海老名の美容外科・美容皮膚科|Uビューティクリニック・スタッフブログ

美容医療の現場で働くスタッフ一同によるブログです。日々の診療で感じたことやプライベートでのできごとなどを綴ります。

ディフェリンゲル0.1%(アダパレン)-ニキビと美肌の治療薬

2009年03月10日 | どみんご


美容医療科では現在、ニキビ・ニキビ痕の方への選択肢の一つとしてトレチノインオバジなどと併用)を処方しています。
また、シミやシワを外用薬で改善したいという方にも、トレチノインを処方しています。

美容目的だとトレチノインがエビデンスもしっかりとしていて世界的にも広く用いられていますが、トレチノインを改良した新しい薬の研究も進んでいます。

そうした薬剤の一つに、『アダパレン(商品名:ディフェリン)』があります。

アダパレン(ディフェリン)はトレチノインと同じレチノイド作用を持つ薬剤で、生体内でレチノイド受容体をターゲットとして作用します。
ニキビ治療薬として両者を比較すると、アダパレンの方がトレチノインよりも少ない副作用で速やかにニキビを改善できる効果があることが示されていて、ニキビ治療薬としてアダパレンの方が優れていると考えられます。

国内ではニキビ治療薬といえば、これまでダラシンやアクアチムなどの抗生剤くらいしか選択肢がありませんでしたが、欧米では、アダパレンやトレチノインがニキビの第一選択薬として広く用いられていて、高い効果が得られています

アダパレンは、実は欧米では10年以上前から処方されているのですが、国内では昨年ようやく保険薬価収載された(健康保険で処方できるようになった)ばかりです。
国内では徐々に普及し始めたところですが、当院(海老名総合病院)でもようやく採用してもらえることになりました。

海老名メディカルプラザ形成外科・皮膚科、海老名メディカルサポートセンター美容医療科(美容外科・美容皮膚科)にて、近日中に処方ができるようになります。
ニキビでお悩みの方は、ぜひ、ご相談下さい

また、シミやシワの改善を目的とした美肌治療薬としてはどうなのか、興味深いところですが、残念ながらトレチノインと比べればエビデンスがずっと少なく、今後もトレチノインを第一選択薬として処方していくことになると思います。
しかしながら、アダパレンはトレチノインと比べて、顔が赤くヒリヒリするとか、肌がボロボロ剥けるなどの副作用が少ないことや、薬剤が化学的に安定であるなどのメリットもあるので、トレチノインだと耐えられない方などにはアダパレン(ディフェリン)が良いかもしれません。

以下の関連記事もご参照頂ければ幸いです。

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