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都道府県別公害苦情件数

2006年11月04日 | エコなプチ情報
公害等調整委員会のホームページに都道府県別の公害苦情件数のデータがある。

公害等調整委員会と言えば,公害紛争について,あっせん,調停,仲裁及び裁定を行い,その迅速かつ適正な解決を図ること,などを行う行政委員会である。

最近のニュースでは,「ヒ素汚染:茨城・神栖の被害 公害等調整委で審問始まる」で登場している。

典型7公害の都道府県別人口10万人あたりの苦情件数で,多い都道府県,少ない都道府県を調べた。

多い都道府県

16年度:群馬県,埼玉県,長野県,愛知県,三重県
17年度:埼玉県,長野県,福井県,愛知県,宮崎県

少ない都道府県

16年度:北海道,秋田県,福島県,富山県,熊本県
17年度:北海道,秋田県,福島県,富山県,熊本県

苦情件数の多い都道府県では,16年度と17年度で多少の入れ替えがあるが,少ない都道府県は,不動である。(この5道県は,順位ではなく,北から並べてある。)

なお,典型7公害とは,大気汚染,水質汚濁,土壌汚染,騒音,振動,地盤沈下,悪臭のこと。

この項目別に見ると,さらに興味深いものが見える。

公害といえば,水質汚濁を思い浮かべそうだが,これが意外と少ない。しかも,東京都の総件数は,福島県,富山県,熊本県より少なかったりする。

多いのは,大気汚染,騒音,悪臭である。空気を伝わってくるものに敏感らしい。

被害の種類別のデータもあるが,健康被害,財産被害,動植物被害に比べて,感覚的・心理的被害がダントツに多い。みんな,イライラしているのか。





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地域に根ざした環境教育プログラムを作ろう

2006年10月15日 | エコなプチ情報
現代GPをご存知だろうか。

文部科学省では,教育面で意欲的な取組みを行っている大学・短大・高専を対象として, 「特色ある大学教育支援プログラム」「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」を選定し,当該大学等に財政支援を行っている。この選定は,客観的で公正な審査を経た上での選抜だけに,一つの勲章となって,各大学等では選定を受けるために競っている。

ここで,「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」に環境教育に関するテーマがあるので取り上げてみた。

現代GPとは,「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」の略称である。GPはGood Practice の略であり,「優れた取組」を意味している。

今年度採用されたテーマは次の6テーマである。

● 地域活性化への貢献(地元型)
● 地域活性化への貢献(広域型)
● 知的財産関連教育の推進
● 持続可能な社会につながる環境教育の推進
● 実践的総合キャリア教育の推進
● ニーズに基づく人材育成を目指したe-Learning Program の開発

そう,4番目が環境教育に関するテーマである。このテーマに関しては,76件の申請があり,14件が採択されている。かなり厳しい採択率である。

「環境教育というと,得てして自然環境や省資源,省エネルギーに特化しがちななかで,文化とりわけ日本の文化を強く意識したプログラムを構築した点」で評価されたプログラムがある。

子供を自然の中に連れて行ったりやリサイクルの仕組みを教えたり,・・・の環境教育が多い。

しかし,環境教育は,文化の教育ではなかろうか。しかも,生まれ育ったその土地の文化に基づいたものでなければならない。妙に,諸外国のマネをしても始まらない。

欧米の環境教育は,間違いなくその土地に即したものだ。オランダに行って判ったが,オランダだから風車が昔も今もエネルギー源になる。日本はどうか。風車の文化など,これまでなかった。

外国人に言われて初めて,「MOTTAINAI」と言っているようでは,情けない。

日本文化,特にそれぞれの地域に根ざした環境教育プログラムを構築したいものだ。





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これは下水道の革命か?

