合言葉は、ボスコーン!

甘く切なく綴ってアン畜生なる彼方。SFと映画そして時々の成人向け漫画で日々精進なるや

腹下しおちょこぼ

2007-09-29 01:21:03 | Weblog
 もっそい。
 
 非常に今更ではありますが、アニメーターの逢坂浩司さんが逝去。
 Vガンダムで名前を知ったアニメーターですが、「天保異聞 妖奇士」を最後にしての、この逝去は早すぎる。お悔やみ申し上げます。

 後はざっと。

神経細胞を仮想環境に接続――「意識」は生まれるか

量子コンピューターって具体的にどんなことが出来るの?
 ついこないだに量子テレポーション実験が成功したと思ったら、今度は向こうからも。以前に読んだ本に、量子コンピューターのメカニズムや原理を簡単に紹介した内容が載っていたけども、スレの方で出ている本も読んでみるか。

広島大、内臓が見える「透明カエル」を作り出すことに成功
 それよりも、今の解剖を取り巻く現状にちょっと驚いた。こっちゃ、カエルの解剖はやらず終いだったんですが、そんなことになっていたとはなぁ。

●卵が泣いたwww 卵「エッグwwwエッグwwwwww」
 この下らなさっぷりはヤバ過ぎる。こんなので笑ってしまう辺り、俺はもう末期かもしれん。

男性向エロ同人と女性客
 友人曰く「男性向けはなんというか、ズコンズッコンという感じで弾けているから面白い」
 
 そいや商業のエロ漫画単行本の方はどうなんだろうか。柿ノ本歌麿といった極北の域よりも、中華なるととかをどう捉えるか、ちょっと興味はある。



 「ニュートンズ・ウェイク」読了。サイバーパンクみたいな感じで進めるのかと思いきや、思ったよりも古典的な作りだな。強制昇天の鳴神追いや帰還派、ETL飛行のアイデアはかなり面白かったんだが、なんかこう、上手く生かし切れてない印象が。とりあえず、中盤からの加速はなかなか良かった。次は「ゴールデン・エイジ(2)」に進もうかしら。

 明日は、シアターN渋谷へ「ヒルズ・ハブ・アイズ」を観にいく予定。

Re.八つ当たり与助の生涯

2007-09-25 00:20:44 | Weblog
 「追悼のざわめき」  ☆☆☆

 なんというか、おそろしく判断に困る映画だ。
 むしろ、深刻な顔をして観ていた分、ホールから出た後は前衛的ギャグ映画にしか思えなくなってきた。いやな、内容は猟奇的といえば猟奇的なんですが、シリアスなシーンに限って奇をてらったような表現が出てくるんですよ。それはギャグなのか、大真面目にやっているのか分からなくなってくるくらい、ちょっと発想が凄すぎでした、ありゃあ。でも、小人症の夫婦がまぐわう時の布団と、猟奇殺人犯の死に様は、絶対ギャグだと思いたい。殺人犯のは、満ち足りたような顔で寝そべっるという牧歌的なシーンと合わせて、シュール過ぎるぞ。
 こういうシーンで衝撃を受けるどころか、笑ってしまった自分の感性はおかしいんじゃないかしらと悩んでいたら、友人たちも同じような事を言ってきたので、まぁ、多分、大丈夫なんだろう。

 まぁ、真面目に考えるとするなら、社会に適応できなかった(あるいは拒否した)人たちという意味での、フリークス映画になるんじゃなかろうかと。大ざっぱに、最下層人間を撮った映画ということにしてもよさそうですが、深淵なるメッセージ云々までは読み取れないので、ここら辺が限界。
 
 とりあえず、実に汚らしいゲロとかがたっぷりと拝める汚物臭漂う映画なので、そっち系の好事家は一度見てもいいかもしれない。

 


 以下記事。

私はなぜアホみたいにエロマンガを買うようになったか
 ましてやあの割高価格ならなぁ、一度スルーすると後で躊躇する事が多くなる。

エロマンガに膣の断面図書く奴ってなんなの?
 >6で予想通りのレスが出てきて、何故か猛烈に感動してしまった。っか、コンビニ売り雑誌でも普通に出るくらい、エロでの断面図描写がスタンダート化しつつあるなぁ。

グワァラゴワガキーン、岩鬼の打球音が響くとき



 冲方丁「ばいばいアース (上)」と、遅れに遅れを重ねていたのがやっと出たという事で恩田チロ「好色チロリズム」の二つを購入。さて、ワニマガジンの残る二冊が果たして予定日通り出るかどうか。
 
