水月光庵[sui gakko an]

『高学歴ワーキングプア』著者 水月昭道 による運営
※お仕事連絡メールに一両日中の返事がない場合は再送願います

企画詳細が決定しました

2008年02月29日 | 庵主のつぶやき
「博士の生き方討論会」の詳細が決定しましたので、お知らせいたします

 ぜひぜひご参加下さい!

注目は、極秘で(?)調整を進めていた長田豊臣氏(立命館大学理事長)の参加です


***以下転載歓迎***

◆◇◆「博士の生き方討論会」◆◇◆

「立命館大学GCOE生存学創成拠点」では、

1.若手研究者がしぶとく生をつかみ取る方法を模索する
2.研究者として、混迷の時代の身の処し方をそれぞれで考えてみる
3.関西圏在住のドクター院生・OD・PDの交流を深め、生き抜くための友をつくる

ことを目的とした討論会を開催いたします。

◇企画blog「博士の道しるべ」
 http://blog.goo.ne.jp/drikiru

■概要

日 時:2008年3月9日(日曜)14:00~17:30

場 所:立命館大学(アクセス) 以学館(キャンパスマップ[PDF] の5番の建物) 地下1F食堂 

定 員: 25人程度(参加費無料)
*事前申し込みは必須ではありませんが、人数が限られておりますので、お早めにお申し込み下さい。

主 催:立命館大学GCOE生存学創成拠点
共 催:人社プロジェクト「ボトムアップ人間関係論の構築」

■プログラム
◇司会より挨拶および趣旨説明

【総合司会】
 水月昭道氏(立命館大学人間科学研究所研究員、『高学歴ワーキングプア』著者)

◇第一部:討論テーマ「若手研究者の日常と想い」
 若手研究者は、日頃どのような生活をして、どのようなことを考えているのか。さまざまな立場の博士たちの生々しい実態と、現状に対する想いを述べてもらう。

【パネリスト】
 松本公久氏(神戸大学連携創造本部先端研究推進部門講師)
 瀬崎篤弘氏(九州大学キャリア支援センター研究員)
 金友子氏(立命館大学コリア研究センター研究員)
 北村健太郎氏(日本学術振興会特別研究員)

◇第二部:討論テーマ「博士問題について、それぞれの問題意識」
 博士問題について、キャリアパス支援者、専任教員、高学歴ワーキングプア著者、経営者、保護者の立場から、それぞれの問題意識について自由に意見を述べる。

【パネリスト】
 山本勝彦氏(国立大学財務・経営センター監事)
 兼松泰男氏(大阪大学先端科学イノベーションセンター教授)
 井上剛実氏(九州大学キャリア支援センター コーディネーター)
 長田豊臣氏(立命館大学理事長)
 サトウタツヤ氏(立命館大学文学部教授)
 立岩真也氏(立命館大学先端総合学術研究科教授)

◇第三部:討論テーマ「生を掴む」
 混迷の時代に、若手研究者は、どのように生きるべきか。そして、仲間を作るべきか。当日、参加人数によって小グループをつくり、テーブルセッションを行う。

◇司会より

*当日は、食堂を使って気軽な討論会を行いたいと思います。
 軽食等の準備もしております。どうぞ、日曜の休日を楽しむ形でご参加ください。
 なお、討論会後、午後6時30分くらいから近場にて二次会を予定しております。
 こちらへも、どうぞご参加下さい。

*参加希望者は、お手数ですが下記連絡までご一報下さい。当日参加も受けつけます。
*連絡先:橋口 昌治(「博士の生き方」実行委員)
 drikiru(at)mail.goo.ne.jp
 (at)を@に変えて下さい。 
*お名前/ご所属/メールアドレス/二次会(参加/不参加)情報をお願いします。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

企画の詳細は

2008年02月16日 | 庵主のつぶやき
もう少しお待ち下さい

来週中には発表します!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

連絡先のお知らせ

2008年02月05日 | 庵主のつぶやき
企画についてのお問い合わせは下記のメールまでお願いいたします

drikiru(at)mail.goo.ne.jp
(at)を@に変えて下さい。

また、参加予約も受け付けております。

企画の詳細はもう少々お待ち下さい

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

高学歴ワーキングプア

2008年02月04日 | 庵主のつぶやき
今回の企画の司会をされる水月さんの著書を紹介します

■水月昭道 20071020 『高学歴ワーキングプア――「フリーター生産工場」としての大学院』,光文社,217p. 700+税 ISBN-10: 4334034233 ISBN-13: 978-4334034238 [amazon]

