趣味の囲碁

囲碁大会の写真と、雑文です。

AI囲碁に思う

2021-04-30 20:29:48 | コラム(囲碁)


R3 4/30 friday

 今、使っている定石や考え方は、江戸後期〜明治時代に出来たもの。以来、「囲碁とはそういうもの」と疑わずに使ってきた。布石感覚は年代とともに進歩してきたが。

 7年前、google社のアルファ碁が韓国のイセドル九段に勝ってからコンピュータ碁はドンドン進化している。今では世界のトップクラスでも2子。並みの9段なら4子置かなければ勝てないと云われている。

 動画でAi定石を見るが、そんなにビックリしたものでもない。

 こんなチョットしたことが、なぜ200年もの長い間、誰も気が付かなかったのかと不思議に思う。プロ棋士は一体、何をしていたのだ。

 「名人・上手(じょうず)の云うことだから間違いない」。個性的な発想が生まれにくい日本の文化が囲碁の進化を阻んでいる。

 囲碁界はAI一色。AIをひっくり返す囲碁理論は無いものか。


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お金を賭けなくても。

2021-04-22 19:26:30 | コラム(囲碁)


敦賀市 鞠山(まるやま)海岸 市営釣り公園 R3 4/22 thurs day  今の時期はサゴシ(さわら)狙い。

 私が入っている囲碁同好会には賭け事の好きな人が多い

 麻雀に誘われたがこっちの方が面白いと云って碁の例会にやって来る。

 なぜ囲碁はお金を賭けなくも面白いのだろう。碁だって「勝った負けた」の勝負事。

 それは、囲碁は自分と云う人間を賭けているから。才覚とかプライドを賭けている。

 勝ったということは、自分の方が優れている証拠。この優越感が切ないほど、うれしい。
 負けたと云うことは、自分がアホだから。プライドの傷つくこと、はなはだしい。気持ちが落ち込む。

 囲碁というものは、それほど人間の本能、闘争心とか防御本能、名誉欲、自己表現欲などを刺激するゲーム。

 うっかり脇から口出ししょうものなら、青筋立てて怒鳴られる。
 お金なんか賭かっていなくても、目の色変えて、息を止めて戦う。


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曲者

2021-04-18 12:55:01 | コラム(囲碁)


コロナワクチン接種券(R3 4/17 sunday)

コロナのために一年間以上、囲碁大会や同好会の例会が無い。ネット碁は感染の心配がない。

 ふと気が付いた。碁の強さにもいろいろあることに。

 「相手が巧すぎて、こりゃ手合い違いだ」と思っているうち、中盤頃から打ち方が変わってくる。布石は巧いが接近戦がイマイチなのだ。老人の碁にそういう碁が多い。

 その反対もある。「何じゃこれ、大したことないな」。あなどっていると終盤に入って一発逆転。おそらく詰碁をヤッテいるのだろう。子供の碁がそうだ。鋭い!

 碁の強さって、いろいろあるんだな~と、つくづく思う。

 一般的に「碁を打つ人には曲者が多い」。


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古碁ならべ

2021-04-12 19:11:59 | コラム(囲碁)


北陸新幹線敦賀駅 周辺工事 深山トンネル付近 (R3 4/12 monday)

棋譜並べは解説者よって面白さがずいぶん違う。(私は)梶原武雄九段の解説が一番面白い。

 日本囲碁大系12巻は 江戸時代の棋士、林元美、安井算知、坂口仙得、三人の打碁(棋譜)を梶原九段が解説したもの。対戦相手は一流の棋士ばかり。本因坊丈和、本因坊秀策、奥貫知策、井上安節、本因坊秀和、など、など。

 ★梶原武雄九段=「梶原定石」とか、独特の話術「梶原節」を駆使して一世を風靡したプロ棋士。今でも使われているスラングは「この碁はもうオワ」が有名。終わり、を略した言葉。

 棋譜ならべは大体の要旨をつかむのが大切。あまり細かすぎると全体の流れが分かりにくくなってしまう。梶原九段の解説はそのあたりが巧い。

 打碁(棋譜)解説などと云うと碁の技術のように思われるが、そうではない。文章の技術。小説でも読みやすい小説と、ヘタな小説がある。打碁(棋譜)の解説も同じ。


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詰碁の限界

2021-04-02 09:27:26 | コラム(囲碁)


敦賀市 笙の川の桜 (3/31 wednesday)

詰碁をやっていると2、3段くらいまでなら、どこかで相手の石を捕捉できる。一発逆転、ひっくり返すことは、しょっちゆうある。

 しかし、それ以上のレベル、違う世界の人とやるときは詰碁だけでは通用しない。序盤で巧く打ちまわされて、一段落したときには詰碁なんて関係ない碁になってしまっている。詰碁の出番がない。「布石は適当に打っておいて、中盤以降に、、、」では勝てない。

 そうかと言って、いくら布石が巧くても、殺せる石も殺せない、生きれる石も生きれないでは、これまた問題。そうなると、「やっぱり詰碁は必要」。

 このジレンマを比喩的に云うと、例えば戦争で、いくら射撃や空中戦の腕が良くても、それだけではダメ。全局的な戦略があり、戦略に基づいた作戦計画があり、実際に相手と戦う時になって初めて射撃の腕や操縦の腕が役に立つ。

 詰碁も同じ。詰碁は戦略(構想)の下にある。


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