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持続型社会へ向けたアウトリーチ活動を目指します。
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オゾンホール

2009年09月27日 | エコなニュース
「南極オゾンホール、今年は平年並みの大きさに」
という見出しの記事が読売新聞のサイトに。
昨今は、地球環境問題といえば、「地球温暖化」の話題しか聞かれないが、オゾン層破壊の現象は相変わらず続いていることを忘れてはならない。どうも現在は状況はピークを迎えたようで、ある程度の対策によりこれからは回復を待つばかりであるが、オゾン層がほぼ回復するにはまだまだ年月が必要である。

日常の生活では、のどもと過ぎた話題は忘れがちであるが、常にフォローをしておきたいものだ。

一般に、忘れていた問題が突然に何かのきっかけでクローズアップしてくることがある。今、ダム問題がそうである。本質的なものは変わらないのかもしれないが、長い時間経過のなかで大きく問題の質が変化していることもあるようだ。古くて新しい環境問題として捉え直してみたい。




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実に久しぶり

2008年07月18日 | エコなニュース
クールビズ「28度では能率低下」…日本建築学会調査(読売新聞) - goo ニュース

実に久しぶりの記事である。
前回は確か2月だった。これまで,死んでいたのか? たぶんそうかもしれない。

そんな時に,ちょっとコメントする気にさせられたこの記事が目に入った。

洞爺湖サミットが開催された今年,省エネルギー徹底の一環で,冷房温度を28度にというところが多い。この温度設定の時には気温が28度の時には冷房装置のスイッチを入れる必要がない。30度以上になったときに入れることになる。この30度はかなり暑い。頭の中は「暑い,暑い」でいっぱいで,能率低下は間違いない。
冷房を入れて,28度にしても,かなり「クールビズ」に徹してないと,やはり「暑い」。扇風機などほしいところだ。
このような感覚を日本建築学会が調査したと言うところか。

28度でも多少能率低下をきたすことはある程度実感している。
それはそれで良いではないかと思っていた。
年がら年中フルパワーの高効率で仕事をしなくても良いではないか。
夏は,暑い暑いといいながら,だらだら仕事をしても良いではないか。

これからは,そんな気持ちでライフスタイルを変えないと,持続的社会はやって来ないかもしれない。







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バイオ燃料は窮地に立っているか?

2008年02月25日 | エコなニュース
「現行バイオ燃料のCO2排出量は、ガソリンの5割増しから2倍」研究論文(WIRED VISION) - goo ニュース

近頃は,雑務に追われて記事をアップする余裕がなかった。久しぶりに,この記事を見つけて新規投稿する。

最近は,バイオ燃料が低炭素社会のためには不可欠のことと促進されている一方,このような記事が目に付くようになって来た。持続的社会を作るためには,リサイクルは必要だ,と言う意見と,リサイクルは悪だと言う意見との戦いに似ているように思える。

どちらも,ある一面だけを捉えて論理を組み立てているのだ。「バイオ燃料のCO2排出量は、ガソリンの5割増しから2倍」と,全てのバイオ燃料を切り捨てている。見ると,穀物を原料にしたバイオ燃料であり,これは問題であるとこのブログで難解か取り上げた。それがエネルギー収支的にも問題である,と言うだけのことだ。問題なものに更に問題があると言っているだけで,定量的な見積もりを出したことは評価するが,この調査研究論文については,始める前から結論がわかっているようなものだ。

また,記事の取り上げ方もよくない。エネルギー収支を最初から考慮したしっかりしたバイオ燃料技術を取り上げてもらいたい。だめなものをみんなでだめだと言っても意味がないのではないか。ネガティブデータを出すことに意味があるのか。現在の地球温暖化の状況を見ると,こんなネガティブデータについて議論しているような時間的な余裕がないはずだ。二次的な環境問題も出さず,エネルギー効率の良いバイオ燃料を製造する技術開発を進めなければならない。

と思う。





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風が吹けば桶屋が儲かる

2008年01月02日 | エコなニュース
「風が吹けば桶屋が儲かる」という落語がある。

環境問題やそれに纏わる環境関連ビジネスも「風が吹けば桶屋が儲かる」ことばかりである。このニュースはその典型と言える。

昔,硫酸のリサイクルで硫安にしたら化学肥料になるという出口を考えたが,肥料業界の人に一蹴された。ビジネスにならないと。

当然,何かのプロセスから副産物として出てくる硫安は産業廃棄物でしかない。ところがそのような事情が一変しているそうである。いま,化学肥料の硫安(硫酸アンモニウム)が高騰しており,副産物の硫安と言えども引く手あまたであるとのことである。

ナイロンの原料のカプロラクタムを製造する段階で,その4倍もの硫安が副生する。ナイロンすなわちカプロラクタムは石油化学製品であるから,最近の原油価格高騰の影響を受けているはずである。

一方で,原油価格高騰とさらに地球温暖化対策として注目されているバイオエタノール生産のために穀物の増産が進められている。この穀物増産に必要なものが化学肥料である。そのため,化学肥料のひとつである硫安の高騰が起こっている。

