第585回 「らしさ」ってなんだろう？

ビートルズを愛するケアマネgitanisutのブログの
2010.9.19 パーソン・センタード・ケア　の記事を読みながら、
大学院時代の「社会福祉原論」を学んでいたときに、
「社会的な援護を要する人々に対する社会福祉のあり方検討会」
という資料をもとに、
講義を受けたのを思い出していました。

講義をしてくださったのは、東洋大学の小林良二先生でした。

この2つがつながったキーワードが「らしさ」でした。
福祉の場にいると、よく
「自分らしさ」「その人らしさ」といった言葉をつかいますが、
よく考えると、これもまた、わかったつもりでつかいますが、
実は、とても曖昧な言葉ですよね。

その日の講義ノートをみると、
「らしさ」は福祉
「つながり」は社会　　　とあります。
その先は、「つながり」についての議論が中心に、講義が進んでいったようですが、
「らしさってなんだろう？」と、当時の院生仲間と、講義のあとも悶々としていたのを覚えています。

「その人らしさ」で検索してみると、
「その人らしさの定義って」　介護の専門性新提案（2008.7.17)
「その人らしさを探す難しさ」　masaの介護福祉情報裏板（2007.12.12)　
で、取り上げられていました。
どちらも、下手なコメントはなしに、
各自が考えて行くためのきっかけになるもののように思います。

実務についていると、ついつい使ってしまう言葉ですが、
その意味や本質を考えるために、
実務を離れて議論したり、考えたりする場が、
時にはまじめに、時にはお酒を飲みながらでも、
語り合うことが必要に思います。