2006年10月01日 | エコなプチ情報
下水道は,各家庭から下水を集めて下水処理場まで輸送するシステムである。

家庭の流し台で,野菜くずなどをディスポーザーなどを通して下水に流し込めれば,生ゴミなんかの問題がなくなる。短期間であるがアメリカでの生活の経験があるが,そのときにはこのディスポーザーがなんと重宝したことか。

しかし,日本では下水道に負担がかかるからダメであると。




ところが,下水道に汚水ばかりではなく,生ゴミはもちろん,剪定廃材,家畜排泄物など,何でも流してしまうと言うことが検討されている。

下水道ビジョン2100

汚水の効率的な排除,処理による公衆衛生・生活環境の向上や雨水の速やかな排除による浸水対策などを目的として下水道の普及拡大に重点を置いてきた20世紀型の下水道。

から

これに対して,排除・処理から活用・再生への転換により,美しく良好な環境の形成並びに安全な暮らしと活力のある社会を実現することを目的とした健全な水・資源循環を創出する21世紀型下水道

への転換だそうだ。

下水道は,意外にも電力を相当使う。下水道の普及と共に,使用する電力量の増加が問題となっている。まず,この電力を100%自立させたいと言うことだ。

実際にどうするのか。

地域に張り巡らされた下水管により集まってくるのは,バイオマス資源である。このバイオマスから,バイオガス,汚泥燃料,肥料等に資源化するという計画だ。

これは,地球温暖化対策と資源枯渇対策をにらんだものだ。

こうなれば,下水処理場は,エネルギーセンターと化す。





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イニシャルトークは苦手

2006年09月18日 | エコなプチ情報
GTLだのCTLだの・・・・・?

いきなりイニシャルで言われると,まごつく。

GTLは,Gas to Liquidの略で,天然ガスなどからディーゼル油などの液体燃料を造ることで,CTLは,Coal to Liquidで,石炭をガス化して同じくディーゼル油などの液体燃料を造ること。

つまり,これまで石油からしかディーゼル油を造れないと思っていたが,ガスを反応させて造ることができる。

だとすれば,原油が高騰しているこの時代,いよいよGTLとかCTLの出番か。

ガスから液体燃料をつくる反応は,かなり古くから知られていた。しかし,コストの問題から,それほど普及してこなかったのであろう。

天然ガスは,一応化石燃料の一つであるが,クリーンな燃料である。この天然ガスから造る液体燃料もクリーンなものが出来ると言う。

昭和シェル石油では,天然ガスから製造した灯油を「エコ灯油」として,市販している。昭和シェル石油によると,

石油系燃料特有の臭いがなく、お部屋でも保管できる。
手についてもべとつきが少なく、給油作業時も気にならない。
燃焼がクリーン。
一般灯油に比べて品質安定性に優れているので、安心してご使用できる。

と言うから,驚きだ。実際に見てみたいものだ。

しかし,忘れてはいけないのは,天然ガスも化石燃料のひとつ。世界の天然ガスの可採年数は石油よりもちょっとは長いと見積もられているが,今世紀半ばには枯渇の懸念がある。こんなものには頼ってはいられない。

石炭の可採年数は,ずいぶんと長いが,いずれにしても不純物が多くて,いろいろ環境負荷の面で厄介であろう。それに,地球温暖化の問題は,天然ガスや石炭を原料にしているうちは,何の解決にもならない。

そこで,注目されるのは,カーボンニュートラルなバイオマスを原料にしたGTLではないであろうか。その際には,BTLとでも言うのだろうか。

バイオマスを発酵させて,エタノールやメタノールを生成させて造るバイオ燃料については,既にこのブログでも取り上げた。発酵による方法は,生成速度は遅いは,炭素成分に関しては無駄が多いなどの弱点がある。

ところが,バイオマスをそのまま,あるいは炭化した後,ガス化して液体燃料化する方法では,反応速度は速いは,無駄も少ないように思う。

ここで,バイオマスと言っても,このバイオマス生産のために,農地を使ってはいけない。農地は食料生産のためにある。

しかしバイオマスの内で,農業用(肥料などとして)にも使いにくく,処分に困っている下水汚泥を使わない手はない。下水汚泥にまつわる技術では,汚泥減容化が種々開発されているが,減容化する必要はない。大いに下水汚泥を増やせばよい。その下水汚泥をそのまま,あるいは炭化した後,ガス化して液体燃料とする手がある。

資源の少ない日本でも,人口が多いから下水汚泥は豊富にある。下水汚泥の年間発生量は,益々増加傾向にある。

このように考えると,ちょっと楽観視してしまう。GTLの採算ベースは,原油価格がおおよそ,50ドル/バレルだそうだ。すでに,今日の原油価格はそれを越えている。

以上,実にお気楽なことを述べたが,実際のGTLの現状はどうなのだろうか。




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ウェステック2006に行って来ました

2006年08月31日 | エコなプチ情報
ウェステック2006(廃棄物処理・再資源化展)に行って来ました。

「廃棄物処理・再資源化の技術・関連機器・システムの開発・生産・供給を行なっている企業・団体と,それらを利用する企業・団体に呼びかけ,その成果と今後の方向を総合的に展示し,より良い環境創出に寄与する。」と言う,目的で行われている。

パシフィコ横浜 展示ホールBの会場いっぱいに,それぞれ工夫された機器が展示されている。

いくつも興味深い展示があったが,ここで紹介しようとするものは,CD板のリサイクルである。

音楽CDやパソコンのデータ保存媒体としてのCD,古くなったらどうします?

