10/21ライブと風邪日記

先週木曜に背中のあたりがごわごわしてきて
アヤシイ感じだった。

金曜日は最低限のことだけ仕事して
熱をはかったら、やっぱり38度近くあったので
後は布団に入っていた。
だけど、熱が上がりきらない。
熱はあるんだけど、上がり切らない感じ。
ううう～ん、明日も明後日も仕事なのに～。
焦れば焦るほど、眠れないし。
汗もかかないし。

土曜日、中途半端に熱が下がり、
中途半端にすっきりしたのでレッスンへ。
レッスンしてるうちにだんだん辛くなってくる。
ううう～ん、これは困った。
夜は夫が「どうせ野球見てるからいいよ」というので
（彼も仕事が〆切前なのだが）、
子らは夫にまかせて布団に入っていた。
布団にいながらラジオで「クライマックスシーズン」を聞く。
我らが中日ドラゴンズ。
この日勝てば日本シリーズに進めるという大事な大事な試合。
ラジオで野球の試合を聞く、というのが意外に面白いことを発見。
なにが面白いかというと「何が起こっているか即座にわからない」というところが良い。
これは球場にいても同じなのだけど、
「打った打球がどこに飛んで行ったか」
「大きく飛んだのがファウルなのかホームランなのか」
が、即座にはわからない。
テレビで見てると、画像はちゃんとボールの行方を追うし、アナウンサーもあれこれ言うから、だいたい「何が起こっているのか」わかる。複雑なこと（すばらしいファインプレーとかエラーとか）はすぐにリプレイしてくれるし。
ラジオでもアナウンサーはイロイロ言うんだけど「うちゅうかんに」とか「ぽてんひっと」とか言われても即座になんのことだか分らない。うっすらとは想像できてもね。
でもそれが面白い。
持てる限りの知識を総動員して、更にアナウンサーの声の興奮度や、客席の沸き具合（ラジオの方が客席の応援は良く拾ってくれてる）を計算に入れて、体全体で「なになになに？？？」と耳をすませて息をのむ。そして３秒後くらいに「うきゃー！」とか「あーあ」とか「くそ！！」とかひとり言を言うことになるのだが、その間がなんとも良いのだ。
で、長くなりましたが。
まあこんなきき方しながら布団に入っていたって眠れるはずもなく、
結局どんどん熱は上がって行ったのでした。そりゃそうだ。
しかも8回で岩瀬さまが出て来てからは、どうしても映像で見たくなり布団から出て居間へ降りて行ってしまうし。
岩瀬、かっこよすぎ。
岩瀬のどこがかっこいいか、ということについて喋っていると増々長くなってしまうのでやめにするけれど、ドラゴンズが勝ったせいか、湯たんぽのせいか、足湯のせいか、なんかようわからんけれど、この夜中に熱がひゃーっと上がり、汗をわーっとかき、翌日はまずまずすっきりしていた。ふう。

