江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

NPO助成選考を終えて

2008年06月08日 | NPO
5月末から出かけてばかりで事務所にいたのは先週4日の水曜日だけ、あとは上越に富山に広島と慌しい10日間でした。

昨日の土曜日は、新潟県勤労者福祉厚生財団のNPO助成事業選考委員会で、面接と最終選考を行いました。
新潟県労働金庫の50周年記念事業の一つとして1億円の基金をつくり、毎年1,000万円をNPOに助成するもので、今年で6年目になります。

選考を終えて今年は2つのことを感じました。
1つは障害者福祉分野が多かったことです。
毎年、福祉と環境が多いのですが、どうも国と県の福祉政策の後退が、福祉の現場に多くの困難を生じさせているのではないかと、漠然とですが感じられるのです。

例えば、中途失明者の点字学習に効果のある大きな点字が打てるプリンターの購入費を点訳ボランティアの団体に助成することを決めましたが、なぜ県立図書館などで購入できないのだろうかとの疑問が選考委員から出されます。
また障害者支援のNPOが蓄積した経験と知識をまとめた冊子をつくりたいというものは、団体は別ですが昨年も今年も助成の対象としました。
これは、NPOの編集で県が製作費を出したらいいのにと思った次第です。

2つは、以上のことから、助成団体を選考するだけでなく、応募書類や選考過程で見えてきた課題は、県への施策要望としてとりまとめる必要があると思ったことです。
発見した課題を埋もれさすことなく問題提起できれば、NPO助成事業の意義がさらに高まるというものです。

選考委員会の最後に、8人の委員でこんな話をしたわけですが、上越から応募したNPOの評価が割と高く、その理由も忘れないうちに書いておきますが、NPO支援の中間組織があることで互いに交流したり刺激し合い学び合ってレベルアップしているからではないかということでした。
この辺でも県の役割は可能性があるかもしれません。

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