■出版社/著者からの内容紹介
大学院重点化というのは、文科省と東大法学部が知恵を出し合って練りに練った、成長後退期においてなおパイを失わん都執念を燃やす"既得権維持"のための秘策だったのである。
折しも、九〇年代半ばからの若年労働市場の縮小と重なるという運もあった。就職難で行き場を失った若者を、大学院につりあげることなどたやすいことであった。若者への逆風も、ここでは追い風として吹くこととなった。
成長後退期に入った社会が、我が身を守るために斬り捨てた若者たちを、これ幸いとすくい上げ、今度はその背中に「よっこらしょ」とおぶさったのが、大学市場を支配する者たちだった。(本文より)

■著者について
水月昭道(みづきしょうどう)
1967年福岡県生まれ。龍谷大学中退後、バイク便ライダーとなる。仕事で各地を転々とするなか、建築に興味がわく。97年、長崎総合科学大学工学部建築学科卒業。2004年、九州大学大学院博士課程修了。人間環境学博士。専門は、環境心理学・環境行動論。子どもの発達を支える地域・社会環境のデザインが中心テーマ。2006年、得度(浄土真宗本願寺派)。著書に『子どもの道くさ』(東道堂)、『子どもたちの「居場所」と対人的世界の現在』(共著、九州大学出版会)など。現在、立命館大学衣笠総合研究機構研究員および、同志社大学非常勤講師。任期が切れる2008年春以降の身分は未定。

■目次

はじめに
第1章 高学歴ワーキングプアの生産工程
第2章 なぜか帳尻が合った学生数
第3章 なぜ博士はコンビニ店員になったのか
第4章 大学とそこで働くセンセの実態
第5章 どうする?ノラ博士
第6章 行くべきか、行かざるべきか、大学院
第7章 学校法人に期待すること
おわりに

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「博士」の教員採用 明確な位置付けが必要

2008年02月01日 | 庵主のつぶやき
今後は博士のキャリアに関するニュースもアップしていければと思います。

***

「博士」の教員採用 明確な位置付けが必要
(秋田魁新報社 2008/01/30)
http://www.sakigake.jp/p/editorial/news.jsp?kc=20080130az
 県教育委員会が2008年度から博士号取得者を正規教員として採用することになり、2月1日に選考試験の書類受け付けを開始する。専門的知識を有する最高学位の「博士」に絞って公教育の教員を募集するのは、全国的にもユニークな試み。初年度の採用枠は若干名というが、本県の教育現場にどのような刺激と効果をもたらすことができるのか注視したい。

 博士号取得者の教員採用が具体化したのは、昨年9月の外部専門家による知事の補佐機関「県発展戦略会議」で、委員から提言があったのがきっかけ。提言を受け、寺田典城知事は「本県の教員は皆同じタイプの人が集まっているのではないかと心配している」とし、「新しい血を吹き込むために全国から公募して配置してはどうか」と実現に前向きな姿勢を示した。

 これに対し、根岸均県教育長は「必ずしも名選手は名監督ではなく、リスクがある」などと難色を示したが、同11月の戦略会議では知事の強い意向に押し切られる形で08年度からの採用方針を表明。いくらスピード感が必要とはいえ、教育現場の意向を十分把握する時間もあまりないまま採用方針が決まったことには唐突さも残る。

 今月10日に公表された博士号取得者の特別選考実施要項によると、「高度な専門知識や技能を持った優れた人材を教員として迎え入れることにより、学校教育の多様性への対応や活性化を図る」のが採用目的。職務内容としては「地区の拠点校や県総合教育センターなどに所属し、小中学校、高校において高い専門性に裏付けられた知的世界に触れる機会を提供する」など5点を挙げている。

 「高度な専門知識」によって子どもたちの知的好奇心や学習意欲を喚起し、授業の改善にもつなげようという狙いは分からないでもない。だが、目的も職務もやや抽象的で、公教育になぜ博士号取得者が必要なのか明確なビジョンがよく見えない。「高度な専門知識」を有するのは何も博士号取得者だけに限らないし、それを義務教育という段階でどう生かせるのか具体策を検討する必要もあろう。

 ただ、採用方針決定の経緯や目的などの抽象性はともかく、現在の教育現場が閉鎖的という批判があるのも事実。全国的には広く教員の人材を求めて学校を活性化させようと、教員免許を持たない人に「特別免許」を与え、正規の教員として採用する制度を活用している教委が急増中だ。今回の博士号取得者の採用は、本県としては初の特別免許制度の活用となる。そうした従来の殻を破り、教育現場に刺激を与えるという意味では注目される事業といえよう。

 昨年4月に文部科学省が実施した全国学力テストで、本県の小学生、中学生はいずれもトップレベルの成績を収めた。課題は高校教育でいかに能力を伸ばすかにあるとされ、今回の博士号取得者の採用もそうした事情が背景にあるとの指摘も聞かれる。だが、公教育の基本は知識の詰め込みではなく、子どもたちが自主的に考え、適切に判断し行動することを身に付けさせることである。基本を再認識して「専門性」を生かしたい。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする