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2014年5月26日(月)00:10
(サンケイスポーツ)
女子アジア杯決勝(25日、日本1-0豪州、ベトナム・ホーチミン)なでしこは前半28分にDF岩清水梓(27)の2試合連続ゴールで先制すると、そのまま逃げ切って勝利。前回王者の豪州を破って、なでしこが初のアジアカップ制覇を達成した。表彰式では日本がフェアプレー賞を受賞し、最優秀選手(MVP)には宮間あや(29)が輝いた
14日に行われた1次リーグA組の再戦となった決勝はMF澤、坂口で中盤を組みサイドには左にMF川澄、右にMF中島、トップ下にMF宮間を置く4-2-3-1でスタート。2-2のドローに終わった前回の対戦同様、序盤は豪州のパワフルな守備に手を焼いたが、徐々に日本がペースをつかむ。前半28分、左サイドからのCKを獲得すると、キッカーの宮間が上がってきたDF宇津木にパス。宇津木が狙いすまして逆サイドにクロスを上げると、ファーポストで待ち受けたDF岩清水がヘディングシュート。ボールはDFに当たると、クロスバーの内側に跳ね返ってゴール。技術の高さで得点をもぎ取った。33分にも左サイドでボールを持った川澄が上げたクロスを、FW高瀬がダイレクトでボレー。惜しくもGKに阻まれたが、なでしこが攻勢を強めた。
1点リードで後半に入ると、豪州が前がかりに攻勢を強める。セットプレーや中盤の攻防で後手に回るが、粘り強い守備で決定機を作らせない。20分には運動量の落ちた澤に代えてFW菅沢を投入。宮間を中盤に下げ、菅沢を前線に配置する4-4-2に変更したが、その直後にピンチを迎える。24分、カウンターを受けると右サイドを突破され中央にクロス。中央で待っていたカーにシュートを決められたが、これはオフサイド。あわやの場面でなでしこが命拾い。31分、中島に代えて後藤、38分には高瀬に代えて吉良を投入。フレッシュな選手を投入して逃げ切りを図る。ロスタイム3分を含めた残り時間を耐え、試合はそのまま終了。なでしこが初のアジア女王に輝いた。
2試合連続決勝ゴールの岩清水は「優勝はすごいうれしい。(決勝点は)触っただけで何がなんだかわからなかった」と興奮気味に振り返り、優勝を喜んだ。MVPも受賞した宮間は「誰が一人欠けても勝てなかった。全員で取ったアジアタイトル。これが男子のW杯の弾みになってくれればいい」と誇らしげに汗を拭っていた。