えんどうえこばなし

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ヌマエビのように

2019-11-08 10:13:32 | えこばなし
断捨離をしたら、ホームセンターに行ったときに何も買うものがなくなって困った。

で、だったら買わなきゃいいじゃんて話じゃなくて、
そもそもホームセンターに行かなきゃいいじゃんて話でもなくて、

アクアリウムを導入して、庭のメダカを一部そのアクアリウムに移し、さらにエビを導入した。という話である。

エビは「ヌマエビ」というエビで、食べるためのものではない(念のため書いておく)。
水槽のコケとかメダカの餌の食べのこしなんかを食べてくれるらしいというので導入した。
その前にタニシを導入したのだが、タニシが水槽にへばりついて「タニシの中身がこっちを向いている状態」に我慢できない人が家族の中に約一名いたので、タニシは外のメダカ鉢に引っ越ししてもらった。

さて、ヌマエビである。

ヌマエビはえらい。
「ヌマエビ本人としてはえらいことはしていないが、世の中のためにえらい」というえらさである。

ヌマエビは、コケなどがあるとワーーーーーーっと寄っていって、エビエビエビエビ!って感じでコケを食べる。
メダカの餌が浮かんでいると、ワーーーーーーっと上に泳いでいって、エビエビエビエビ!って感じでメダカの餌を食べる。

別にヌマエビは「ここが汚れているから綺麗にしよう」などと考えている訳でもなく、考えていることは「エビー!」位のものだろうと思う。
だが、実際には、コケがついてしまった水槽や水草を綺麗にして、メダカや水などに貢献している。

なんてえらいんだろう。

こういう人に、私はなりたい。

だから、洗濯物を干すときにエビになってみることにした。
洗濯が終了して「ピー」と電子音がする。
エビとしては「エビ!」と思って、洗濯機に群がる。群がって、エビエビエビ!とカゴに移し、エビエビエビ!とピンチに干す。
そうするとすごい勢いで洗濯物が片付くのである。

エビは「子供がジーパンの足を片っぽひっくり返し片っぽそのままで洗濯機に放り込むから干すときにどっちかを引っ張り出さないといけなくてイライラする」という感情など湧いてこない。エビだから。ただ「エビ!」と思ってどっちかの足を引っ張り出すだけである。

すごい。
これはすごい。
私がずっと求めていた、『「誰か(何か)のため」や「せねばならぬ」からの解放』は、エビだった。
実はこの件に関しては、ずっと猫がヒントになるんじゃないかと思っていて猫を研究していたのだが、猫ではどうも足りない部分が出てしまうのだ。
それは「やらなきゃいけないことはDo it」の部分で、猫だとそこがカバーできない。
猫のように生きる、というのは、イメージだけならありだが、現実的な部分ではかなり難しいのだ。

しかしエビはすごい。
エビ力(りょく)を使えば、ものが多くても、やることが多くても、全然大丈夫である。
洗濯、皿洗い、片付け、掃除、メールの返信、webの更新。
この辺の「毎日コツコツ」関係は私のもっとも苦手とするところなのだが、エビ力(りょく)を手に入れたことで万事解決する気がする。

まだ実践して日が浅いので、もう少し継続してみようと思う。
これが上手くいったら「世の中の大事なことは全てエビから学んだ」という本を出して大儲けだって出来ちゃうと思う。

一つ気がかりなのは、洗濯を干している際に、片っぽの足だけひっくり返ったジーパンを裏返しにする時に、裏を表にひっくり返さず、表になってる方を裏にひっくり返して(つまり全部裏返して)干すということをしたという事実である。自分としては「意地悪なエビ!」という気持ちだったのだが、この辺のどうしようもない腹黒さが何かの邪魔になるような気がしてならない。

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