨日の日進市の日本人アシスタント研修でも、今日の岐阜大学での「外国語活動における絵本の活用」の研修でもそう確信しました。私自身も受講者の皆さんから教えられることが山ほどあります。10年以上研修をしていても、毎日新しいことに出会えます。「一期一会」という言葉通り、たとえ同じメンバーと会しても全く同じ学びの結果になるということはあり得ません。

こんな学びの場を皆さんと一緒にこれからもたくさん作っていけることを願っています。


フィール・ザ・ワールド イングリッシュキャンプ 2

2011年06月15日 | 教育あれこれ

夏の恒例イベントで行く福井県の奥越高原は夏の高原の魅力がいっぱいです。
いつ行っても、何度行っても、私は奥越高原が大好きです。

すがすがしい高原の澄んだ空気。
そして見渡す限りの森林。
満点の星空。
過ごしやすい施設。
たくさんのアクティビティ。
そして、親切で優しい福井の人たち。

施設では福井県教育委員会の先生方がお世話をしてくださいます。
独特の優しいゆっくりした方言。
来所者に楽しんでいただきたい、という心遣い。
楽しむために準備や手助けなどとても親切なのです。
感動するほどです。


「どんなキャンプなの?」というお問い合わせをいただいておりますので
ここでプログラムの特徴と楽しさをお伝えしたいと思います!

1.5名のフレンドリーなネイティブスピーカーの先生が一緒に行きます!
英語漬けになりたい人はどんどん話しかけていけばいいのです。
朝、Good morning! から始まり Good night!Zzzzz まで英語漬けになれますから
3日間で英語耳になれるかも!?

2.バイリンガルの日本人スタッフが8名も一緒に行きます!
なんていったらいいのか、わからないとき、いつでもスタッフが近くにいます。
気分が悪くなったり体調がすぐれないときもケアしますので安心です。

3.一人で参加しても大丈夫なようにプログラムを組んでいます
参加者は一日目にチームに分かれ、仲良しになれるゲームパーティーをしますので
一人で参加しても安心です。チームワークもリーダーシップも体験できるプログラムです。

4.魅力満載のプラネタリウム
楽しいお話を聞きながら夏の星空を楽しみます!

5.大自然の中でのウォークラリー
チームでクイズを解きながら歩きます。いつもの生活では味わえない楽しさです。

6.魚つかみ
一人一匹泳いでいる魚をつかんで塩焼きにしていただきます。
命の尊さ、大切さ、環境保護の必要性を考えます。

7.キャンプファイアー
キャンプと言ったら、キャンプファイアー!
マシュマロやチョコレートを焼いて・・・
キャンプファイアサイドでしか味わえないスイーツをいただきます!

8.福井県立恐竜博物館
ここは恐竜のメッカ。日本国内でも有数の発掘地です。
この博物館は特別恐竜が好きでない人でも絶対感動します!

どうですか?
本当に楽しそうでしょ?
ぜひぜひ、一人でも多くの方にご参加いただけたら嬉しいです。
英語、知らない人も、英語、得意な人も、全員集合~!

行きたくなった小学3年生以上のみんな、
質問どしどし受け付けます。
お電話くださいね。
0561-67-1060 
NPO法人フィール・ザ・ワールド

(ゴメンナサイ、今回は大人のボランティアは締め切りました・・・スミマセン)