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滋野の皆さんは立派でした!

2012-02-05 23:44:54 | 議会活動
舞台が丘整備事業の説明会が2月2日に滋野コミュニティセンターで開かれ、約80人の市民の皆さんが参加し、市からの説明に耳を傾け、質疑応答を行いました。そこにご参加された若い女性の方から初めてのコメントをいただきました。率直なご感想ありがとうございます。以下に掲載いたします。

滋野コミュニティに行きました 市役所がこんなになると初めて知りました。毎日、子育て、パートに追われてつい無関心に。でも私たちの市役所だから意見を言ってもいいんだと思いました。年配の人はすごい。今まで日本を支えていた人たちです。東御市だけでなく国のことを考えている。(アラフォーの新人)

この方がどのような経過で説明会に参加されたのかは分かりません。しかし毎日の生活に追われる中で行政のことなどあまり考えたこともなかったのではないでしょうか。ところが説明会で51億円ものお金が投じられようとしていることを知りました。

普通なら市が決めたことに(実はまだ決まっていません)異議を申し立てる人などあまりいません。ところがあの日、滋野会場では11人もの皆さんが疑問を投げかけ、市側に対して道理をつくして問題点を指摘し、そしてまわりの皆さんが賛同の拍手をする、そんな光景がそこここに見られたのです。そこにアラフォーの新人さんは感動したのでしょう。

51億円の事業をお一人おひとりがご自分のこととしてとらえていました。そして国からの補助金についても、赤字国債でいま世の中が大変になっているとき自分さえ良ければいいのかと自らを問い、さらに3・11の被災地に優先してまわしてほしい、自分たちは我慢すればいいとさえ述べているのです。

まさにこれこそ市長がいうところの「協働のまちづくり」のあるべき姿だったのではないでしょうか。アラフォーの新人さんが言うように、あの日、滋野コミュニティセンターに集まられた市民の皆さんはすばらしく立派でした。他人を思いやる心、自制する心を持っていました。皆さん優しい人ばかりでした。

それに引き換え行政はどうだったのでしょうか。市長は「私の仕事は国からお金を引っ張ってくることだ」と述べ、「赤字国債は国会の仕事」と平然としていました。市民の皆さんのような品性が感じられませんでした。自分のまちさえよければいい、やったものがちだ、やらなければ損する・・・・。これではあまりにも寂しすぎます。市民は国のことを考えています。

東御清翔高校の同窓会の役員の方は「先日校長に呼ばれてこのことをはじめて聞いた。人間性を疑う。外部の人に道路のことを聞かれたら何も言えない」と憤慨していました。私は寡分(かぶん)にして高校を地上げして道路をつくったという話をいまだかつて聞いたことがありません。

市長の座右の銘に「一年を生きんとするものは蔬(そ)を植えよ、十年を生きんとするものは木を植えよ、百年を生きんとするものは徳を植えよ」という言葉があります。高校を地上げすることは徳を植えることになるのでしょうか。

防災の名目で補助金を使おうとしている?

2012-02-05 12:21:04 | 議会活動
舞台が丘整備事業について市民説明会滋野会場に参加された市民の方から書き込みをいただきました。ありがとうございます。以下に掲載させていただきます。

■ 正論続出、民意の高さを感じた

「投稿に感謝。会場での正論に感激している。東御市民の意識は高い。
今防災関連でしか国から予算が取れない。だからその名目でとって、市と県で双方いいように使おうというのが15億円道路のシナリオのような気がする。
国も大変なとき、不要なことは自重すべき。それが復興支援であり、絆ではないでしょうか。福島の子どもたちを招待したり、職員派遣より、この15億を東北で使っていただくことがなによりの支援になると思う。」


するどいご指摘だと思います。確かに市長は田中会場でのあいさつで以下のように述べています。

「3・11で国と地方との関係が変わってきている。これまでの既成の道路の予算はほとんど認められない。(中略)防災に関する予算だけは前年以上に認められた。高校跡地に県東深井線の道路建設だけでなく防災機能として実施することで国の協力を得たい」(2月1日舞台が丘市民説明会田中会場における市長あいさつより)