 それと、東京創元社が2007復刊フェアって事なんで、最低でも、ロバート・シェクリーとフレドリック・ブラウンだけは絶対に手に入れなければなるまい。


 佐藤亜紀「戦争の法」読了。「ニュートンズ・ウェイク」読書再開。

自失するアントワーヌのしゃくれ顎

2007-09-20 00:55:46 | Weblog
 取り上げるかどうか迷ったのですが、最後の最後で、予想のはるか斜め上を行く展開が待ち受けているとは思わなかったので。

School Days:京都の父殺害事件で最終回の放送見送る 女子高生の暴力シーンを考慮
 これだけ誰もが予想だにしかなった突っ走りっぷりがあったろうか。もはや一種の奇跡ですらあるな。一応、「Nice boat」も載せておこう。

 あとはこれくらい。

ペルーで隕石クレーターを見に行った住民100人が体調不良に
ペルーに隕石?、有害ガスで住民600人が頭痛や吐き気(読売新聞)
 宇宙からの色!宇宙からの色!


 まぁ、皇国の守護者連載終了やら、某エロ漫画家が突然の休止宣言やらと、予想の斜め上ならぬ斜め下をいく事件が立て続けに起こってばかりなので、今夜ばかりは不貞寝する予定。

 最後に、友人からちょっと話振られたので、一応メモも兼ねて。下の方は冬にまだ覚えていれば僥倖とな。

「追憶のざわめき」

「おそいひと」







 

プッシー荒城

2007-09-19 00:44:02 | Weblog
 「皇国の守護者」連載終了って、何かの冗談なのかと。この情報を目にしたときにゃ、頭の中で結びつかなくて首をかしげたもんですが、まさか漫画版までもとは。どうも大人の事情がいろいろ絡んだ結果だそうですが、原作に続いてまたも煉獄を歩む羽目になるたぁ・・・。
 とりあえず、伊藤悠の短編集が出る布石になるに違いないと、必死に前向きに考えるとしよう。そうせずにはおられねえ。



 
 駕籠真太郎「正しい変態性欲」、タイム良介「アベックパンチ」「あしたの弱音」を購入。

 それと「どくそせん」も買って、ついさっき読み終えたわけですが、なかなか充実した内容だった。パロネタを仕込みまくりな漫画と、いたって真面目な文のギャップが酷いんですが、これは褒め言葉。それにしても、独ソ戦については端的にしか知らなかったんですが、ここまで想像の上をいく極端な戦いだったとはなぁ。


 



更迭ガールフレンド

2007-09-16 11:32:00 | Weblog
 ヱヴァンゲリヲン劇場版観てきましたと。

 リニューアルどころか、ほぼ一新に近い内容というのは耳にしていたんですが、まさかあそこまで徹底的にやるとは思わなんだ。おかげで、TV版を懐かしむ余裕すら一掃されちまいましたよ。あれだ、俺らは「EVA」を観にきたはずなのに、なんでまた「EVA」を観ているんだ?という何とも摩訶不思議な困惑。
 
 っか、10年経ってまたしても庵野に釣られるとは思わなかった。
 劇場版を観て、初めてクリムゾンの「くやしい・・・でも感じちゃう!」で身をよじらせる気持ちがわかろうとは。

 話題になっているディテイールの向上については、ラミエルのレーザー攻撃描写(ビルの融解貫通や残光)や第三東京の迎撃システムとか相当凝っていたのが凄く印象に残ってたな。むしろ、ネルフの地下秘密基地っぷりが個人的には興奮しましたわ。

 とりあえず、これでやっと新ヱヴァ考察スレとか踏める。

【ネタバレ】エヴァ新劇場版が■■■■■かもしれない件について
 内容については、観終わった後に友人たちも揃って口にしていたんですが、あぁも分かり易過ぎると返って警戒心が働いてしまう罠。
 


聖者マーケットプレイス

2007-09-14 00:45:15 | Weblog
 ざっと。

自作のギロチンで首を切断し自殺

最大の破壊力「真空爆弾」投下実験に成功…ロシアが発表

永野護暴言録

世界15ヶ国。教科書の挿絵を比較する

「斑鳩」 Xbox LIVEアーケード配信

リアルな絵、デフォルメ絵
 「だって生き物ってグロいものだろ」
 上の言及は一度ならず二度三度、頭に刻み付けるべきだな。このようなテーマについては、学生時代に講師と幾度か話し合ったもんですが、こんな当たり前の事をなぜ見過ごしていたんだろうか。まぁ、絵画思想については、あれこれ言い出すとキリがないんですが、絵画に限らず彫刻にも目を向けてみると、かなり面白いものが見えてくる。

夢を盗まれた老人

2007-09-12 00:33:46 | Weblog
FX(外国為替証拠金取引)で大金持ちになるまでの道
 え、あ、これってさすがにネタだよな?Blogタイトルやlivedoor提供といい、一種の感動を禁じえないのだが。

「脳で操作するゲーム」が登場、危惧の声も(1)
 以前に番組で、モニター上のカーソルなどを脳で操作する、全身不随の方のための医療技術が紹介されてたんですが、その発展型だろうか。あ、さっきの技術はリンク先でも出てるな。

プラズマ状態で「無機的な生命」が誕生――最新の物理学研究
 リアル「竜の卵」じゃないか!

遺された彼女の光彩

2007-09-11 01:17:05 | Weblog
 「ホステル2」   ☆☆☆★

 前作が「痛さ」の限界に迫ろうとした作品なら、2は恐怖と笑いが紙一重になった内容だなぁ。スポットの当て方も180度近く変わって、オークションや入会の条件、器具選びといったように、地下クラブ「エリート・ハンティング」の裏台所が見えるようになっている辺り、いかにもアングラ組織な臭いが漂っていて、かなり楽しかったですわ。

 それと、出てくる会員たちが変態ばかりというのが、一番良かった点だな。前作でなんか物足りないと思っていた成分は、これだったんだよ!いやま、欲望剥き出しなんだから当然といやあ、そうなんですが、陰湿さが幾らか薄れてその人の本性が見えやすくなった分、「変態だ!変態がいるぞ!」という感じに。その点からも、中盤に入ってからの話の転がし方は上手く、どこか滑稽さがにじみ出ている残虐映画に仕上がっていたな。泣き叫ぶ顔と笑い顔は同一体というのもよくわかったし。

 あと、拷問シーンに関しては、瞬間最大風速で計るなら間違いなく2の勝ちだな。○○○の時にゃ、俺も入れた観客の大半が同時に反応しちまったもんだから、後で思い出し笑いしてしまいましたよ。
 
 個人的には今作の方が面白かったというか、断然好きだなぁ。

 
 
 そういや、観た劇場はシアターN渋谷ということで、係から券と一緒に一枚のペーパーを渡されて知ったのですが、同劇場で、アレクサンドル・アジャ監督の「サランドラ」リメイク版が9月29日に公開されるんですな。どうも凄い出来らしいと聞いて気になっていたんですが、こっちに入ってくるとはちょっと思わなかった。やー、本当に出るんだ。

とりあえず、ネットから。
食人一家との闘い描く「ヒルズ・ハブ・アイズ」「~2」公開決定
>公式HP「The Hills Have Eyes」



 「連射王」読了。心地よい青臭さがいいな、これは。
 「ニュートンズ・ウェイク」読書開始。

モンド委員長よさらば

2007-09-08 01:34:37 | Weblog
 げぅ、先日の日記中で初歩的にもほどがある誤用をしてしまった。慌てて訂正。

 そいや「今日の早川さん」発売なのな。ちょうど明日(8日)には「ホステル2」公開ですし、揃って楽しみだ。

 「今日の早川さん」つながりで。
『今日の早川さん』を10倍楽しむ方法

 以下記事。

鉄拳6の新キャラ、ボブが異常にカッコいい件
 こんなヒーローを待っていた。蝶のように舞い、蜂のように刺す姿がありありと見える!

宇宙海賊について語ろう!

プーチン露大統領、猟銃手に狩りを楽しむ

ロシアで、一発で10億人を殺せる秘密兵器「ブラックホール爆弾」を開発中
 冷戦時代末期に、本当にレーザー砲衛星を作っちゃうような国家だから、あながち嘘には聞こえないのが一番凄い。

イカロス出版がついに一線を超える 独ソ戦解説本「どくそせん」
 今回は一線を超えるどころか、本物の狂気が。詳しくは、リンク先を下にスクロールしていけば判るかと。何というか、長谷川哲也の「ナポレオン 獅子の時代」6巻に小池一夫の推奨帯がついた時以上のインパクトだ、こりゃ。
 まぁ、肝心の本の方は、作者が内田弘樹ということも含めて買うと思います。独ソ戦はスケールがいちいちでかくて面白いしな。



