水月光庵[sui gakko an]

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書き終わって思うこと

2009年09月15日 | 庵主のつぶやき
一冊の本が刊行されたあとのことについて、少し雑感を。

2009年9月10日に、『アカデミア・サバイバル』は、私の手から離れました。
それまでは、手塩にかけて育てていましたが、この日をもってお別れでした。

これ以降、本文に関して、もう出来ることはないということもありますし、読者がどう読んでくださるのかということも、私には全く予想がつきません。内容に理解を示してくださる方もいれば、思いもよらない厳しい批判にさらされる場合もあります。そもそも、売れるか売れないかといったことすら、蓋を開けてみるまではわかりません。

全ては、私のコントロールできないところにあるのです。

初稿ゲラがでて、再校を行い、再々校に進むといった過程までが、自分が存分にかかわれる時間で、そこにはある種のリミットが儲けられています。
魂を込め、丁寧に文章と向かい合う時間は、渦中にいる間は果てしなく長く感じる時もあるのですが、終わってみれば大概「あっという間」に感じられます。

そして、店頭に並んだあとの時間の流れは、なぜかもっともっと速く過ぎ去っていく感じなのです。

まだ、一週間も経っていないのに、もう随分経っているような気がする今日この頃。今回もまた、こんな不思議な感覚に捕まり何かとまどってしまうのです。

さて、本書(アカデミア・サバイバルの初稿)は、どんな風に読まれていくのでしょうか。ただ、待ってみるより他ありませんが、日々、そわそわしてしまうのも正直なところです。人生の時の流れも似たようなものかもしれませんね。

新政権にも、大切な部分が届いてくれると嬉しいのですが。
大学における雇用や教育の問題は、一般社会におけるそれと根っこを同じくしていますから、ぜひ注目して欲しいものです。










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