江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

貧すれば鈍する

2010年08月25日 | 自治体
公共工事が1990年代のピーク時の半分以下になるなど、いわゆる官公需が小さくなっているのはご存知の通りです。
そしてそれはもろに雇用に影響して労働条件の切り下げと正規雇用減少に結びついています。
無駄を省くことは当然ですが、それが新たな矛盾や歪みを生んで社会全体のコストを引き上げるようなやり方では意味がありません。

ちょうど1年前に公契約について書きました。
http://blog.goo.ne.jp/e-bana/e/1d011dfd832422828bb1b29bf52a7e94
自治体は支出削減を至上命題に民営化・低廉化を追い求め、その先に起きている問題に目を閉ざしているように見えます。

指定管理者という制度は、本来経費削減が目的ではなく、行政が直接運営するより良いサービスが提供できるようにするためのものです。
例えば音楽ホールの運営を数年で異動する自治体職員がやるより、音楽の専門家集団(そういうノウハウを持つグループ)に委託すれば、より質の高いサービスが提供できるかもしれない。
それが指定管理者制度の本来の趣旨です。
現状は、単なるコストカットのための指定管理になっていますから、低価格で受ける事業者に委託する結果、そこで働く人にしわ寄せが行き、サービスも悪くなって問題を起こしたりしています。

官公需の縮小は地域経済を直撃し、自治体の財政悪化に拍車をかけています。
日本社会はまさに悪循環に陥り、危篤状態にあります。
必要なコストを削ってはいけません。
考え違いを改めることです。

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2 コメント

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新潟は頑張っていますか? (うちやま)
2010-08-27 14:57:02
高校1年の同級生の内山です。ラグビー部部長で世界史の関根先生の御通夜が今夜だと三膳主将から連絡がありました。正月しか新潟に帰らない小生ですが、故郷が気になります。25日にBSNの竹石社長が新潟の銘酒と好物を持って来阪され、盛会な『枝豆パーティー』が催されました。新潟明訓高校がベスト8まで行き、昨年の準優勝と合わせて新潟が見直されています。
貴職も新潟の労働界を先導して頑張っておられる由、同級生として頼もしく思います。私は会社人生の90%を人事労務畑で過ごし、訳あって労組の在籍期間が皆無であり、貴職と正反対の人生を歩んで来ました。今、1割の社員と9割の非正規社員という構成の物流関係の会社に籍を置いていますが、最低賃金改定の動向が大変気になります。
さて、来年は高校を卒業して40年となります。25年の時に一度同窓会をやりましたが、白井学年幹事を中心に同窓再会を企画して下さい。コメント欄を使ってこのような事を申し上げましたが、新潟の昨今を思ってのことです。
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内山さんへ (江花和郎)
2010-08-30 09:34:08
ご無沙汰しております。内山さんからブログのコメント欄に投稿していただきましたが、個人メール的な内容なので公開していいのかどうか迷っています。
連絡先が分かりませんので私もこのコメント欄でお返事することにしますが、お話の件、白井幹事には話しておきました。今のところ予定はないそうですが、再来年高校が120周年だとかで、それとの兼ね合いもあるとのことでした。
私も新潟の昨今を思ってのことですが、ブログ右上のブックマークに入れてある小論をご一読いただければ幸甚です。
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