私は以前からなぜ東御清翔高校を避難施設にするのか疑問でした。わざわざ県立高校を避難施設にしなくても、東御市には中央体育館やグラウンドも、ヘリポートとして活用可能な芝公園もあります。わずか300メートルの道路を15億円かけて開けることがなぜ防災対策なのか疑問でした。

すべて国から補助金を引き出すための「方便」なのですね。単に市庁舎耐震補強工事では補助金はおりない。しかし「防災」という味付けを施せば国からカネが引き出せる。だから避難場所は東御清翔高校でなければなりません。たとえ300メートルの道路でも防災拠点へのアクセスということにしなけばならなかったのです。

担当課長は「この道路はこれまでの道路と意味合いが違う」と述べていました。すなわち車や人が通行する道路ではなく、国からカネを引き出すための道具立てだったのです。

そこまでしてカネを引き出す必要があるのでしょうか。前回の選挙で市長を応援したある方が「さもしい」という言い方をしていました。私には市長の考えが理解できません。

市長の仕事は国からカネをとってくること?

2012-02-05 05:08:28 | 議会活動
信濃毎日新聞平成24年3月3日付「建設標」に東御市の方が寄稿されていました。

特例債活用より被災地のために

平成の大合併より、合併特例債の発行期限が近づいている市町村が多いと思うが、それを活用しようと事業の実施を急ぐ動きもあるのではないだろうか。特例債は対象となる事業の95%に充てることができ、起債分の元利償還金の70%を国が地方交付税で措置されるという「有利な起債」とされているが、どうもふにおちない。

よく考えてみると、地方行政の負担は少なくても、特例債を活用した事業が増えれば増えるほど、国民負担は重くなるのだ。特に国家の財政難である今、「特例債を使わなければ損だ」という考え方ばかりでは、増税などの負担増につながりかねない。

大地震からそろそろ1年を迎えるが、公共工事が今必要なのはそうした地域ではないだろうか。国民が痛みを分け合うというのは、被災地が優先して公共工事を実施し、それ以外の地域は仮に特例債が活用できても多少の不自由は我慢する、そういうことではないだろうか。

地方を大切にする目線は確かに大切だが、もっと広い視野も併せ持つことが、日本と言う府目の沈没を防ぐ鍵だと思う。(東御市 Tさん 団体職員)


まさにその通りだと思います。しかし先日滋野での市民説明会で市民からの質問に対して市長は以下のように回答しています。

 お手柄のように10億円の金のメドがついたと言っているが認識が違う。合併特例債は赤字国債だ。ヨーロッパで大きな問題になっている。国から金を取って来て使えばいいということではない。納税者の立場に立った使い方をしてほしい(大きな拍手)。

市長 ご意見はご意見としてお聞きする。ムダ遣いせず精査しながら使わせてもらう。国からの支援を受けたことを手柄話にするなということだが、市長としては市民に負担を少なくして効果のあがることを考えなければならない。国の予算の枠に入れてもらえるようにすることが市長である自分の仕事だ。赤字国債を抑えることは国会で議論すべきことだ。


市長の仕事は国から予算をとってくること、赤字国債については市長の預り知らぬことという市長の発言にはただ唖然とするばかりです。建設標投稿者のすがすがしい態度といかに異なるものか。これでは市長がかつて批判してきた補助金行政とどこが違うのだろうか。残念でなりません。

確かに財源をどうするかと言う問題は市長にとって一番頭の痛い問題だろうと思います。外からお金を引っ張ってくるというやり方を一概に否定するものではありません。ただし時と場合によります。いまは建設標投稿者が指摘しているように、最大の課題は3・11の大災害の復旧です。財源の優先順位は被災地でなければならないはずです。

そのことは昨年市職員の被災地への派遣をいち早く決めた市長が一番よく知っているはずです。それともあれは単なるパフォーマンスだったのでしょうか。

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