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ローソン2009年度より新店舗照明にLED採用を決定

2008年10月18日 17時17分01秒 | ニュース拾読み
半導体である発光ダイオードLight Emitting Diode (LED)は
順方向に電圧を加えた際に発光する特性があり、従来よりも明るさを
向上させる一方で、消費電力を削減する環境に優しい照明器具として
(消費電力は同等の明るさの白熱灯と比べて約7分の1、蛍光灯の約半分と言われている)
白熱灯や蛍光灯から代替の照明となる可能性が高いと言われてきたが、
白熱用、蛍光灯に対してコスト高であることが普及のネックとなってきた。

しかし最近東芝ライテックが、値下げを実施したり、又パナソニック電工でも
価格改定を実施しているように徐々にではあるが、コスト高も改善されつつあり、
東芝ライテックのLEDの生産高は、2007年度は前年と比べ5倍に伸び、
2008年度は前年比3倍になる見込みだという。

そんな流れのなか、1店舗あたりのCO2排出量を、2012年までに2006年対比で
10%削減することを目標にしているコンビニの大手ローソンは、
CO2排出量を削減し地球温暖化防止を一層強化する為、2009年3月以降に
新規出店する全店舗の看板や店内の照明器具にLED(を導入する事を発表した。

現在、ローソンでは31店舗でLEDを採用し実験検証を行ってるが、
このLED照明器具の採用は照明電力消費以外にも、LEDは照明部分から熱を発しないため
室内の温度上昇を防ぎ、室内の温度調整に関わる電力の消費量の削減につながり、
ローソンによれば、それを店舗全体の電力消費に換算すれば、
電力消費量だけでは約50%、総電力消費量では約7%の削減となり、
1店舗あたりのCO2排出量の削減は年間で約5トンになると言う。



加えて、LEDの耐久性は蛍光灯と比較して優れており、ローソンが今回導入するLEDは
約10年間の使用に耐えられると想定されており、更に紫外線を出さないため
飛来虫が寄らないという複数のメリットがあるとしている。

LEDは照明器具以外での信号機や駅の発光案内板などへの活用も増えているし、
ノートパソコンの表示画面では、ソニーやアップルが光源部にLEDを採用し、
デルでも今後はLEDに切り替える方針を打ち出している。

今後は、様々な業界で、LEDの導入が増えることが見込まれる。
生産量増加によるコストの更なる価格低下も可能性としては大いにあるとは言え、
現状ではLEDの省エネ性の高さと長寿命のメリットを差し引いても、
まだ価格面においては割高となっており家庭照明器具での普及には
さらなる価格引き下げが必要だ。

取り合えす家庭照明具でエコを考るならば、白熱灯を蛍光灯に変えることが
今のところ最低限必要な事なのかな。
余裕のある家庭は別として。

 
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by エ・ビ・ス


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