ゴルコサーティーワン!その激闘の記録!

この世界は・・・
”チキン”だけが”生き残る資格”
を持っている・・・

アメリカン・ドリーム1(ロスアンゼルス・アメリカ)

2007-12-28 08:30:38 | 第18話 アメリカン・ドリーム
あらすじ


 中南米を中心としたヨーロッパ旅行が今回の目的である。期間は約1年・・・

 勇躍旅立ちを果たしたデューク東城、最初の渡航地はアメリカのロサンゼルス。

 しかし、この約束の地で万全の準備を果たしていた「プロフェッショナル・デューク東城」に予期せぬトラブルが襲い掛かる・・・

 果たして、無事にサードミッションを開始することが出来るのか??


 どうする?ゴルコサーティーワン!!




第1章 約束の地へ

2007.12.12

 日本では直前になって忙しい日々が続いていた・・・
 出発前日も知人と会い、夜を徹して語り合い、成田空港まで見送ってもらっての出発だった・・・

 当然疲労の色は濃い・・・


 しかし、今回私には「ゴッド」と名乗る男がついている・・・。

 エジプトからスーダンへ向かうフェリーにて出会った彼は私よりも年長であり、大学卒業以来、旅行に身を捧げ、この世界では勇名を馳せている歴戦の勇士である。彼とはその後エチオピアやエジプト、そして日本でも再会を果たし、今回の目的地が一緒なので折角だからメキシコシティーぐらいまでは道中を共にしようとお互い話し合って出国日を合わせていたのだ・・・


 成田空港で「ゴッド」と会う。これで・・・今回の旅行も貰ったも同然だ!!


 そして、いよいよ出国の運びとなる。

 格安航空券は今回はコリア・エアーで、ロスまでの直行便。搭乗すると、寝てなかったことも手伝って完全に爆睡状態に陥ってしまっていた・・・


 出発したのは1430頃だがロスには同日の0800頃に到着。入国審査も難なく済ませて出国カードをゲットする。

 しかし、時差の関係とは言え時間が戻るという感覚は不思議な気分だ。


 そしてこの不思議な気分に水を差すように・・・体全体から寒気が襲ってきていた・・・


 コリアエアーで毛布をかけて寝ていたのだが・・・その毛布が薄く・・・爆睡したために体温全体を下げてしまっていたようだった・・・


 「さ・・・寒気が・・・寒気が・・・」



 「ゴッド」から風邪薬をもらい、バスに乗ってダウンタウンにある安宿を目指す。


 45ドルで2人は対して安いとは言えないがここはアメリカだ・・・

 ここにホテルを決め「ゴッド」は観光へ、そして私は「ベッドで静養」と・・・

 入国初日からなんともしまらない出だしになってしまった・・・


ロスアンゼルスのリトルトーキョー地区にあった看板




第2章 サンタモニカの風に吹かれて・・・

 2007.12.13

 昨晩殆ど寝ていたために体調も回復しつつある。物価の高いアメリカを早めに抜ける為に早速観光することにする。

 バスに乗ってサンタモニカへ、有数のビーチエリアだがそれ程感銘を受けるとも思えない。

 そしてその海辺の風にあたっていると・・・



 なにやら・・・


 「さ・・・寒い・・・・!!」


 風にあたってまた風邪をぶり返す等とは・・・

サンタモニカのビーチ



 しゃ・・・洒落にもならん・・・


 しかし・・・物価の高いアメリカ、出来れば今日で観光を終わらせて・・・メキシコへ早く向かいたい・・・

 そして少々無理をしながら、サンタモニカからハイライトのハリウッドへ・・・

ハリウッド地区


 バスから降りると・・・更にさっきよりも酷く悪寒が・・・

 ロスの全景の見えるグリフィスパークへ行こうとしたがパブリックのトランスポーテーションが無く、断念・・・

 しかし・・・体調は一秒一秒悪化の道を辿っている・・・

 ハリウッド観光もそこそこにホテルに戻る・・・

 そしてベッドで・・・静養に・・・

 なんともしまらない2日目となった・・・

 それに追い討ちを掛けるかのように・・・

 日本で約2500円もの大枚を叩いて買った充電池が・・・
 私の充電器で充電出来ない事が判明・・・

 店員は出来るといっていたのに・・・
 そして2本も買ってしまっていたのに・・・

これがその充電池、リチウムーイオンとちょっと特殊!





