ときどき空ログ
たまには空を見てますか?
 



ブラウン機長は、パイロットはどんな時でも安全に関わる問題の最終責任をとっていて危険を冒すような事はしない、と言った。「350人の乗客が客室にいないとしても、自分で危ない事はしない。」

しかし、Flight International誌の安全担当編集者であるデビッド・リーモン氏は、「ロンドンへと飛び続けた判断は非常におかしい。仮にパイロットがあれほどたくさんの燃料を捨てたくなかったとしても、彼はシカゴへ行き先を変える事はできたのだ。」


「4エンジンと比べたら3エンジンで飛ぶのは安全ではない、それにもしも選べるものなら殆どの乗客はロサンジェルスへ戻る方を選んだだろう」

エアラインの何社かは飛行機の技術的問題による遅延補償を払うのを避けようとしている。彼らは規則の条項にあるすべての合理的な手段がとられたにもかかわらず避けられなかった場合、というのを拠り所にしている。

しかし、乗客がどうすれば権利を確保できるかについてアドバイスをする航空輸送利用者協会は、航空会社はエンジントラブルに対して責任がある、なぜならそれはメンテナンスが悪いからだ、と言う。会長のサイモン・エバンス氏はこの規則はエアラインにこれまでより大きいリスクを負わせる可能性があると認めた。「私たちは補償を支払わないために飛ぶと決める可能性があると認識している」

Balpaの会長であるマービン・グランショー機長は、「EU規則は十分に検討されていない、そのためにぎりぎりの状況での安全の判断に際して金銭問題のプレッシャーをパイロットに負わせる。」

Times Online
January 25, 2005

このEU規則の問題、日本では縁が薄いからピンと来ないけど、良いような悪いような、中途半端な規則のような気がするね。

誰が考えたってエアラインが補償をしないで済むように使用とパイロットに圧力をかけるのは明らかなのに。

これまででも定時運航を目指すあまり安全運航が疎かになったのではないかと懸念されたケースはいっぱいあったんだから。

日航が一時その問題で非難された事があった。
乗客には選べないというのは常にそうなんだけど、相談されたらやっぱりロスへ戻ってくれと誰しもが言うだろうな。

だらだらと二晩も続けて紹介しました。
すみません。


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