花粉の頭で思ったこと

花粉がはじまった。

風邪から脱出したものの、体力が戻らない。
すぐに疲れるし、自転車で坂道をのぼるのもしんどい。体重も減ったまま。パワー食喰うべ、と思って肉とかチョコとかを食べると、胃やら尻やらに打撃が来る。くそっ。ババアだこりゃ。

それでも朝のクラス前30分練習はなぜだか続いている。
何にも考えないで、ただただぼんやりタカタカタカタカ足を打つ。
ふと鏡を見ると、目の下にクマのあるやつれた顔が見えてびっくりする。老けたなあ。
シワとりとか、シミとりとか、アンチエイジングとかいうものを「ばっかじゃないの」と思っていたが、なるほどね。こうやって目の当たりにすると、そりゃあびっくりするわなあ。容姿に自信のある人ならなおさらだろうなあ。
これからはそういうこともあまりバカにしないことにしようと思う。

少しだけ反省しながら足を打ち続ける。
体重が減って筋力も落ちたのか身体が浮つくような気がして、骨盤のあたりに手を当ててぐっと押しながら足を打ってみたらすごく調子がよかった。あ、そうか。なるほどね。フラメンコのレッスンでは「腰に手を当ててエスコビージャを打つ」というのがよく基本姿勢として導入されているのだが、私はあれの意味がさっぱり分からなかった。大抵の生徒さんは腰に手を当てると胸が反っくり返って変な姿勢になる。なんのために腰に手をあてるのか、ばっかじゃないのかと思っていたが、なるほどね。はじめて「腰に手を当てる」ということをクラスに導入した先生は、こういうことをやりたかったんだろうな。
わかってもいないことをバカにしちゃいけない。

今日は雨だが、目がしょぼしょぼする。
花粉の飛散量と症状は実は関係ないとか。えー？そうなの？

ひなまつりをやらずに3月3日が過ぎてしまった。去年に引き続きネコ問題が解決されずにおひな様も出さなかった。3月3日はセツさんの誕生日（勝手に決めた）だったが、それも何もしなかった。あれこれ2月からせわしない。

子（上）はいろいろあってお疲れ気味。がんばれ。いや、がんばんなくていいや。がんばるな。
終わったら温泉に行こうと約束する。草津温泉とか行ってみたいけど、江ノ島かなー。それか町田かも。もうどこでもいい。のんびりしよう。ね。

IKEA港北行きの送迎バスに載るとIKEAファミリーという会員システムの案内ビデオが流れる。そのビデオに女性が3人出てくるのだが、3人とも語尾上げ口調で話す。「こんなヒトたち今どきいるのかなあ」と思っていたが、こないだ久しぶりにIKEAに行ったら、まさにビデオの女性達とそっくりな語尾上げママたちが大勢いた。お揃いで同じアイテムを買ったりしてて、驚くと同時にとても愉快な気持ちになった。
世の中は広い。
それはとても面白いことだ。

大抵のことは離れて見ることができれば面白いことに変わるのだが、それがなかなか難しいんだな。

ちょうど身体があったまってきたあたりで30分練習は終わる。もうちょっとやりたかったなというところでクラスがはじまるから、そのお陰で続いているのかもしれない。



世の中は間違いなく広くて
私は間違いなく老けてきていて
そして今までバッカじゃないのと思っていたことが共感できるようになってきた。

年をとるのは悪くないと思う。
弱さも身勝手さもそのままでただ年をとっているだけだが、それでも悪くないと思う。
たぶんね。

鏡にむかってニイっと笑ってみた。
うひゃあ！すごい顔！