前回からかなり間が空いてしまいましたね、申し訳ありません。
では早速お約束の通り二人乗りについてご案内しましょう。
二枚組の画像は1098Sにリアシートを装着したところです。
日本の法規に適合したシートベルトがあります。
真ん中が盛り上がっていますが、これが意外とお尻にフィットして具合が良いですよ。
一般的な平面シートではお尻の一番出っぱっている二点で体重を支える事になり、長時間座っていると痛くなってしまいますが、真ん中が盛り上がっていると全体で分散して支える事になるので、疲れにくくなります。
実際にどうかは納車後に娘とのツーリングに使ってご報告しますね。
座り心地とデザインをうまく融合させてしまう辺りは、さすがにイタリアンというところでしょうか。
フットレストはフレーム内側からのボルトによる固定なので、野暮な固定ボルトが見えず、すっきりしています。外した時もボルトを通す貫通穴が残るだけ、こういう細かい点にも気を使って設計されているので、「さすがぁ!」と感心する事しきりです。
まぁ前後に成人男性が乗るとかなり密着モードですが、パッセンジャーが女性ならそれもまた良しという感じですね。
しっかりと体重を預ける事ができるグラブバーは装備されていないので、ライダーの腰にしっかりつかまる必要はありそうです。
後席からの眺めはアイポイントが高く、見晴らしが良いです。ムルティストラーダのライダーズシートからの眺めに近いですね。
シートカウル左右の張り出しが大きいのですが、足の曲がりがうまく張り出しを避けるようになっていて気になりません。また張り出し部分をちょうどふくらはぎではさむ事ができるので、しっかりとホールドできそうです。
遅れたお詫びにメーターパネルについてもご案内しましょう。
1098のメーターパネルの基本デザインはデスモセディチ(以下D16)GP07と同一です。
デジタルバーグラフ式のタコメーターや上部に装備されたシフトタイミングライトなどはそっくりです。
D16GP07には無くて当然のスピードメーターや総走行距離計が組み込まれているので全く同じレイアウトではありませんが、走行中に欲しい情報はメーターを縦に見ていけば済むように考えられています。
中央の速度表示エリアはエンジン未始動の場合[SBK 1098 TSE]と文字が流れ、雰囲気を盛り上げてくれます。
新型メーターには一切操作用のボタンは無く、左ハンドルスイッチのシーソーボタンで表示切替と設定をします。DDAの使用やラップタイム計測もメーターに大きく表示されたメニューから選択していくので、非常に簡単です。
ちょっと慣れが必要ではありますが、3分もあれば十分基本操作はマスターできますから安心してください。
ラップタイム計測のトリガースイッチは999系のスターターボタンからパッシングスイッチに変更されました。私自身749Rでタイム計測を何度かした事がありますが、スロットル操作で右手は結構忙しいものです。グリップをずらしてのボタン操作よりパッシングスイッチの方が楽なので、改良に感謝です。
次回はブレーキやミラーについてご案内しましょう。
では、また。