最近機密保持のために,CD板まだOKというシュレッダーがある。しかし,これでは,ごみとしても紙とCDを構成しているプラスチックの混在したシュレッダーごみとなる。

ところが,このCDを溶剤で溶かして,ポリカーボネートとアルミ金属として回収するシステムを紹介する展示があった。

ポリカーボートは,高価に売却できるので,ビジネスモデルとしてはいいらしい。

しかし,当然のことながらある程度のボリュームがないと,ペイしない。

CD板を大量に廃棄する事業所から一括して集められれば,かなりの量を確保する必要がある。

地方で大量を集めようとするとどうしても輸送コストが掛かってしまい,なかなかビジネスとしては現実的ならない。これが東京周辺だったら,ほとんどのモデルは成功しそうだ。しかし,地方では,そうは行かない。

人口密度の高いところと低いところの,廃棄物マネジメントは同じようには考えられない。



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ピークシフト機能と大容量蓄電池

2006年08月27日 | エコなプチ情報
1日24時間に使われる電力は,時間によって異なる。すなわち,昼間の電力需要が高く,夜間は低い。

そのため,電力の効率的な活用には,電力需要の負荷の平準化が必要となってくる。そこで,昼間の電力消費の一部を夜間の電力に移行させることが有効で,このことはピークシフトと呼ばれている。

一般的に,電力需要の増減をコントロールする場合には,石油や石炭を燃料とする火力発電が使われる。したがって,ピークシフトが効率的に行われれば,この化石燃料の使用量を減らすことが出来,二酸化炭素の排出量削減につながり,地球温暖化対策ともなる。

さらに,一般家庭や事業所においても,契約電力はこのピーク電力で取り交わされる。そのため,一般家庭や事業所ごとでもピークシフトが行われれば,電気代が安くなる。

太陽光パネルを屋根に上げている家庭では,太陽が出ている昼間であれば,ピーク電力を減らすことができる。しかし,雨天等の場合には有効ではない。

そこで,どうしても必要なのは,夜間の電力を各家庭で溜めておけるような二次電池が必要である。

最近,大容量の電力貯蔵NAS電池システムが開発されたようだ。鉛蓄電池の3倍ほどの高エネルギー密度だと言うからすごい。

日常は,負荷平準化システムとして使用し,先ごろの大停電のような場合には,非常用電源ともなり得る。

しかし,まだ家庭で使えると言う代物ではなさそうである。

ここで,興味深いシステムがあった。ノートパソコンはバッテリーが付いている(当たり前か)。しかし,ほとんどの人は,通常はコンセントから電源をつなげて使用しているのではないか。そこで,電力需要がピークに達する時間帯にいっせいにコンセントからの電源供給をやめ,バッテリーからのみで使用する。このことを自動的にやってくれるソフトがあると言う。

これも多数のパソコンを抱える事業所などでは効果があろうが,家庭にある1台のパソコンなんかではほとんど効果が期待きでないだろうね。

まあ,兎に角節電に努めるか。



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バイオ燃料をさらに調べてみた

2006年07月17日 | エコなプチ情報
以前の記事に「電気で飛行機は飛ばせない」を掲載した。

石油の枯渇や地球温暖化の対策のために,化石燃料に頼らずに,自然エネルギーを電気に変える技術が活発に開発されている。しかし,液体燃料を燃焼させるジェットエンジンで飛ぶ,飛行機はどうなるんだろうと考えていた。

最近,自動車の軽油やガソリンの代わりに,植物を原料とした,いわゆるバイオ燃料(軽油→バイオディーゼル,ガソリン→バイオエタノール)の利用が話題となっている。

バイオ燃料は,地球上の二酸化炭素の増減には関わらない,いわゆる「カーボン・ニュートラル」として捉えられている。また,硫黄を含まないことも,石油などから造られる燃料に対する利点であるようだ。

