江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

GNH

2012年01月17日 | 県政
国民総幸福量(Gross National Happiness,GNH)は、ブータンの前国王が1970年代に提唱した考え方です。
①心理的幸福、②健康、③教育、④文化、⑤環境、⑥コミュニティー、⑦良い統治、⑧生活水準、⑨自分の時間の使い方
この9つの要素でGNHを量ります。

①心理的幸福をどう量るのでしょうか。
正と負の感情を心に抱いた頻度を地域別に聞き取り地図を作ると、どの地域のどんな立場の人が怒っているか、慈愛に満ちているか、一目で分かるそうです。
正の感情は「寛容」「満足」「慈愛」で、負の感情は「怒り」「不満」「嫉妬」だそうです。
映画『スター・ウォーズ』で主人公が怒りや憎しみの感情を持った時に悪の世界に引き込まれそうになる場面がありました。
怒らない、憎まない、羨まない、そうして生きれば心が幸せになれるのですよね。

ブータンでは、「家族は互いに助け合っているか」「睡眠時間」「植林したか」「医療機関までの距離」など72項目について国民に聞き取り調査を実施してこれを数値化して政策に反映させているそうです。
2005年の国勢調査では97%の国民が「幸せ」だと回答しています。
2010年のブータンの1人当たりGDPは2,069ドル(124位)です。
日本は42,783ドル(17位)です。

経済的豊かさがそのまま国民の幸せにつながらないという認識は近年広がりつつありますが、具体的な政策転換にまでは至っていません。
県民が幸せだと感じられる持続可能な地域社会を新潟県に築くための具体的政策転換が求められます。

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1 コメント

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幸せの尺度 (m-kenmochi)
2012-01-22 10:21:27
江花さんご無沙汰しております。
遅ればせながら、本年もよろしくお願いします。
幸せとは、同時並行に経済的精神的に物心両面がある程度引き上げられないと難しいですね。片方だけでは、バランスが崩れるばかり。


もう何十年も前から唱えられてきた心の豊かさ。この思いが伝わる時代が来てこそ地域の再生はあり得るのかもしれません。

そんな想いや願いに沿って、労福協の理事長である江花さんの新たな役目が待ってますよ!期待してますね( ゜∇^)
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