えんどうえこばなし

フラメンコ。レッスン動画とえこばなし。

快適というもの

2014-09-15 22:38:49 | えこばなし
久しぶりに家族総出でアスレチックでバリバリ遊ぶはずだったのだが、前夜に雨が降ったので急遽温泉でボケボケすることにして、万葉の湯(町田)に行く。

町田駅の送迎バス乗り場に行ったら、「本日町田フェスタのため町田からの送迎バスは休みです」と書いてある。祭りの交通規制でバスの発着が難しいということらしい。あらまあ。
仕方ないので電車で行くことにして、南町田へ。
南町田といえば「グランベリーモール」なので、じゃあちょっとショッピングでもしましょうか。

モンベルでレインウェア買って、で、あとブラブラしたけど、なんだかピンとこない。
なんだろうか、これは。
前はもっとウキウキしたんだけど。

アウトレットというものに慣れてしまったせいか、それとも自分の趣味が変わったのか、はたまた店の商品が変わったのか。なんとなく全体に凡庸で「可も無く不可もなく」っていう印象だ。全体にお手頃な感じ。全部がユニクロみたい、いい意味でも悪い意味でも。

おなかがすいたのでごはんを食べる。スープ、メイン、パンが食べ放題で1380円。パンはお兄さんがカゴに入れてテーブルを回ってくる仕組みだが、このパンのお兄さんがまるで回ってこなくてひもじい思いをした。1380円払ってひもじい思いをするとはなあ~、と感慨深い。たぶんスタッフが絶対的に足りていない。この感じは外食をするたびに思う。私はバブル時代(末期)に高校生だったので、バイトしていても「教え」がバブルだったのだろうか?お客さんに「水ちょうだい」とか言わすな、と言われていた。それは店側として恥ずかしいことだと。水が欲しそうだと思ったら「水ちょうだい」と言われる前に先に水を持っていけ、欲しくなさそうだったら持っていくな、お客さんが顔を上げてウロウロっと見回したら、それは何かを求めているサイン。さりげなく近づいていけ。北海道のステーキ屋、時給390円だったけど、今と何が違うんだろう。スタッフの数がもっといた。食事代は覚えていないけど、たぶんもっと高かったのだと思う。外食はまだちょっと気張っていたと思う。
客単価が少なくなって、バイトの賃金が高く(比較的)なったら、そりゃあ店側も大変だ。
バイトだって、少ない人数であれもこれもやらなきゃいけなかったら大変だ。
そして、客は満足せず、「そんならファストフードでいいじゃん」と思って、更に客単価の安いところに足を運ぶ。吉野家とか。吉野家は不満足だったことがない。システムがそうなっているから?しかし330円の牛丼っていうのは一体なんなんだ。適正なのか否かさっぱりわからない。

この行き詰まり感はなんなんだろう?

万葉の湯は大人2200円。高いと思っていたけど、昨日過ごしたら「全然高くない」と感じた。
お風呂の入り口に水飲み場があること。周囲はビルだらけで全然美しくないごちゃごちゃした場所なのに、露天風呂や屋外の足湯コーナーは開放感があり気持ちよい場所になっていること。無料休憩所。リラックスルームの心地よい椅子。マンガコーナー充実。そしてスタッフの数と客の数のバランスのよさ。
快適。

快適さにお金を払って惜しくないと思うことは、年をとったということなのだろう。
もちろん、金に困ってないということでもある。
若くて金がなかったときは「快適さ?は?なにそれ、食べれんの?」と思っていた。
だから、あれか。つまり、年寄り小金持ちのわがままか。
なんかやだなあ。



次の日は家でのんびり。
子(下)がパフェをつくる。
コーンフレーク、オレンジ、りんご、コーヒーゼリー、アイスクリーム。
コーヒーゼリーだけ私が作った。

これまた快適。

「気持ちよさ」について考える。
手間。その手間への愛情。自尊心。

そうか。
結局、全ては同じところに辿り着く。
嫌になるほどに。

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