毎日十行。かつてD論執筆時に自分に科していた鉄の掟である。
調子のいいときは無論、何ページでも進むのだが、逆の日が訪れるとコレ恐怖であった。スランプにハマって身動きがとれなくなるあの泥濘から何とか足を抜いて、一歩進むための苦肉の策であった。
十行と聞くと、とても少ないように思えるだろうが、スランプの時はこのたったの十行がとてもツライ。ところが不思議なもので、ツライ・ダルイと思いながらも前へと這って進んでいると、いつの間にやら調子が上向いてくるのだった。
人生も似たようなものか、と思ったり。
いろいろあっても、一日は過ぎていく。
長い人生のたった一日は、何十年のなかのほんの一瞬にすぎないが、ツライときはコレ大変長く感じられる。ところが、だまって耐え続けていると、いつの間にかトンネルを抜けていることに気づいたりする。
実は今、ちょっとスランプぎみである。
さて、どうしたものかと思案していたところ、博士論文を書いていたときのことをふと思い出した次第。
あの十行にもう一度救われてみるとするか。
毎日すこしだけ亀の歩みをなぞる。
降りしきる雨は、もう放っておこう。
どうせ、自分の手には負えないのだから。
調子のいいときは無論、何ページでも進むのだが、逆の日が訪れるとコレ恐怖であった。スランプにハマって身動きがとれなくなるあの泥濘から何とか足を抜いて、一歩進むための苦肉の策であった。
十行と聞くと、とても少ないように思えるだろうが、スランプの時はこのたったの十行がとてもツライ。ところが不思議なもので、ツライ・ダルイと思いながらも前へと這って進んでいると、いつの間にやら調子が上向いてくるのだった。
人生も似たようなものか、と思ったり。
いろいろあっても、一日は過ぎていく。
長い人生のたった一日は、何十年のなかのほんの一瞬にすぎないが、ツライときはコレ大変長く感じられる。ところが、だまって耐え続けていると、いつの間にかトンネルを抜けていることに気づいたりする。
実は今、ちょっとスランプぎみである。
さて、どうしたものかと思案していたところ、博士論文を書いていたときのことをふと思い出した次第。
あの十行にもう一度救われてみるとするか。
毎日すこしだけ亀の歩みをなぞる。
降りしきる雨は、もう放っておこう。
どうせ、自分の手には負えないのだから。