で日曜日。ライブ当日。
来て下さった皆さん、ありがとうございます！！
そうは言っても食欲はなし。何も食べれへん。
ロマンスカーは何故か満席で乗れず、急行で立って行くことに。
ううう、辛い。
山手線でも気が遠くなりながら、なんとか高級住宅地目白で降りる。
コンビニでチーズケーキとか梅干しとかドリンク剤とか食べれそうなものを片っ端から買い込んでふらふらしながら現場にたどり着く。
今回も練習に2回もお邪魔したので目白のお屋敷街にも随分慣れた。もうあまりどきどきせずに歩いて行く。（慣れ過ぎてその日はジャージ（上）着て行ってしまい、夫に「えこは勇敢だ」と賞賛（？）をうけたのだった）
今回の現場「スペイン料理アカデミー」もすごい豪邸で、天井高も高くて、階段もぎしぎしなんてしないし、2階の楽屋には天窓もついてるし、ビデオはたくさんあるし、ギターもたくさんあるし、冷蔵庫は大きいし、その上「具合が悪い」というとドリンク剤まで配給してくれるという素晴らしいところ。オーナーの万里さんはいつも何かを作ってくれて、練習に行くと必ずお菓子がついてくる（それがまた素晴らしくうまい）。ほんでバックフルメンバースペイン人で、相方の踊り手も実力者揃いとくれば、こないな楽しい状況はなかなかありゃしませんて。
熱さえなけりゃね。
リハ終わって楽屋に入ってぽつりぽつりと話に花を咲かす踊り手日本人チーム３人。相田瑞穂さんとは初めてだったんだけどすっかり打ち解けて楽しく笑ったりする。中谷泉ちゃんがあんな上手いのに「会社で働いてる」ということに衝撃をうけてしばらく盛り上がる。
階下では今回のメインの踊り手、アロンソさまのリハが行われてる。音楽がなっているか、弾丸トークがかまされてるかのどちらか。どちらも同じくらいのボリュームで2階まで聞こえてくるんですけど。アロンソさまはファルーカを踊る模様。あー見たい。
で、気付くとその弾丸トークが2階にやってきて、隣の部屋で炸裂してる。いつまでも続く。あの人達はいつも顔を合わせているだろうに一体どれだけ話すことがあるんだろうか。私たちなんか「泉ちゃんの会社の話」以降大した話題もないというのに。
そうこうしてるうちに本番。
だんだん元気になってきた。
舞台にあがってしまえば寝てるわけにもいかないし、踊る。うたはアントニオサンルーカルで、はじめて歌ってもらったんだけどやっぱりいいですね。すばらしいです。ただ、思ってもみなかったところで歌が来て、その後、ずっと歌いっぱなしだったな。うれしいんだけど、ギターとは何度も練習してファルセータ（ギターのメロディ）とか練習してもらったりしたところがあったので、悪いなあと思って、そのファルセータを弾いてもらいたかったんだけど、全部，歌がかぶってしまった。ははは。後でギターのレオが「あの練習はなんだったんだ」とかぼやいてたけど、あの練習はなんだったんでしょうね？
自分の出来としては「ちょっと動き過ぎた」です。
やっぱり「ファルセータ弾いてもらわなきゃ」とか考えると、無駄な動きが多くなったり、変なことしちゃったりしちゃうなあ。流れにさからってみても来る歌は来るのだから、さからわずに、そのままの流れに流れて行かないといけない。今回の反省点。だけど楽しかった。抜けたら頼みもしないのに歌がババーン！と入ってくるのって快感だ。振り向いたら誰かがアイスクリームもって立ってた、みたい。「あげる」って。次に振り向いたら今度はポップコーン。ほんでこんどは。。。「もう充分だよ！！」って突っ込んでみるんだけど、やっぱり嬉しい～。

そんなわけで目がうるうるとなりながら（熱のせい）踊った後、
着替えて２部のアロンソさまのファルーカはしっかり見て、
だけど、最後にいただけるはずだったおいしいお料理はパスして帰宅。
帰ったらモーレツにお腹がすいてモーレツに食べて、
子らと一緒に早い時間からぐあうぐあうと寝たら
翌日には良い感じになってた。
風邪終了。

風邪が抜けると脱皮したようにすっきりして
あれこれ思い悩んでいたことも
「なんとかなるかも」という気がして来た。
楽観人生は元よりですが、
風邪ひくとどうしようもなく動きが止まるので
その「どうしようもなさ」が逆によかった。
じたばたしてもしょうがないっしょ。
今回の仕事のように「周囲は最高」というわたしの状況なので
きっと流れにのっかっていけば上手く行くのですよね。
多少逆らったりはするだろうけど、でもだいたい大丈夫。

風邪あけてメールチェックすると
スタジオ関係で心配してくれてる人からメールが２件入っていた。
みんなアイスもって立っていてくれてる。
ほんとどうもありがとう。
感謝しています。

こんなながい文章を読んでくださったかたもありがとう。
日本シリーズは中日を応援してね。