すなわち,カプロラクタム製造では原油高騰よりも硫安高騰の恩恵を受けていると言うことだ。恐らく,ちょっと前までは予想だにしなかったことであろう。


技術と技術は繋がっている。すべての技術は繋がっている。ところが,コスト計算をして使い物にならない評価されたものはそこで切り捨てられてしまう。すなわち,行き止まりになって,それ以後の開発が止まってしまい他の技術と繋がらなくなる。目先のビジネスにばかり目を奪われていると,途切れ途切れの技術しか残らなくなってしまうのではないか。現在のコスト計算に合わなくても,開発すべき技術はあるのではないか。

バイオエタノールの技術も現在のところコストでは合わないが,開発を続けなければならない。原油が枯渇するのはまだまだ先のこととしても,これからは高い原油を買わされることになることは間違いなさそうだから。そうすれば,いつかは(ひょっとして近い将来)コストが見合ってくるに違いない。(ただし,食料と競合する穀物を原料にすることはダメであることは強く言いたいが・・・・)





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バイオ燃料のロードマップ

2007年11月25日 | エコなニュース
23日付けの読売新聞によって
「経済産業省と農林水産省は,植物から作る自動車用のバイオ燃料の普及を図るために,来年3月末までに技術革新計画をまとめる。2015年までに最大でバイオ燃料の価格を1リットルあたり40円に引き下げる目標を掲げる。」
と報じられた。

現在のバイオ燃料の価格は1リットルあたり2000円もしているそうだ。飲むエタノールに相当している。

穀物からバイオ燃料を作ることには,ようやく問題ありと,認識されてきたようで,経済産業省と農林水産省ともに農林廃棄物を使うことにしている。

しかし,穀物と農林廃棄物とは原料となる成分が全く異なる。穀物は「でんぷん」であり,発酵が容易である。生物にとって非常に利用しやすい。そのため,食料や飼料になるのである。

農林廃棄物は基本的に食料にならない。それは,人間が消化できない「セルロース」を主成分にしているからだ。でんぷんもセルロースももっと基本的な構成単位はグルコースであるから,そこまでになれば両者は同じと言えよう。しかし,セルロースをグルコースに分解すのが大変なのである。

さらに,木材などは大量の「リグニン」なる厄介なものがある。これは,廃棄物になってしまう。パルプ産業では,燃焼してエネルギーとして利用してはいるが。

2015年までであるから,7年ほどかけて技術開発しようというロードマップを作成するようだ。

じつは,このような分野の基礎研究は随分と古くから行われており,多くの論文がある。

MOT(技術経営)の世界では,基礎研究から産業化までの道のりに幾多の困難が待ち構えていると言う。

魔の川 (有用性)
死の谷 (経済性)
ダーウインの海 (社会受容性)

基礎研究から製品開発に至るまでに,魔の川が横たわり,さらに事業化に至るには,死の谷を越えなければならない。それに,ダーウインの海と言う技術的困難や企業化リスクを乗り越えなければ産業としては成立しない。

バイオ燃料に関しては,まだまだ死の谷を越えられるかどうかの段階のように思われる。しかし,両省の策定するロードマップは,2015年までにダーウインの海まで越えようとしているのか?




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石炭火力とバイオ燃料

2007年10月21日 | エコなニュース
米カンザス州で計画されている石炭火力発電所の建設について,州政府が地球温暖化への影響を理由に許可しないことを決めた。」とのニュースが,読売新聞で報道された。

アメリカ政府は,地球温暖化問題に対して積極的な対策を取らないと評されているが,ところがどっこい,ちょっとびっくりするほどアメリカの地方はがんばっている。

この決定は,硫黄酸化物や窒素酸化物の抑制が主眼だった法律を連邦最高裁が「温室効果ガスも,現行の大気浄化法の規制対象に含まれる」との判断したことに基づいている,と報じている。

そもそも,石炭は昔からダーティなイメージが強い燃料である。石炭の利用の歴史は古いが,石炭燃焼時の悪臭や煤塵などによって使用がためらわれてきた。しかし,イギリスの産業革命時から大量に使うようになってきたことは良く知られている。

何故,石炭が使われるようになってきたのかは,余り知られていないようだ。そもそも,イギリスでは鉄の精錬などに木炭が使われていたが,大量の木炭製造のために森林破壊を起こしてしまった。すなわち,木炭の資源が枯渇したのだ。そのための代替資源として石炭に注目されたと言うことなのだ。

しかし,石炭の使用による煤塵や酸性ガスの発生により大気汚染が深刻な環境問題となる。そのため法規制によって,その改善をはかってきたのがこれまでの歴史である。その法規制の対象は,排ガス中の硫黄酸化物や窒素酸化物であった。今回のニュースでは,米国連邦最高裁が,それに温室効果ガスを加えた判断をしたと言うことなのだ。