そこで,考えた。まだ,まったく聞こえてこないが,そのうちバイオ燃料で飛ぶ飛行機が出現するかもしれない。エコ燃料航空機だ。

特に,キーンと耳をつんざくように飛んでいく,軍用戦闘機にバイオ燃料を使用すれば,多少とも基地周辺住民の気持ちもやわらぐか(そんな甘くはないか?)。

ところで,バイオ燃料であるが,バイオエタノールは,サトウキビ,とうもろこしなどを原料として考えられている。我が国では,植物性廃棄物を利用しようとしているからいいものの,これを目的に栽培耕地を増やすことになれば,いろいろ問題が出てこよう。

バイオディーゼルは,食用油などにメタノールを加えてエステル化させることでメチルエステルを生成し,これを軽油のかわりとしたものである。これも,廃食用油を原料としてしているときは良さそうであるが,パーム油などを使い出したら,東南アジア辺りから叱られそうである。


いずれにしても,エコ燃料で飛ぶ航空機を夢見ながら,この種の技術開発の動向に注目したい。




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水素燃料電池も身近に?

2006年07月15日 | エコなプチ情報
水素燃料電池 ドコモ開発 ワンセグ時代に対応 持ち時間3倍に (産経新聞) - goo ニュース

地球温暖化対策として,水素燃料電池が期待されている。

水素燃料電池の実用化に向けて,いろいろ研究されているが,我々の手の届くところへはまだまだだと思っていた。

ところが,このニュース。

最先端の電池が実用化されるのは,やはり携帯電話だった。

大型では危険性が残るものでも,小型であればその危険性も小さいから,と言うことであろうか。リチウムイオン電池も小型であれば,安全であると言うことで,携帯電話やノート型パソコン用に普及してきた。

しかし,携帯電話の電池に水素燃料電池を使うのは,電力使用量の大きくなった携帯電話の持ちを長くするためと言うことであるから,地球温暖化対策とは無縁であるようだ。

これからの携帯は,益々多機能型になるとともに,益々エネルギー多消費型になり,ちょっと困った方向に行っているのではないだろうか。多機能型もほどほどにしなければ・・・・・・・。




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地球温暖化は一様ではない?

2006年05月18日 | エコなプチ情報
毎日新聞のニュース(5月18日朝刊)で,

地球温暖化:21世紀の日本の夏,北寒い西暑い--気象大の教授ら研究

とあった。詳細は,日本気象学会で21日に発表とのことなので,学会に参加して聞かなければ分からない。

しかしながら,地球温暖化は,地球全体が徐々に気温が上がり,極地の氷が融け出し,海面上昇に・・・・・と単純に考えていたが,そんなものじゃないらしい。

西日本では,だんだん酷暑になり,北日本では寒冷化すると言う。

地球温暖化現象の将来予測は相当難しいらしい。

そう言えば,映画「The Day after Tomorrow」でも,地球が温暖化すると結局アイスボール化するというシナリオだった。

素人には非常に判り難い話だ。


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無塗装機はエコ航空機

2006年05月14日 | エコなプチ情報
運航トラブルや経営陣の内紛問題などで乗客離れが進む日本航空(JAL)は10日,06年3月期連結決算を発表した。原油高を受けた燃料費の大幅増加などにより,経常損益が416億円の赤字(前期は698億円の黒字)に,最終(当期)損益も472億円の赤字(同300億円の黒字)に転落した。

と毎日新聞が伝えている。

こんな経営的には厳しい日本航空であるが,環境対策としてユニークな航空機を導入している。それは,無塗装航空機である。

無塗装航空機とは,機体に塗装をしない航空機であるが,1機分約150kgの塗装量を削減し,軽量化したことと,それを除去する塗装剥離剤の使用量を抑えるためのものらしい。軽量化によって燃料の節約が図れる。塗装剥離剤の有機溶剤等の使用量が削減により,環境負荷低減が期待される。

しかし,腐食を防止するために,機体表面を定期的に磨いて汚れを落とす必要があるとのこと。このため,窓がなく,機体表面が磨きやすい貨物専用機に限られているようだ。

旅客機は,ムシキングジェットだの妙な塗装をした機体が大空を舞っている。どうせなら,徹底して無塗装機ばかりにしてはどうか。



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