第3章 そしてメキシコへ・・・

 2007.12.14

 体調は戻らず・・・朝起きて横で寝てる「ゴッド」に今日は無理そうだから先にメキシコに行くようにと伝えてまた横たえる・・・




 そしてチェックアウトの1100に



 「デュークさん、チェックアウトの時間ですよ・・・!!」


 と神の声が聞こえてきた・・・


 この私の体調は・・・相変わらずだが・・・・

 横を見るとベッドの上で泰然自若と本を読むゴッドの神々しい姿が目に入ってくる・・・

 なんとなく・・・期待できる姿だ!!


 「こっこれは・・・」


 「行くしかあるまい・・・」


 普段の私なら・・・無理は決してせずにもう一日休養して様子を見るところだが・・・

 ここは「神の神通力」に賭けて見ることにした・・・


 そして慌しく準備を済ませ、神のお導きのもとグレイハウンドのバスターミナルへ・・・


 チケットを買いメキシコへの国境街「サン・イシドロ」へ。


 サン・イシドロへは1700頃に到着、徒歩で国境を越えてメキシコの街「ティファナ」へと・・・


 体調はすぐれないのでゴッドにすべてを任せてホテルへと・・・


 ホテルに到着と同時に倒れこむようにしてベッドに横たわる・・・


 そういえば食事も摂っていないが・・・

 まあ明日一日静養して様子でも見ようか・・・



第4章 国境の町にて

 2007.12.15

 15日・・・状態は悪い・・・ホテルからは一歩も動けず・・・そして食事も摂れず・・・

 色々考えると・・・ただの「風邪」ではないようだ・・・

 私は以前肺炎にかかって入院したことがあるが・・・そのときと同じような感覚なのである。

 その時は仕事をしていたので無理をおして働いていて1週間程度放置してようやく通院、そこでもまったく具合が良くならず、病院に救急車で運ばれ、何とか歩いて医師の所に到着すると

 「どうやってここまで来たんですか!」

 とビックリされ、酸素マスクを付けさせられてなんやかんやと検査を受けてそのまま即入院。退院まで3週間程度もかかってしまったのだ・・・

 この時、私が医者にした最初の質問は

 「すいません・・・タバコはどこで吸えるんですか??」

 ということであり、医者のみならず看護師にまで

 「あんた、なんで入院しているか分かっているのですか??」

 と厳しく叱責された事は・・・

 いかに私とタバコが結びついていたかを物語る、心温まるエピソードであろうか・・・



 そして、今回も・・・なんとなく嫌な予感がし始めていた・・・


 ここで考えなければならないことがある・・・


 病院に行かなければならないのは確かだが・・・


 ロスならば海外保険で提携していてキャッシュレス(自分で支払わず保険会社が直接支払ってくれる)で治療が受けれるが・・・ここではノーチャンスだ・・・


 それに海外保険を掛けてからの念願は・・・

 キャッシュレスで治療を受けて入院して見たいというのがあるのだ・・・
 幸か不幸か通院や入院にいたる病気を今までした事がなかったのだが・・・
 折角保険を掛けたからには・・・存分に使って見たいといつも考えていたのだ!!


 その日は一日悩んで・・・そしてアメリカに戻り病院に行く事を決意する・・・

 それが一番いい選択肢であろう・・・



メキシコの国境街のティファナ





第5章 神の御手を離れて・・・

 2007.12.16

 朝ゴッドにアメリカに戻ることを告げる・・・

 日本出国以来・・・メキシコシティーまでのうのうとストーカーをする計画だったが・・・
 こうも体調が優れないのでは仕方が無い・・・

 かくして「我は神の手から放たれた」のだ・・・


 楽々ストーカー旅行はこれにて終了!!

 何とも無念である・・・



 ゴッドとメキシコシティーでの再会を約束して別れ、国境へ行くと長蛇の列が・・・

 メキシコ入国時は拍子抜けする程あっさりだったのに・・・

 列の進みは早いが人が多すぎるため一時間近く待ち、なんとか入国を果たす。
 
 体調の悪いときにこれはキツイ・・・

 そしてグレイハウンドのチケットを買いロスへ・・・

 ホテルには1430頃到着するも・・・

 管理人が不在・・・

 ホテルの中には入れたものの

 待合室の様な所で悪寒に耐えながら・・・
 そして我慢しきれずに床に横たわって寝ながら・・・
 ひたすら管理人の帰るのを待つ羽目に・・・
 
 管理人は結局1930時頃にようやく姿を現し、ようやくチェックインに漕ぎ着ける・・・

 なんとも遅いチェックインになったので、ようやくベッドに身を横たえると・・・落ちるようにして眠りについてしまった・・・


 明日は期待の海外初通院!

 そしてあわよくば・・・


 夢を叶える為に入院してやる・・・!!


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