石炭燃料排ガスから,硫黄酸化物などの成分を除去する技術開発が進められ,一時期石油火力に傾いたときもあったが,石炭は,燃料の中でも安価で,価格が比較的安定しているために,日本でも石炭火力発電所は多い。しかし,石炭の燃焼排ガス中に硫黄酸化物を始めとする除去しなければならない有害成分が多いばかりでなく,化石燃料の中でも最も二酸化炭素排出量が多いことから,現在あらたな課題が石炭に突きつけられているのである。

この対策として,カーボンニュートラルと言うことでもてはやされているバイオ燃料の利用が始まった。石炭火力発電所にバイオ燃料を混合して燃焼させて,何とか温室効果ガスの削減を試みている。根本は,燃焼ガスから二酸化炭素を除去することであろうが,経済的に可能であろうか。おそらく,当分はバイオ燃料に期待することとなろう。

このような時系列を考えると,

バイオ燃料 → 石炭 → 石油 → 石炭 → バイオ燃料

という歴史が見えてくる。バイオ燃料は,21世紀の燃料と言われているが,産業革命以前のバイオ燃料の轍を踏まないようにしなければならない。現在の状況は,それほど楽観視できる状況にはないと考えているが・・・・・。




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一歩前進

2007年06月09日 | エコなニュース
50年までの排出量半減に向け、温暖化対策で合意=サミット(時事通信) - goo ニュース


サミットで,温暖化対策合意でおわった。合意内容は妥協の産物とは言え,アメリカも含めた合意が成立したことは一歩前進といえよう。

ところで,先日自家用車のメーターが「77777」を示した。いやはやよく走ったものだ。記念に写真記録に残した。

この車は,平均燃費が11.5km/リットル(レギュラーガソリン)である。ガソリンの二酸化炭素排出係数を調べてみると,2.32166kg-CO2/kl 「地球温暖化対策の推進に関する法律」であるという。これに基づいて計算すると,これまでに自家用車を走らせて排出した二酸化炭素量は,15.7kgとなった。

自動車のメーターは,走行距離も必要だが,ここに加えて,二酸化炭素排出量の積算メーターも付けてみてはどうだろうか。




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南極大陸の融雪

2007年05月27日 | エコなニュース
南極大陸で異常事態 大規模な融雪判明 温暖化の影響か(朝日新聞) - goo ニュース

この記事からでは,詳細は判らないが,地球温暖化の影響と考えられる規模の大きな現象が報告される。

新聞記事の情報は断片的で,この現象がどれほどのものかは読者には不明である。地球規模であればあるほど,その辺の説明がないと,ただセンセーショナルな記事になってしまう。このブログでは,できるだけその辺の情報を調査してみようと思っているが・・・・・。

ただ,北極の氷が融けても海面上昇には繋がらないが,南極大陸の氷が融けたり,棚氷が海に落下するようなことがあると,海面上昇する。その点で,この記事は注目される。




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海上大型風力発電

2007年05月20日 | エコなニュース
石川県の海岸に海上風力発電を設置する計画があるそうだ。

http://www.hokkoku.co.jp/_today/H20070518102.htm

32基も並ぶんだそうだ。ヨーロッパ並みの景観が出現しそうだ。

この辺は,冬の季節風が海岸線に直角に吹くことから,効率は良さそうである。

しかし,兎角巨大風車は景観を損ねるとか,鳥の飛行の妨げになるとか問題も多い。それより何より心配なのは,この辺は冬に雷が多い地域だが・・・・。最近の風車は雷に強くなったのだろうか。




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メタンハイドレート

2007年04月15日 | エコなニュース
ベニズワイガニはメタンハイドレート好き? 4倍も密集(朝日新聞) - goo ニュース


このニュースはなかなか興味深い。

海底のメタンハイドレート域で,ベニズワイガニが他の地域の4倍も生息しているとのことだ。その因果関係については,これからの研究に待たなければならないようだが,非常に興味深い。

ところで,メタンハイドレートとは何か。

メタンハイドレートは,水素結合によって結び付いた水分子が,かご状の構造を作り,そのかごの中の比較的大きな空隙に,メタン分子を含む構造である。メタンハイドレートの理論的組成は,単位格子に含まれる水分子(46個)とメタン分子(8個)であり,計算上水1gの中に,約220ml(標準状態換算)のメタンを含んでいる。このようなメタンハイドレートは,低温,高圧下の自然界で存在し,その多くは海底で発見されている。

メタンハイドレートからは,容易にメタンが取り出せ,燃料として使用できる。しかも,石油・石炭の賦存量の2倍存在する(炭素換算量として)と見積もられていることから,俄かに注目されている。

ところが,海底に眠るメタンハイドレートの密度が薄く,現在の技術では,とても採算の取れる状況ではない。さらに,下手に採掘して海底をかき混ぜて,このメタンが大気中に放出でもしたら,地球温暖化が加速されることになる。十分に技術を高めてからにしなければならない。そのような日がいつ来るか。



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