
新公学年の生徒27名による公演。上級生による「ハウ・トゥー・サクシード」と比較すると力量差は一目瞭然。しかし若手の生徒にちゃんと名のある役を割り振り、まとまった台詞を言わせたり、舞台前方で歌ったり踊ったりする経験を積ませることも重要。彩凪さんは額に汗を浮かべながら熱演。懸命さが伝わってくる。
作・演出は鈴木圭先生。まとぶんの退団公演「サンタモニカの風」を担当。あの時は突っ込みどころ満載の脚本ゆえ「一度開いた風呂敷は、ちゃんと畳んでくださいね。」と言いたかった。今回は「サンタモニカ~」ほど話があちこちに飛躍せず、設定も無理がなかったので良かった。だが「オデュセウス編」と「コモドゥス編」に分け、それぞれ主役とヒロインを変えたことが吉と出たかどうかは疑問。と言うのも私は「オデュセウス編」を見ていないため、人物関係を掴むまで苦労したし、ラストシーンも、アンヌとオデュセウスはその後どうなったのかわからずじまいだった。「オデュセウス編」を御覧になった方はわかったらしいがーーー。「ベルばら」の「オスカルとアンドレ編」「フェルゼンとマリーアントワネット編」は、どちらか一方だけ見ても内容を理解できるが、今回のように二編を見て完結するスタイルは、両方を見ることができない観客に対して、少々不親切に思える。ならばお芝居の最初に、「前回までのあらすじ」をダイジェストで文字でまたはナレーターが説明する、あるいは手短に演じるなどして、前編を見ていない観客にも配慮してほしかった。またお芝居が時系列で進んでいかないため、頻繁に過去に遡るのも見ていて疲れた。また第1幕はオープニングこそ全員でダンスと歌の場面があったけれど、あとはストレート・プレイ状態。やはり歌劇なので、適度に歌とダンスを散りばめないと。
コモドゥス@彩凪さんは暴君にしては優しい顔立ちで、狂気があまり感じられなかったが、第2幕後半で人間愛に目覚め、生来の温かさを取り戻し、反逆者の来襲に逃げずに立ち向かう姿がりりしかった。白いマントに当たる風が強すぎて、顔がマントで隠れてしまっても慌てずにマントを振り払う。歌がもう少しかな?対するオデュセウス@彩風さんは、新公主役経験があるためか、出演者の中では落ち着いていた。どちらかと言うとコモドゥスのほうが、彩風さんの顔立ちに合っているようなーーー。
ウィビア@星乃あんりさんは、この編のヒロイン。入団以来初めてセンターステージに立ち、スポットライトを浴びまとまった台詞を言ったはず。歌はまだ弱いが、今後が楽しみな娘役さん。アンヌ@夢華あみさん。第2幕で歌うシーンがあったが上手だった。「オデュセウス編」を見ていない観客には、アンヌの存在が最初はなかなか理解できなかった。
今公演最上級生のナルキッソス@朝風れいさんは、出演者の中でもさすが立ち姿がきれい。このお芝居の唯一お笑い担当はユリアおばあちゃん@千風カレンさん。なかなかいい味を出していた。マルクス@帆風さんはお若いのに、なかなか老け役がお上手。いずれは、にわにわさんのような名脇役に成長するだろうか?コモドゥスの妻クリスピーナ@桃花ひなさんの毅然とした奥方ぶりが印象的。スプリウス@月城かなとさんとの不倫が発覚して追放を命じられても、堂々とした態度で宮殿を去っていく姿がいい。反逆団でひと際目を引くのがファナス@煌羽レオさん。ところで反逆団の衣装は「太王四神記」のもの?古代ローマの話に、韓国物の衣装が使われていて笑いそうになった。
こうしたワーク・ショップは有意義。実際に場を踏むことで成長するだろうし、自信もついていく。新公はムラと東京それぞれ1度限りだが、ワークショップは数日間まとまって公演するので、次第に役作りも深まっていく。出演者は大変かもしれないが、今後も続けてほしい。
