昭和天皇のお食事 渡辺 誠

2009-02-15 19:45:35 | 読書
■昭和天皇のお食事 渡辺 誠 解説:大林宣彦 文春文庫 524

買った理由は読みやすい文章だったから。
大膳厨司(だいぜんちゅうし、と読むのでしょうか)、天皇家の料理番であった渡辺誠さん(1948~2003)のエッセイです。

エッセイを渡辺さんが自らお書きなのだとすれば、おそらくそうだと思いますが、読みやすくて気持ちのいい文章をお書きになると思いました。
ただ、宮中の内情を話題にしておりますから、どこぞがチェックをしている可能性もないとはいえない。

天皇家や宮家に好感を持てない人には向きません。
こんなに手間ひまかけて食事を作っているのか、費用は国民の負担なんだぞと、いちいち腹が立つでしょうから。

宮中のおもてなし料理と普段のお総菜的な料理の両方について、四季折々の行事や、宮中のしきたりを織り交ぜながら知ることができるので、視覚で料理が楽しめますし、皇族のお食事シーンがどんなものかわかります。
わたくしは下世話にも楽しませていただきました。

~~~ちょきちょき~~~
西洋菓子のお話しが登場します。
ルコントというお店をご存じでしょうか。
とはいっても、東京にお住まいの方しかわからないことで申し訳ありませんが、このお店は天皇家・宮家の御用達なんですね。
ここのお菓子は本場のフランス菓子そのものなのだとか。

高校生の時に行ったことがあります。
学校が青山に近いところにありましたので、クラスメートと六本木に開店した直後のお店へ行きました。 てくてくと、歩いて行ったところが高校生らしいかも。(笑)
http://www.gnavi.co.jp/lecomte/
↑ルコントのホームページです。
当時は六本木が本店でしたが、今は青山1丁目に移転したようです。

お店の造りは憶えていますが、お菓子はどうだったかなぁ。
もちろん美味しかったはずなのですが、高校生がリピータとして買いに行けるお値段ではなかったので、大学生になってから1、2回行ったかどうか。

そのうちに埼玉県に近い東京の外れに引っ越してしまって、都心の洒落たお店とは無縁になってしまいました。(笑)

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