 アレステア・レナルズの新刊「火星の長城」が「啓示空間」や「カズム・シティ」に連なる作品だというんで、短編集と手を出しやすい事もあるので、この機会に初めて手を出してみようかと思ったり。

 あと、先日の日記に、タランティーノは映画における一つの「型」を作り出そうとしているのでは、と書いたんですが、その「型」というのは、ジャンク映画だけれどもジャンクフード映画にもなる、そういう形の作品じゃないのかと、ふと。ニュアンスの問題だけのような気もしますが、ギリギリの綱渡りを目指しているかのように、ああも自分なりの美学を努めて意識しているように見える以上は、そう捉えていいのかも。
 
 佐藤亜紀「鏡の影」読了。川上稔「連射王」読書予定。


 

見た目は教組さま元年

2007-09-06 02:28:21 | Weblog
 「グラインドハウス」 ☆☆☆☆(☆)

 この作品でロドリゲスとタランティーノは、「映画」というエンターティメントにおける、解答とでもいうべき何かを掴んだのかも知れん。そう信じたくなるほどの素晴らしい出来だった。映像論としての映画表現は「キル・ビル」であらかたやり尽くされたものと思っていたんですが、まさか、それを上回る代物がくるとは予想だにしなかった。しかも面白いときた。とんでもなく面白かったのである。

 そういう意味では、「プラネット・テラー」は頭から変な汁が出るほど強烈な作品。頭の悪さ炸裂の陳腐なストーリー、とってつけたようなメロシーン、そしてグロけりゃ最高さ!とでもいわんばかりのアクションシーンの連発。B級で始まってB級に終わるという、単純明快なエンターティメントっぷりだった。グロシーンに至っては、「ブレインデッド」ばりのミキサー・シーンまで出る始末で、そこはもう笑いっぱなしでしたわ。
 もちろん、B級映画にはお約束のエロもてんこ盛り。出てくる女全員、やたらとオッパイやケツを強調しまくりだしな!ここだけの話、ヒロインのチェリーやナースよりも、脇役で出てくるポニーテールのメキシコ警官が一番エロかった。あと何気に強い。
 
 お次の「デス・プルーフ」は、タラ公お家芸の「意味のないトーク」が久々に復活し、前半ずっと流しっぱなしとくるわけですが、これは先陣を切った「プラネット・テラー」が終始ハイテンション過ぎたせいで、その反動から何度も眠りこけてしまった。こんな編集をあえてしたがるのは、タランティーノの信条というか、映画における一つの「型」を作り出そうとしているんではないか、という節もみえるのですが、こればっかりはいつも眠くなるので仕方ない。
 そして後半からいきなりスタントシーンと話が急転するのですが、これは前半のだらけっぷりが上手いこと効いていたなぁ。話の緩急のつけ方がかなり良く、ここからはもう、テンションがうなぎ上り。特に、サイコ野郎を演じるカート・ラッセルが最高だった。意識はしているけれど全く意識してない演技というか、本性丸出しでの「ヒャッハァー!!」が素敵過ぎる。
 そしてテンションが最高に極まったところで、いきなり落ちる、やけくそ気味のラストシーン。サイコ野郎の顔にカカトをぶち落とす女と相まって、これがあまりにも素晴らしすぎた。一昔前の安っぽいアクション映画って、こういう捨て鉢な作りがゴロゴロ転がってたよなぁという感慨すらもあって、この瞬間は、何ともいいようのない感動で胸が包まれてしまいましたわ。すっかりいい年になった今また、あんなラストを拝めるとは思わなかった。

 USAバージョンのみ特別収録の四本のフェイク予告は、こんなのを見せておいて生殺しかよ、と文句言いたくなるほどのクオリティ。頼むから一本くらいは本編作ってくれよ!もし作ってもらえるとしたら、個人的には、「マテューテ」と「感謝祭」で。

 しかしまぁ、ところどころに出てくるニヤリとする小ネタといい、本当に濃密な3時間20分だった。長い間椅子に座って眺めていくにつれて、変な汗が出てくるとういか、次第にテンションが上がって、ホールに明かりがついて初めてブハァーと大きな息をつくというのは、初めての経験かもなぁ。別に単品公開でも良かったのではないか、という声もありますが、こっちとしては、あの高揚感は2本一緒でないと絶対味わえないと思いますわ。
 ただ一つケチをつけるとすれば、こんな酷い作品をなぜ六本木ヒルズでやるのか、という事なのだが。銀座シネパトスや、三軒茶屋、飯田橋とか、ああいった古びた小汚い映画館でやってくれたら、それこそ雰囲気満点で最高なのにな!