えんどうえこばなし

フラメンコ。レッスン動画とえこばなし。

家がすき。

2012-05-13 20:15:47 | えこばなし
子(上)との散歩はまだ続いている。

ところで私は家を見るのが好きだ。
図面を見るのも好きだし、家の広告を見るのも好きだが、やはり現物を見るのがいい。
自転車と違って散歩は家をよく見ることが出来るから面白い。

好きなのはとにかく平屋。
古いボロ平屋は昔からの憧れだ。まだ若かりし頃に借りようとして断られたことがあり(絵描きと踊り手の夫婦+赤ん坊なんて誰も家を貸したくないだろうけれどこのボロ屋に断られたら一体私達はどこに住めばいいのだとちょびっと途方にくれたっけね。。。)、そのため「いつか住みたい」ところナンバー1である。
古くなくても平屋があると羨望のまなざしでじいっと見て研究する。
平屋には切妻屋根が似合う。庭が広かったらパーフェクト。
「ここに住めたらなあ」というすごく贅沢な平屋があったが最近そこが荒れている。ゴミがいっぱい溜まって庭もひどくて。前を通るたび悲しい。

見ていて面白いのは施主の夢がぎっしりつまってる、つまりすぎてあふれ出ちゃってる家。
洋風な城。和風な城。でっぱり多し。吹き抜け多すぎ。ガラス割合多すぎ。などなど。
「建築士が設計しました」的なオサレ家は、さほどぐっとはこない。参考にはするけれど。
「建築士が困っちゃいました」みたいのが一番イイ。この無駄なデコボコはなんでかなあ!?みたいのが本当に面白い。なんかよく「日本の家はてんでばらばらで醜悪だ」みたいなことを言う人がいるが、その醜悪さというか自由さというか、、、そう、”オレの城だ文句あっか?!”という主張を私は愛する。そうさ!そこはアンタの城さ!町並みがなんだってんだい!

最近の一番のヒットは「塔」。
古い日本家屋の増築部分に、チョイ洋風の塔。
塔は4畳半くらいの広さかと推定できるおそらく法規準ぎりぎりの高さ。これは散歩中ではなく自転車中だったがすっかりココロ掴まれてしまい、今度ゆっくりと見に行くつもりである。
敷地は広く、いくらでも建ぺい面積はとれるだろう所に塔。中はどうなっているのか。階段はどうなっているのか。興味はつきない。

次のヒットは「日本家屋豪邸を取り壊して洋館豪邸」。
こんな古くさい家は嫌!洋館で窓辺にお花を飾るのよ!という強い主張が感じられる家。わたし自身は古い日本家屋が大好きなのではじめはがっかりしたのだが、なんだか最近はとても愛おしくなってきた。庭が和風のままな所がこれまた愛おしい。だんだんとハーブとかが植わっていって(絶対植えると思う)なにがなんだかわからなくなったら素敵、、とか妄想しているが思い通りに事が運ぶかどうか。

どちらも写真をお見せ出来ないのが残念。

さいきん自宅の周辺は建築ラッシュで、新しいおうちがボンボン建っている。
建築の方法は在来工法でもなくツーバイフォー工法でもない新しい工法が流行っていて、出来上がるおうちは白っぽくて四角くて綺麗であまり面白さはない。
建てる人にしたら「別にお前を面白がらせようとなんてしてねえよ」と言うだろうけど。そらそうだけど。住むなら断然こういう家が快適なんだろうと思うけれど。
それでも10軒に1軒くらいは「こ、これは!!」という家があらわれる事を期待している。

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