作・演出は鈴木圭先生。まとぶんの退団公演「サンタモニカの風」を担当。あの時は突っ込みどころ満載の脚本ゆえ「一度開いた風呂敷は、ちゃんと畳んでくださいね。」と言いたかった。今回は「サンタモニカ~」ほど話があちこちに飛躍せず、設定も無理がなかったので良かった。だが「オデュセウス編」と「コモドゥス編」に分け、それぞれ主役とヒロインを変えたことが吉と出たかどうかは疑問。と言うのも私は「オデュセウス編」を見ていないため、人物関係を掴むまで苦労したし、ラストシーンも、アンヌとオデュセウスはその後どうなったのかわからずじまいだった。「オデュセウス編」を御覧になった方はわかったらしいがーーー。「ベルばら」の「オスカルとアンドレ編」「フェルゼンとマリーアントワネット編」は、どちらか一方だけ見ても内容を理解できるが、今回のように二編を見て完結するスタイルは、両方を見ることができない観客に対して、少々不親切に思える。ならばお芝居の最初に、「前回までのあらすじ」をダイジェストで文字でまたはナレーターが説明する、あるいは手短に演じるなどして、前編を見ていない観客にも配慮してほしかった。またお芝居が時系列で進んでいかないため、頻繁に過去に遡るのも見ていて疲れた。また第1幕はオープニングこそ全員でダンスと歌の場面があったけれど、あとはストレート・プレイ状態。やはり歌劇なので、適度に歌とダンスを散りばめないと。
コモドゥス@彩凪さんは暴君にしては優しい顔立ちで、狂気があまり感じられなかったが、第2幕後半で人間愛に目覚め、生来の温かさを取り戻し、反逆者の来襲に逃げずに立ち向かう姿がりりしかった。白いマントに当たる風が強すぎて、顔がマントで隠れてしまっても慌てずにマントを振り払う。歌がもう少しかな?対するオデュセウス@彩風さんは、新公主役経験があるためか、出演者の中では落ち着いていた。どちらかと言うとコモドゥスのほうが、彩風さんの顔立ちに合っているようなーーー。
ウィビア@星乃あんりさんは、この編のヒロイン。入団以来初めてセンターステージに立ち、スポットライトを浴びまとまった台詞を言ったはず。歌はまだ弱いが、今後が楽しみな娘役さん。アンヌ@夢華あみさん。第2幕で歌うシーンがあったが上手だった。「オデュセウス編」を見ていない観客には、アンヌの存在が最初はなかなか理解できなかった。
今公演最上級生のナルキッソス@朝風れいさんは、出演者の中でもさすが立ち姿がきれい。このお芝居の唯一お笑い担当はユリアおばあちゃん@千風カレンさん。なかなかいい味を出していた。マルクス@帆風さんはお若いのに、なかなか老け役がお上手。いずれは、にわにわさんのような名脇役に成長するだろうか?コモドゥスの妻クリスピーナ@桃花ひなさんの毅然とした奥方ぶりが印象的。スプリウス@月城かなとさんとの不倫が発覚して追放を命じられても、堂々とした態度で宮殿を去っていく姿がいい。反逆団でひと際目を引くのがファナス@煌羽レオさん。ところで反逆団の衣装は「太王四神記」のもの?古代ローマの話に、韓国物の衣装が使われていて笑いそうになった。
こうしたワーク・ショップは有意義。実際に場を踏むことで成長するだろうし、自信もついていく。新公はムラと東京それぞれ1度限りだが、ワークショップは数日間まとまって公演するので、次第に役作りも深まっていく。出演者は大変かもしれないが、今後も続けてほしい。
物語が語られる、まるで法廷劇のような作品かしら・・・と
興味を持ちました。以前からスポットの当たっていた彩風さんだけでなく
私にとっては「オネーギン」で突如として現れた彩凪翔さんが
もう一方の主役と知りますます興味が(^^♪
といっても簡単に遠征の出来る身ではなく皆様のレポであれこれ
想像しておりました。
スカイステージで映像を見ても名前がわかる生徒さんは
数名。ホントに若いメンバーの公演だったのですね。
きっとこの経験は大きな収穫になって次公演以降の
メンバーの自信に繋がって行くと信じております。
りんご様のコメ欄に自分の贔屓の事を書きこむのも
ちょっと気が引けるのですが、バウワークショップ
「ANNA KARENINA」が無かったら今の紅さんはあったかしら???
と思います。コスト面など厳しい状況でしょうけれど
若い生徒さんに様々な経験の機会を与えてあげたいとつくづく思いました。
若いからこそコケてもいいはず。星乃さんは歌は課題が多いですが(そういう娘役さんはあまたいます。)、今後場数を踏めば素敵な娘役さんに成長する可能性を秘めています。
紅さんにチャンスが与えられないままだったら、今の活躍はありえないでしょう。その意味でも新公共々ワークショップも充実させていただけたらと思いました。