趣味の囲碁

囲碁大会の写真と、雑文です。

子供と囲碁

2018-05-16 09:26:24 | コラム(囲碁)

 

 気比の松原(福井県敦賀市)

   囲碁とは皮肉なものだ。
 人間は社会的な生き物。独りでは生きて行けない。当然そこにはお互いが守らなければならないルールがある。世の中、ルールと常識で成り立っている。

 囲碁は全く正反対。上と言われたら下、右と言われたら左、あっちと言われたらこっち、相手と反対反対に考えなければならない。そういう意味で囲碁は反社会的なゲーム。
 そんなへそ曲がりな習慣を、子供に「しつけて」良いものだろうか。麻疹(はしか)のように一過性のものならよいが、なまじ才能があると、どんどん深みにはまって行く。

 指導者がよほどしっかりしていないと、無限の可能性持つ子供の一生を棒に振ってしまう。

 

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第11回宝酒造杯京都大会 余話。

2018-05-03 18:29:40 | コラム(囲碁)

宝酒造杯で面白い人生模様を見てきた。

 三段同士の対局。Aさんは70代半ば、Bさんは80代前後。もう、ほとんど終局。あとはダメを打つだけ。
 Aさん:もう、ないか、終わりですね。

 Bさん:相づちをうちながら、もうないな〜。

 残っているダメを詰めあう。Aさんは、近くに打つと気付かれるから、わざと遠いところのダメを打つ。やがて、おもむろに狙いの一撃。最後の最後になって、Bさんの大石が即死。

 局後の感想戦でAさん曰く「アチコチ、ダメを詰めたのは、当然、急所を守ると思って」、「いつまでも守らないので打った」。

 This is iGo..  これが 碁だ。


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