昨日は慶應義塾大学教授・金子勝氏の講演会でした。
以前ブログで紹介した連合新潟結成20周年記念講演会です。
金子さんはテレビでご存知の方も多く、一般参加者が50名くらいあったのがうれしかったです。
身内だけでなく社会貢献の意味もありますから。
日本の現状への危機感からでしょう、政治家やメディアに対する辛辣な発言も多く、さすがの私でもそのまま書けません。
私も持ち球は直球だけですが、金子さんのは胸元をえぐる剛速球です。
講演が1時間45分、質疑が30分、熱のこもったお話でした。
<講演要旨>
日本は持続可能性を失っている。
この衰退過程を止めるには、政策理念を根本的に転換する必要がある。
例えば、①CO2削減で頭を痛めるのではなく逆に環境エネルギー分野の構造転換・技術革新で新しい雇用をつくる、②子どもは社会で育てるという理念で税財政も子育て支援策も変えていく、③米国依存一辺倒ではなく巨大中国や東アジアとの関係で経済外交防衛政策を転換する、④農業も規模拡大ではなく6次産業化や強みを生かした攻めの農業へ発想を切り替える。
そしてこのようなパラダイム転換をはかるには、まず小泉・竹中構造改革が失敗だったことをきちんと総括しなければならない。
小泉政権時代に日本は1人当たりGDPを3位から19位に下げた。
構造改革は成長戦略として間違っていたのにこの事実を無視し、劣化したメディアは真実を伝えず、構造改革・新自由主義を総括できないままだから、新しい方向が打ち出せない。
100年に1度の危機だからこそ歴史的転換をはからなければならない。
20世紀の世界恐慌は戦争という「大義」とエネルギー革命で新たな産業と雇用をつくって成長へと向かった。
今は地球を救うという大義で新しい経済をつくらなければこの危機を乗り越えることはできない。
インフレターゲットを唱えるような人間は詐欺師だ。
一発で解決するような事態ではない。
エネルギー転換でイノベーションをつくり、将来につながる分野に先行投資し、ニーズの高い分野からテコ入れして成長につなげていくべきだ。
以前ブログで紹介した連合新潟結成20周年記念講演会です。
金子さんはテレビでご存知の方も多く、一般参加者が50名くらいあったのがうれしかったです。
身内だけでなく社会貢献の意味もありますから。
日本の現状への危機感からでしょう、政治家やメディアに対する辛辣な発言も多く、さすがの私でもそのまま書けません。
私も持ち球は直球だけですが、金子さんのは胸元をえぐる剛速球です。
講演が1時間45分、質疑が30分、熱のこもったお話でした。
<講演要旨>
日本は持続可能性を失っている。
この衰退過程を止めるには、政策理念を根本的に転換する必要がある。
例えば、①CO2削減で頭を痛めるのではなく逆に環境エネルギー分野の構造転換・技術革新で新しい雇用をつくる、②子どもは社会で育てるという理念で税財政も子育て支援策も変えていく、③米国依存一辺倒ではなく巨大中国や東アジアとの関係で経済外交防衛政策を転換する、④農業も規模拡大ではなく6次産業化や強みを生かした攻めの農業へ発想を切り替える。
そしてこのようなパラダイム転換をはかるには、まず小泉・竹中構造改革が失敗だったことをきちんと総括しなければならない。
小泉政権時代に日本は1人当たりGDPを3位から19位に下げた。
構造改革は成長戦略として間違っていたのにこの事実を無視し、劣化したメディアは真実を伝えず、構造改革・新自由主義を総括できないままだから、新しい方向が打ち出せない。
100年に1度の危機だからこそ歴史的転換をはからなければならない。
20世紀の世界恐慌は戦争という「大義」とエネルギー革命で新たな産業と雇用をつくって成長へと向かった。
今は地球を救うという大義で新しい経済をつくらなければこの危機を乗り越えることはできない。
インフレターゲットを唱えるような人間は詐欺師だ。
一発で解決するような事態ではない。
エネルギー転換でイノベーションをつくり、将来につながる分野に先行投資し、ニーズの高い分野からテコ入れして成長につなげていくべきだ。