今日は『カレンダーの日』です。
太陽暦が採用されることになり、時の政府は「明治5(1872)年12月2日の翌日は、明治6(1873)年1月1日にする」と宣言しました。
1872年12月3日が1873年1月1日に繰り上げられたことにちなんで、昭和63(1988)年に制定されました。
ちなみにこの宣言は、明治5年11月9日に出されたものだと言います。
わずか23日後に改暦ということで、世間は大いに混乱したそうです。
そらそうでしょうとも。
ですが明治政府には、「これで日本は太陽暦(≒グレゴリオ暦)を採用している多くの諸外国と外交上の足並みをそろえることができ、文明国家の仲間入りを果たした」ということをアピールしたい目論見がありました。
もっとも、庶民の生活はそれまでの旧暦に従っていたところが多く、なんと昭和22年の調査で「新旧暦を併用している」と回答した人は44%にものぼったという結果があります。
意味ないじゃーん...。
ところで、現在販売されているカレンダーには、「日曜始まり」のものと「月曜始まり」のものとがあります。
個人的には日曜始まりの方がしっくりくるのですが、会社で配られるものは月曜始まりだということも多々ありました。
この違いは何なのか?
まず日曜始まりは、キリスト教において日曜日がキリスト復活の日=休日であり、この日から1週間を数えはじめたからです。
ちなみに1週間が7日なのは、旧約聖書の「創世記」に神が世界を6日かけて創り、1日休んだという記述があることから、ユダヤ教ひいてはキリスト教で定められたのが広まったからです。
そして月曜始まりの理由は、月曜から金曜まで通勤・通学して、土日は週末として休むという感覚に合わせたカレンダーとして売りはじめたからです。
また、週休二日制の導入増加により、土日を並べた方が予定を立てやすいのではないかという配慮があったからだとも言います。
なので、月曜始まりのカレンダーも最初は手帳型のスケジュール表に多く採用されていました。
最近はそれも崩れつつあるわけですが、次は一体どんなふうに変わるんでしょうね。
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