天文学(てんぶんがく)

2009-03-24 00:54:47 | 天文・天文学
天文学(てんぶんがく)という言葉を知ったのは、五島プラネタリウムが主催する「星の会」の月例会でした。
ゲストの野尻抱影氏(1885.11.15~1977.10.30)が、天文学者(てんぶんがくしゃ)として紹介されたのです。

当時「星の会」の新入会員だった私はそのネーミングに素直に感動して、自分の中に天文学(てんぶんがく)のジャンルを作りました。
さっそく殿堂入りしたのが宮沢賢治。
でしょ?
このことは休眠中のDoblogにも何回か書いているけれど、また書きました。

特に「銀河鉄道の夜」はその中でもいちばんですね。

銀河鉄道の夜は、ケンタウルス祭の夜にカムパネルラが川で溺れ、彼の(天国への)旅に同行したジョバンニの物語です。
幻想文学と呼ばれることが多いのですが、わたしにとっては天文学(てんぶんがく)そのものです。

「ケンタウルス、露を降らせ!」
ケンタウルス祭で子供たちが口々に叫ぶ「露を降らせ!」ってなんだろうなと思っていました。
未だに意味はわからないのですが、ケンタウルス座は観たことがあります。
場所はサイパン島、時代はバブルまっただ中でした。

PACIFIC ISLANDS CLUB SAIPANの敷地から南東の夜空に見つけました。
見上げる角度ではなく、海水面ぎりぎりのところに南十字星が架かっていました。
その左側に素晴らしく明るい星がふたつ。
これがケンタウルス座のαとβだとすぐにわかったからすごく嬉しかった。
太陽系とケンタウルスα星はたったの4.3光年しか離れていない。 手が届きそう。

写真は赤道儀で追っかけて感度を上げているから天の川が背景になってわかりにくいところがありますが
実際には天の川はほとんど見えません。
その代わりに南十字星とケンタウルスがくっきりと浮かび上がって鮮やかでした。



鬱陶しいこともありましてね。
ホテルの警備をしているフィリピン人がまとわりついて離れない。
もちろん日本よりは治安が悪いですから、独りで海岸に出ていたわけではないのですが
警備用のピストルを片手に楽しそうに話しかけてくるんです。
「ボクノオクサンハ、ニホンジンヨ」
「ニホンイイネ、シンジュクイッタヨ」
「サザンクロス、シッテマス」

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2 コメント

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Unknown (ぴーたんm)
2009-03-24 21:04:50
キレイですね~
晴れた夜空の月や星を見上げるのは
好きですが、星の名前はオリオン座や南十字星くらいしか
知りませんでした

ケンタウルス座って大きくて、ひときわ
明るい星なんですね!
実際に見るとキレイなんでしょうね~(^^)
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☆ぴーたんさま (デュエット)
2009-03-24 23:34:55
ケンタウルスは近いだけあって、さすがに立派です。
南半球の空は目立った星座がないから、とても目立ちました。

サイパンは緯度は低いけれど北半球にありますから、ケンタウルスも南十字星もすぐに海に沈んでしまうんですよ。

今なら円高でサイパンに行きやすいかも・・・なんてちょっと思いました。(笑)
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