娘と私の会話

朝から、二人で黙々とハワイアンキルト作成している。

集中しすぎる余り、部屋がシーンとするのを避ける為、ＢＧＭ替りにＣＮＮを見ている、いや、聞いている。



特に世界情勢に関心がある訳ではなく、スピードラーニングのように聞き流していたら、ひょっとして英語が分かるようになるのではないかという淡い期待を抱いて、耳だけテレビに向けているのである。

こっちは英語が聞きたいのに、しばしば同時通訳が入って、日本語になるのが、ちょとウットオシイ。

同時通訳のお兄さんが「イデオロギーがどうたらこうたら」と言ったのを聞き逃さなかった娘が、

「ねえ、イデオロギーって何？」

「ん？イデオロギーって言うたん？ＣＮＮだからきっと政治用語なんだろうね、新種のコオロギじゃないよねえ」
といそいそとスマホを出してチェックする私。

グーグル先生は何でも教えてくれる。

「イデオロギーとは、『人間の行動を左右する根本的な物の考え方の体系』らしいよ」

「ふ～ん。。。で、もっと簡単に言うと？」

「えっとね、、、観念形態やて」

「そか。。。つまりがアタシ達には、関係ないって事かな。知らんでも生きて行けてるし」

「そらそうやなあ」と再びチクチクに没頭する私達。

あい～、ボクチンも知らなくてもいいでち～。ボクチン退屈でちゅぅ。